2021/12/29 のログ
ご案内:「二人の部屋」に修世 光奈さんが現れました。
■修世 光奈 > 【待ち合わせ待機】
ご案内:「二人の部屋」にジェレミア・メアリーさんが現れました。
■修世 光奈 > 彼が甘えというか、重い感情を向けてきていることは気づいている
けれどそれは、私にとっては嬉しい事だ
…まあ、最初は見た目から目を引かれたけれど、話すごとに、知っていく毎に
弱い部分を見ても、カッコいい部分を見ても…変わらず好きだなあ、と思う
「そっか♪」
それは恋人になった今でも変わらず
答えを言い淀む彼の態度が嬉しい
何故ならもう、その回答は…イエスと言っているのと変わらないように思えるから
好きな人の視線を奪い、自分を見てくれるのはとても嬉しい。例え、二人きりの部屋だとしてもだ
彼の好みに合わせて伸ばした髪も、最初は煩わしい思いもあったけれど
段々と慣れて来れば、彼の反応が愛しく…また、少しくくったりする楽しみもできた
衣装のことといい、彼は私の知らない私を見つけてくれる
…単純に彼の好みなのだろうけれど、私も別にいやいやしているわけではないから、猶更楽しい
料理も、彼が喜んでくれたらいいな、と思って覚えているし…
やっぱり、将来もずっと作ってあげたいな、と思う
要するに、かなりべた惚れなのだ
いやらしい目で見られても、逆に嬉しいくらいに
「そのいつもどおりが、心配なんだよー?何回も言ってるけどさー
でも、帰ってきてくれるなら私は信じて待つだけ。できるだけ美味しいご飯を作って、ね!」
彼の仕事は、私も一端を覗いたけれどアブナイ仕事が多いのだろう
軽い怪我程度で済めばいいけれど、入院したり…無事に帰れないこともきっとある…と思う
けれど、私は信じる。彼は、遅くなっても必ず帰ってきてくれるって
…今は暗い話は止めて、聖夜を楽しもう
そう思って彼の反応を待っているとグラスが掲げられ
涼やかな音で、グラス同士がぶつかって
「ほらほら、お腹も空いてるでしょ
上手にできたと思うから、食べてみて!」
レシピと格闘しながら慎重に作り上げたクリスマスチキン
――レシピとは、先人が作り上げてくれた道だ
それに頑張ってついていけば、初心者の私でもある程度の料理はできる
できるだけレシピ通りに、しっかり作ったそれは
ハーブの香りをしっかりしみこませて、かつ肉汁をできるだけ逃がさないような焼き方だ
包みを外せば火の通った鶏肉が現れる
それを切り分けて彼のお皿に乗せて…反応を伺おう
■ジェレミア・メアリー >
何だか家の中では相変わらず振り回せてる気がする。
惚れた弱みか。それしか言いようがないのはそう。
正直こういう所は叶わないというか、なんというか。
たまにはちょっと男して思う所がないわけではない。けど。
「わかってるよ。心配してくれてありがとう、光奈」
帰る場所を、家庭を守ってくれる彼女にならいいかな。
そう思わざるを得ないほどにきっと今は幸せなんだ。
彼女の言葉に約束はしたけど、絶対とは言えない。
だから今日は、今日もそれだけはお礼だけで済ませた。
それはある意味、"嘘"を吐いてしまった時が嫌な汚い自分かもしれない。
「(…………)」
"嘘"と言えば、そういうのが得意そうな
いや、間違いなく"得意"な先輩がいる。
彼女の場合もこういう"嘘"は吐くのだろうか。
人を悲しませる嘘。……自分の先輩を余り悪く思いたくないが
彼女の"立場"がそれを疑わせる。
信用をしていようと、それとこれとは別問題だ。
グラスに映る自分の顔が、険しい事に気づけば
思わず鼻で笑ってしまった。
止めよう、彼女の前でこういう考えは。
ましてや、幾ら先輩とは言え"ほかの女"の事を考えるのは。
そんなくだらない考えと共に、シャンメリーを喉に流し込んだ。
乾いた喉に程良い刺激が中々キマる。
「ん、頂きます」
彼女に促されるままに、切り分けられたチキンに被りつく。
パリッとした表面にジューシーな焼き加減。
肉汁が口に広がり、ハーブが食欲を後押しする。
要するに、美味い。するりとシャンメリーで流し込めば何度でも行ける。
うん、美味い。ばりっと再び二口、三口。
「美味……っ。光奈、料理上手になった?」
■修世 光奈 > 「わかってるならよし!―――……………………」
何度か確認したいくらいんは心配だけれど、彼がありがとうと笑ってくれるならそれでいい
覚悟なんて高尚なものはできていないし、そうなったらどうなるかはわからない
けど、そのせいで今を楽しまないのは、違う
それを言ったら私だって、明日交通事故で帰らない、なんてことは当然あり得るし
少し眉間に皺が寄った顔を見た後、美味しそうに料理にかぶりつく姿を見ていれば
心配は吹き飛んでいく
やっぱり、自分の作った料理を美味しそうに食べてくれるのは心が温かくなるし、モチベーションにもなる
褒められたなら猶更だ
「い、いやー…、大したことないよー。有名なレシピをそのまま頑張って再現しただけだしさ!
でも、濃いめの味付けのレシピ選んでよかった。そっちの方が好きでしょ?」
彼が感想を言ってくれた後に、自分も切り分けてもぐり
私にはちょっと濃いめだけれど、それでも美味しい
シャンメリーで私も喉を潤してから、口元の油をティッシュでふきふき
箱ティッシュをミアの近くにも置いておこう
「…、でも、こんな日にも遅く帰ってくるミアの事を思って作った、よ?」
…うん、まあこれくらいは言っていいだろう
真実なのだし、聖夜なのだし
「あ、あーそうだ。勉強教えてもらったおかげで、無事に卒業の目途経ったよー
後は、のんびり異能を制御したり勉強続ければ…その、一緒に卒業できそう」
流石に照れ臭かったから誤魔化して話題転換
試験の結果も上々で、異能は元からあまり成長性は加味されていないから今のままでOKらしい
二人の夢が現実味を帯びてきたから、自然と頬も緩む
温かいコーンスープを飲んで、へふー、と安心した吐息も漏れるというものだ。
■ジェレミア・メアリー >
案外そう言う終わりって言うのは突然に起きるのかもしれない。
それこそ唐突に、呆気なく。だからこそ
悔いは残したくないと人は言う。
何時か、この手料理の味も食べれなくなってしまうのか。
……とは、考えたくはないな。
そんなネガティブな考えを振り切るように、チキンに
彼女の手料理にかぶりつく。うん、美味い。
この旨味とシャンメリーで今は全て押し流してしまおう。
ちょっとがっつくような食べ方になってしまってるかもしれないけれど
けどそれだけ美味しい事に変わりはないんだ。
時折、口周りをナプキンで拭いたりするのはご愛敬。
「謙遜しなくてもいいと思う。やっぱりいい奥さんになってくれそうだね。
こうやって毎日おいしいごはんを作ってくれるなら、僕は果報者だと思う位にはね」
料理が上手な女性と言うのは須く男が好きになる。
……かは如何かは知らないけど、少なくともそう。
家庭的な女子はそれだけで奥さん力がある。
微笑みながらしれっと言ってのけるのは、さっきのちょっとした仕返しのつもりだ。
「ん……そうだね。美味しいよ、光奈」
愛情は空腹よりも最高のスパイスらしい。
それなら尚の事、美味しいとは当たり前だ。
「卒業、か……」
そう言えばもうそんな時期か。
時間が過ぎるのは思えばあっという間だ。
風紀委員は、その仕事上自ら留年を志願し委員会に残るものもいる。
正直な所、まだ迷っている。彼女と一緒に卒業するとしても
委員会に残るか否か。何にせよ、彼女には付いてきてもらう事になるし
委員会に居る以上は、待たせてしまうのは違いないだろう。
ただ、一つ決めてあることがある。
何気なく一息つき、頬杖を吐いて窓を見やった。
「……もし、一緒に島を出る事があったら……」
「みたいな、光奈のウェディングドレス」
窓の奥では、しんしんと白い雪が降り始めた。
通りで寒い訳だ。
■修世 光奈 > 「もー、喉詰まらせないでよー?」
くすくす笑って、明るい今を楽しむ
何があっても、この思い出はきっと二人を支えてくれるだろう
ただ、それはそれとして…
「…………………、だから、そーいうとこがさー………ずるい
そーだよ、作るよ。ミアが飽きないよーに、なんでもね」
流石に高級食材を使うのは勇気がいるけれど
お店で普通に売ってるものなら、頑張って使って料理をしよう
私にだけ見せてくれているのであろう笑顔は、やっぱりぐ、っとくる
普段がカッコいい感じだから、笑うとそれが薄れて可愛い感じになって…ギャップが突き刺さってくるのだ
顔が熱くなるのを感じながら…スープを噴出さない程度には慣れてきた
とは言っても至近距離だとまだどきどきするのだけど
しっかりスープを飲んでから、話を続けよう
次の言葉には、ぐ、とさすがに喉が詰まりかける
けれど、本人は何気なしに言っただけみたいだし、年上として取り乱すのは、うん。がまんがまん
「ーーーーー。それはー、その。
…………………………私も、着たい、よ」
ひらひらで、真っ白で…花嫁を表す衣装。彼の、彼だけの花嫁の証
それを着るというのは、やっぱりあこがれの一つで
どういう形になっても、着たいな、とは思う
絶対に今、私の顔は…トマトといい勝負の紅い顔になっているだろう
「出る事…にならなくても、さ。教会じゃなくても…島のどこかでそういうのできたら…嬉しいかも」
今は海の前でー、とか色々あるみたいだし
色々考えてみてもいいかもね、とうにうに照れながら言ってみる
寒くもなってきたから、そっと彼に寄り添って
■ジェレミア・メアリー >
「そうかな。でも、光奈の前ではちょっとずるくなっていたいな。
光奈、そう言う顔するのが可愛いからさ。ちょっと意地悪したくなるし」
好きな子ほど苛めたくなる心理と言うのか。
そう、彼女は可愛いんだ。惚気と言われればそうだけど
こういうのにいい反応をしてくれる。
だから、ついついちょっと苛めたくなる。
そして、それを許してくれる彼女がいる。
お互いに惚れた弱みを理解しているからこそ、こうしてじゃれ合う事が出来る。
やっぱりいいな、こういうの。
「────着させるよ」
必ず。絶対。
彼女の晴れ姿を見て、それを隣で微笑んでいる。
何時か、何処かで絶対訪れるような。いいや、必ず掴んで見せると決めた未来だ。
寄り添う彼女の肩をそっと抱いて、優しく頬を撫でた。
年齢不相応の少しいかつい掌。
凶器を握る為に無理矢理鍛えた証。
でも今は、彼女を撫でる為の男の手。
「……そうだね。此処ならきっと来てくれる人も多いし……
何人くらい集まってくれるかな?式場候補もきっと多いよ」
友人、先輩。
かき集めればそれこそ派手な披露宴になりそうだ。
見せてあげたい。この島でも、この島だからこそ。
こういう幸せの形を作れるのがいいって事を。
自然と上がった口角のまま互いに身を寄せ合い
此のホワイトクリスマスを静かに二人で、深く長く───────……。
■修世 光奈 > 「うぐ……………、ほ、ほら!早く食べないと冷めちゃうから、ね?」
褒められて、肩を抱かれて
出来るだけ平気なようにしているけれど、限界が近い
肩とかきっとぷるぷるしているし
彼のざらざらした掌が頬を撫でるだけで、思考がぐるぐるになってしまう
それくらい、きっと彼が思う以上に、私は彼に惹かれ続けている
ただカッコいいだけだったら、こうは長く続かなかったんだろうな、と思いつつ
「…、そーだね。まだそういえばミアの同僚さんにも会ってないし…
色々、探してみよっか」
別に焦るつもりはないけれど…、彼と一緒に戦っている人に挨拶くらいは先にしておきたいなーとは感じる
式場も…こんな特異な島だし、いくつかはある…はずだ
無ければそれこそ神父さん何かだけ呼んで海辺で誓い合ってもいいはず
「――、あ、と。そうだ、そのぉ――……………………」
雪に紛れて、楽し気な雰囲気に紛れて
こっそりと、彼に耳打ちする
まだまだ、夜は始まったばかり――
ご案内:「二人の部屋」から修世 光奈さんが去りました。
ご案内:「二人の部屋」からジェレミア・メアリーさんが去りました。