2021/01/09 のログ
ご案内:「風紀委員会本部 室内演習場」に能守重高さんが現れました。
能守重高 > タァーン ガシャコン タァーン ガシャコン タァーン ガシャコン タァーン ガシャコン ガシャガシャ…

風紀委員会本部内のいずこかにあるとされる室内演習場で銃火器の発射音とそれに付随する音、
薬莢を排出し次装填する音、素早く的に狙いを定めて発射する音を4発繰り返し
銃器を下ろしたかと思うと銃床のある部分から捻るように管状弾倉に弾薬を装填し
幾つかの手順を踏み素早く行う。的は動かないのもあり撃ち抜かれた穴はど真ん中から動いていない。

「動かない的は終わりにしたく」
「実戦あるのみですが中々希望は通ら…」

独り言を漏らし撃つときは黙って 淡々と無情に撃つ度に薬莢を排出し床に転がるのはもう数十発の空薬莢。

能守重高 > 管状弾倉に7発弾薬を素早く装填し終えると再び発射音と装填音を7度繰り返す。
メイン武器は魔改造したとされる連発可能にした火縄銃だが
今手に持ち的に向かって射撃中なのはスペンサーカービン。
火縄銃は長年実戦にも使われてきた古の銃火器だが実戦に使える
とは思えなくなったので近年?まで使われて尚且つ弾薬がスラムでも手に入りやすいというスペンサーカービンに変更。

手入れをして早々に射撃場に委員会本部の演習場を選択したのだが…。

「いいものを手に入れた、気がする」

外れ品でなくてよかった、暴発もしていないし撃ったら反れるとかいう癖もない。
銃そのものは正規の手続きを踏んで手に入れたものだが
弾薬が流れ品という状態で杞憂物だったが心配は無用だった。

暫く試射を繰り返していると薬莢に塗れ埋もれていた頑丈な造の端末の画面が淡く光りだす。
それに気づくと撃つのをやめて銃口から熱を帯びた煙を出すのを尻目に安全装置をかけると
端末をひょいと拾い 画面をさっと眺める。

「…臨時出向、人員不足しているのは何処も一緒」

画面を眺める瞳は冷めたものだった。

能守重高 > 画面に表示されている内容は『臨時出向命令書』。
正規の手順と正規の命令書は後日ちゃんと本人に手渡しされるが
先触として今時は端末に電子命令書が届く始末らしい。
誰かが裏で動いているのかは末端の一般委員なので気にしても無駄である。
命令書に記載があるのは…

「『神宮司 蒼太朗』? この方の直轄部隊?そもそも、
 重度の入院したとか聞いた気がするが退院したのか?
 まぁ、実際に率いて行動しているリーダーは別にいるだろう。
 『風紀委員会特務広報部』…臨時出向隊員に命ず…了解。」

出頭せよ、とは明記されていないのだが呼びだされるのか違いはあるまい。
実戦に使えるようにたった今まで試射をしていたのもありこれから忙しくなるぞと気づけば、
片づけをし始め 空薬莢をざっと集め捨て、やがてその身と銃火器を伴って演習場を後にしたという。

ご案内:「風紀委員会本部 室内演習場」から能守重高さんが去りました。