2022/10/25 のログ
■黛 薫 >
「構ぇる時間が少なくなってんのもあるけぉ。
欲求不満が募るほど反動も強くなるワケだから、
フィールの相手すんならしっかりスケジュール
開けとかなきゃなのよな」
都度適度に、は却って半端に終わりがちで逆効果。
それなら徹底的に、と思えば今度は忙しさが邪魔を
してくる。黛薫にとっては頭の痛い問題。
「改善出来るなら、そりゃしたくはあるけぉ。
フィールに我慢させなぃ形での改善を考ぇると
どーしてもあーしが都合付けなきゃだかんな。
フィール自身じゃ二進も三進もいかねーのが
負担に拍車をかけてんのかも。
もしメロウが挙げてくれた案を検討するなら
2つ目か3つ目かなぁ……仮に掃除をメロウに
任せたとして、それで軽くなった負担の分で
問題が解決するかってなると自信無ぃ。
でも2つ目3つ目も簡単ではねーよな。
メロウがフィールを預かるなら、まず蟠りを
どーにかしねーとだから、どっかで腹割って
話す機会が要る。でもフィールが苦労してる
状況でそんだけのキャパ作れるかが分からん。
『薫り』の研究を進めるにしても、学園お抱えの
研究機関すら考ぇあぐねてんだもん。どっから
手ぇ付けるべきかがまず悩ましぃワケで」
■メロウ > 「いっそのこと、今回の『占い』でも試しちゃう?」
くすり。いつものように、一滴を小指に落として唇に沿う
「今日もまた、あなたの為の香りを作れて私は嬉しいよ
フィール様に対してもこの気持ちを抱きたいのは本心
そして、この占いでの作り方は大きな利点があったりでさ
香りを作るまでは、相手の事情に踏み込まずとも雰囲気で作れるってトコロ」
『相手の事情』を完全に理解する前に、『こちらからの解釈』を先に伝えられる
フィールが抱いていた迷いに対しても一つの道の表し方になるのかも?
「学園の人が苦戦しているのも理解するよ。私だって、薫様じゃないと執着出来ない
けれど、私が学園に向かって協力したりは...うーん。ダメ、かな?」
自身も学園には登録が住んでいないクチである。門前払いはまだいい所、もしも『遺産』としての価値を学園に見出されてしまったのなら
...自身がその薫の負担になるだけならともかく、『回収』までが浮かんでしまう
よけいな動き1つで、色んな物事が転がってしまいそうな予感。むむむ
■黛 薫 >
「……なるほどぉ、それはアリっちゃアリかも?」
事情そのものには踏み込まず、しかし行く末を
探す過程で同じ方向を見られる。深入りせずに
言葉を交わし、互いを知り合うには悪くない。
いずれフィールにも打診してみるべきか、と
前向きに検討する姿勢。
「フィールが学園に認めてもらぅのに苦戦してる
理由のひとつは、他学生に無害でいられっかを
証明しきれてねートコにあんのよな……。
逆に言や、無害でさえあればきちんと事情を
汲んでくれるし、協力も出来んだろーけぉ……」
黛薫もまた、異能や体質の面で研究材料の提供と
いう形での『協力』を対価に助けてもらっている。
前科はあるが、寧ろその前科が黛薫の無力の証明。
つまり……『無害でない』ならそれを盾にして
身柄を押さえられる可能性もあり得るという話。
メロウの『過去』を思うと安全は保証し切れない。
■メロウ > というか、『今』も。ばりっばりの犯罪組織を後ろ盾にここに居る訳で
このお店の存続が、陰に潜んだ『彼ら』の存在を証明する
いつ表舞台に上がるのかはまだ分からない部分ではあるのだろうが
「占いの方法は、薫様と試したアレで問題なさそうだね
『遷移元素』はかなり使いやすい概念だって分かったし
あとでメモをもらっても良いかな?
私がマスターみたいに自然と連想が出来る訳でもないかもだし」
メロウは改めて、別の道具を用意していく。ここからは慣れた手つきで、貴方に慣れた香りを調整する時間
季節が変わると広がり方もまた変わる。少々ばかり、似ているようで違う手順を通じていた
「...私との生活が、害を与えないって言う証明に出来るのなら、色々都合がいいカンジなんだけどさ」
■黛 薫 >
「おっけ。んじゃ、遷移元素に纏わるまとめは
後で整理してメロウの端末に送っとくよ」
見慣れた動作を目で追い、なぞる。不意に混ざる
微調整、普段とは異なる順番の動きに目が滑って、
おや? とでも言うように器具と貴女の指を交互に
見やった。
異なる所作の意味、理由までは測れずとも、
無為や気まぐれで変えた訳ではないと自然に
悟ったのだろう。指摘に至らないのは貴女の
腕を信じている証でもある。
「そーなぁ……フィールはもちろん、メロウも
学園に、学生に徒に不利益を与ぇねーって
判断されたら、それが1番安全なんだけぉ」
その証明が簡単ではないという例が正にフィール。
楽観的に『何とかなる』と言えないのが悩みどころ。
■メロウ > 「気付いた?」
彼女の言葉はそれだけだ。たったの数回目の調香であれば見逃してしまいそうな小さな変化
感じ取れたというのなら、貴方が何度も通い詰めた成果であると言えるし。メロウが貴方と調香の時間を過ごしているとの証左ともなろう
「私の異能の証明まではしなくて良さそうなのが、救いではあるかな
学園在籍者がみんな、クリアな経歴を持っている訳じゃあないのは知ってるよ
秘密の2つや3つや沢山あって、みんな隠して過ごしてる
そういったポイントは意外と、私の方が詳しいのかもね
何かを隠したいと思う時。周りに置けるものは多くはないからさ」
仕事柄、他人のリラックスには縁の多い存在故に
そうして今日も小瓶が二つ机に並ぶ。『フライハイム』を加えると三つ
決して安いものではないだろうに、律儀にお金を払ってくれる様は目に浮かぶ
だったらこの後の『マッサージ』では、その分お気持ちのサービスも加えておこうかな...なんて
■黛 薫 >
「気付いた。……しょーじき、気付けるなんて
自分で思ってなかったから、びっくりした」
飽きずに眺めるその作業、見慣れてこそいたが
未だに個々の動作に伴う意義は知らないまま。
調香には明るくないのにメロウの仕事ぶりには
こうも目を惹かれていたのかと改めて自覚する。
「プライバシーに関わる異能ってのもあるかんな。
んでも悪用のために隠してたんじゃねーかって
勘繰られると、後でバレたとき困る。
秘匿した上で受け入れてもらぅなら秘匿の理由も
考ぇとくとイィかも? 例ぇば悪用出来る異能だと
悪用を勘繰られて疑われるのがイヤ、とか」
人伝に聞いた話だが、他者を洗脳出来る異能者が
何かある度に疑われ、自分が悪いと認めたくない
他者にアイツのせいだと言われ続けて心を病んだ、
そんな前例もあるのだとか。
『疑われるような異能』を隠しておきたいという
需要は決して少なくない……と思う。
さておき、調香して貰ったそれらの香りを確かめ、
満足して鞄にしまう。それから貴女に手を引かれ、
求めて止まない安らぎを与えてもらう時間。
決して安くはない嗜好品、収入が安定するまでは
何処を切り詰めるべきかと悩みながら支払っていた
それを、後ろ暗いお金でも不労所得でもなく自力で
働いて稼いだお金で支払える。
そこにマッサージのサービスも上乗せされれば
彼女は上機嫌でお店を後にするのだろう。
サービスの内容次第で、その表情はメロウが
思うままに染められるのかもしれないけれど。
それは貴女の裁量次第。
ご案内:「Wings Tickle」からメロウさんが去りました。
ご案内:「Wings Tickle」から黛 薫さんが去りました。