2022/07/14 のログ
ご案内:「転移荒野 月の湖」にセレネさんが現れました。
セレネ > 『…月は完全に満ちてはいないけど…まぁ、良いわよね。』

ふわり、数枚の羽根を落としながら舞い降りた湖の畔。
背には淡く蒼に輝く双翼、姿は人が周りに居ない事を良い事に女神としての姿を晒している。
満月…ではないものの、殆ど満ちてはいるから許容範囲。
蒼に見える魔力は月のもの。月光浴に適している開けた場所。

双翼を畳むと畔を歩いて湖の傍へ。
そのまま躊躇いもなく水面へと足を進める。

セレネ > ピチャリ、水面に波紋が生まれる。
足は沈む事なく大地を踏むように己を支え、二歩目を出し水面を揺らす。
空に浮かぶ月と、水に映る月。
自然と浮かぶ笑みは実に機嫌が良いもの。

『水の妖精≪ニンフ≫、良ければ少し相手をしてくれないかしら。』

声に出す言語は異国の言葉。
ふよりふよりと水色の光が複数己の周りに集まってくる。
ありがとう、と礼を言えばそっと指先で撫でて愛でよう。

『――此処の月も良いものね。』

セレネ > 月はどの世界でも基本、同じように見える。
だからこそ有難くもあるのだ。

『良い気分ね。やっぱり偽りなく姿を晒せるところがあるのは、嬉しいわ。』

他者が居ないからこその自由もあるが。
少しだけ寂しさや悲しさが混ざった感情の蒼を伏せれば
心配してくれたのかニンフ達が顔の近くに寄って来た。

『…ごめんなさいね。大丈夫よ。』

少しばかり、思う所があったから。
ツンツンと軽くつつけば、ふるふると身を震わせたニンフ。
もしかして擽ったかったのかしら。

ご案内:「転移荒野 月の湖」に清水千里さんが現れました。
清水千里 >  
「……ふう」

その女性は突然に現れた。おそらくセレネ氏の気づかないところから
――もっとも、彼女自身闇に潜もうとしていたわけではないが、
普通の存在にとっては突然虚空からその姿が出現したように見えたことだろう。

「……おや、先客がいたのかな」

疲れ切った感情を極力表に出さないようにしながら、

「好い月の夜だね、君?良ければ私も隣に御伴させてもらってかまわないだろうか?」

そう、女性はセレネ氏の姿にも臆せず話しかけてくる。
その風体からはどことなくセレネ氏にも似た神性のような雰囲気を漂わせながら。