2020/08/19 のログ
ご案内:「慰霊碑前」に園刃 華霧さんが現れました。
園刃 華霧 >  
「や、省吾くん。元気……っテのは変か。そもそも、ここ、君だケじゃナいよネ。
 しかし、ドうしたモんだろ……墓参り、ナんてシたことなイしさ。
 ってカ、そうダ。期間中、これナくて悪いネ」

慰霊碑のそばにどかりと座り込み、へら、と笑った。
辺りに人はいないようだった。
ぞんざいに足を組んで碑に体重を預ける。

「なー……省吾くんサ。あンとき、なんデ先にデバイス動かしチゃったのヨ。
 今まデは、ともカく……最後は、多分……楽しカった、よ……ナ?
 違った……の、カな……」

あの時、あの瞬間
確かに、二人は通じ合っていた……と思う。
しかし、決定的にすれ違っていた、とも感じている。
なんであろうと、あのときのことは彼女にとってはかけがえのない
とても貴重な瞬間であった。

園刃 華霧 >  
「なァ……やっぱ、アタシのせい? アタシが、来たから?
 アタシが、余計な……こと、しタから……?」

さみしげに碑に向かって声をかける。
答えは返るわけもなく、静寂だけが其の場を支配していた。

「アイツ、もさ。
 アタシと関わっテ、曲ガって、アタシと関わっテ、戻って。
 結局……別のとこ、行っちマった……」

溜息をつく。
結局のところ、本当の思惑は知ることもなく。
結果だけが残った。
最早其の内を知ることも敵わないが、生きているらしい、ことだけが最後の救いだ。
だが――

「……アタシが、余計なこト……しチまった……から、カ……ナ……」

やはり、答えるものはない。

ご案内:「慰霊碑前」にキッドさんが現れました。
園刃 華霧 >  
「チェルちゃんもサ。
 確かニ、頑張るっぽイ話は聞いてタけど……
 なンで事故ってンのヨ……」

園刃 華霧 >  
――それに駆り立てたのも

  おまえだろう?

ご案内:「慰霊碑前」に持流 童男さんが現れました。
キッド >  
「随分と、しみったれた声出してるな」

慰霊碑の前に漂う白い煙。
カツ、カツ、とわざとらしく足音を立てて近づいてくるはろくでなしの少年。
相変わらず、といった雰囲気だが口元はニヤけておらず
キャップを目深に被っていても神妙な顔つきなのはよくわかる。

「誰かの墓参り、かね?アンタ、そう言うキャラだったのかい?華霧」

持流 童男 > 「・・・密かに墓参りしにきたんだけど先客が二人もいるなんて。げっほげっほ」

キッドさんの後ろから、煙をかぶりながら現れる
慰霊碑に、墓参りしに来たけどね。
慰安旅行でみた時・・・いやなんかスッキリしてない?気の所為?
と想いながらキッドさんを見てから。華霧さんがしょんぼりしてるのをみて

「えーっと偶然だね?キッドさんに、華霧さん?華霧さんに至ってはなんかしょんぼりしてるね何かあったの?」
困惑してそういった。

園刃 華霧 >  
「……なンだ、ジェー君じゃン」

声の主を軽く一瞥して、視線を戻す。
相変わらず背中を慰霊碑に預けたまま、ぞんざいに足を組んだままだ。
いつもの憎まれ口といえばそうも聞こえる。

「別に、墓参りクらい……シてもいいダろ?
 この島にゃ、死人が笑エるほど居るンだからサ」

園刃 華霧 >  
「墓参りスりゃ、人間湿っぽクなルこともあンだろ」

ああ、もう一人きた。
まったく、誰もいないと思ってきたのにどういうこった。

キッド >  
"ジェー君"。
それを聞いた瞬間露骨に顔をしかめた。

「……誰から聞いたんだよ、そのアダ名。
 いや、言わなくていい。一人しかいねェ」

間違いなく光奈が言ったな、これは。
そう言えば仲が良かったんだったか?
まぁ、なんでもいい。咳払い一つで気分を直すが……やはり、顰め面。

「お前さんだけには聞かれたくなかったんだがな……」

後ろからやってきた童男を一瞥し、溜息交じりに呟いた。
あのアダ名だけは、なるべく広まってほしくないものだ。
キッドも白い煙をゆったり吐き出しながら、慰霊碑へと近づいていく。
手に持つのは、何かが入った紙袋。

「そりゃ、御尤も。だが、俺を前にして言うかね?耳が痛いな」

殺人者と言う意味では、執行者の名の下に違反者を凶弾で殺めた。
正確に数えた訳じゃないが、その実績が確かにある。
やれやれ、と首を振って、華霧を見た。

「……墓石吐き出してたのは、死人への文句だけかい?華霧」

持流 童男 > 「ジェー君・・・なかなかいいあだ名でござるな」
そういってから少しだけ手元の花束と
メロンパンとコーヒーの入った袋を片手に
すこしだけこちらも苦笑してから

「華霧殿も、湿っぽく成るときってあるのでござるね。」
そう素直にいった。なんだかすっごい、ニヤニヤしてるイメージあったから
しかし次には真剣な顔つきになってから

「んで、何があったんでござるか。華霧殿。死者になにか言ってただけじゃないでござろ。」

しっかりと聞いた。

園刃 華霧 >  
「こンな冗談も効くよウになったンなら上々ダな、クソガキ」

……ああ、コイツは変わった。
確かにそれを感じた。
光にゃんが頑張った、そのお陰。
押し出したかいがあった、と……

――本当に?
――弱くなったコイツが、いつか凶弾に倒れるかもしれない
――いつかの誰かのように

ずきり、と何処かが痛んだ。


「死人に言うコト……なんテ。勝手に死にヤがって、以外になンかあルわけ?」

それは自答するようで。しかし、二人に答えた。

キッド >  
「馬鹿にしてんのかお前?次、ふざけた事言ったらドタマぶち抜くぞ」

どう考えても喜ばしいと思っているのか。
あの温泉で顔を合わせた時から、童男の事は苦手だ。
舌打ち一つして視界から外した。
余りコイツと、話したくはない。

「……フン。まぁ、アンタ"等"のおかげって奴さ」

帽子を目深に被った。照れ隠しのような仕草にも見える。
確かに、しっかりと効いた。
誰のせいと言われれば、彼女を含む周りの人間のせいだ。
本当に、感謝が尽きない。文句も、だ。
目深に被ったままでも、鋭い碧眼はずっと華霧を見据えていた。

「さぁね。生憎、墓参りするのは此の島じゃ初めてなんでね」

煙草を手に取り、口から離した。

「"勝手に死んだ"……か。随分と、ソイツの事が気がかりなんだな?
 テメェで死にやがった奴に文句を言いたいほどの事が、アンタにはある訳だ」

「……"例の騒動"の連中か?」

持流 童男 > 「うお!?ドタマぶち抜かれるのは勘弁だよ!?」

そう苦笑していってから
嫌われたかなって思いつつも視線を
華霧さんに向けてから

しっかりと緋色の目で華霧さんを見つめて
「墓参りするのは、・・・この墓ともう一つの墓だけさ」

そう真剣に言ってから

「例の騒動の連中って言うと・トゥルーバイツ事件の・・?」

そう華霧さんに問いかけた

園刃 華霧 >  
「……ま、アタシが墓参りスるよーナのは、そンくらいシかいないヨ。」

墓参りをできるような、親も兄弟も持ち合わせた覚えはない。
接点があって墓の下にいるようなものは、そうだ。
目の前の男共が言うとおりの連中。

"トゥルーバイツの構成員"

あえて明言せずとも、それは伝わっているようで。
だから、こちらもそこまで口にはしない。

「……で、それ知ってドうスんの。
 アタシのプライバシーでも掘る?
 もしカして、新手のナンパ?」

へらっと笑って、問い返した。

キッド >  
「だったら、少しは口の利き方に気を付けるんだな、ルサンチマン」

少なくとも、光奈以外に茶化す目的で呼ばれるのは抵抗がある。
まぁ、"いいアダ名"というのは否定しないが。

「…………」

茶化すような真似をされても、珍しくそれに返しはしない。
紙袋を慰霊碑の前に置き、煙を上空へと吐き出した。
天に昇る白い煙は、やがて霧散し消えていく。

「……ただの"心配事"さ。死人に引っ張られると、ロクな事がねェってな
 俺がナンパをせずとも、アンタは向こう側のナンパに引っ掛かてるみたいだがね?」

先の発言といい、これは半分憶測交じり。
ただ、此の場で"笑ってごまかす"つもりなら、随分と下手だと思っただけ。

「"恩人"が浮かない顔してんだ。
 プライバシーだろうとなんだろうと、聞きたきゃ聞くだろ?
 勿論、アンタが答えるのも答えないのも自由だがね」

持流 童男 > 「・・・・」
しっかりと沈黙を保って華霧さんに返す。。

袋を片手に、墓の前に、メロンパンとコーヒーを3つ
ずつ置く。

「・・悔いているのかい。
トゥルーバイツの事件で、多分?大事な人、が
勝手に死んじまったから。」
しっかりと神妙に。
しっかりと華霧さんに向かいしっかりと言い放つ

「キッドさんが言ってる通り、死人に引っ張られると本当に
ろくなことはないよ」
キッドさんの言葉に賛同してから

「”仲間”が苦しそうな顔をしてるんだ。
話を聞くのが、仲間ってやつだろ?
困ってる人が居たら、おせっかいを焼きたく成るのがヒーローさ
今は休業してるけどね」
そうしっかりといった。

園刃 華霧 >  
「"心配事"ネ…… そウいうノ、『馬鹿』がスることダぞ。」

馬鹿は自分ひとりで十分だと、そういう話だ。

「……やれヤれ。お節介のバーゲンセールだネ。
 別に。悔いてルかって言ったら……はン。
 死人に口なシ、だっけ?
 相手に聞かにゃわカらんことバっかサ。」

面倒くさそうに口にした。
『馬鹿』は本当に始末に負えない。

「そもソも、アタシは救う気もナかったシね。
 たダ……なンでか、ソイツは……死ぬノを早めタ。
 そレが、気になっタ……ダけ、さ」

キッド >  
「ソイツはお互い様だろ?この島、『馬鹿』の多さなら目を引くものがあるがね
 知ってるかい?『馬鹿』って言うのは、移るらしいな?」

華霧の言う『馬鹿』で言うなら、割とその辺に転がっているイメージだ。
そして、そう言う話だというなら、いった通り、そう言う事になる。

「お節介ねェ、まァ、面倒くさいから一応そう言う事にしておくか。
 さて、な。俺は連中に興味はねェ。"当時の俺"の言葉を借りるなら……」

「『自殺志願者貸す弾はねェ』」

飽く迄弾くのは犯罪者。
彼等は自殺志願者。
キッドの弾丸で撃つべき相手ではない。

「……よく言うぜ、そう言うのは『後悔』って言うんだぜ?」

あの時はそんな気はなかった。
だが、今はそれが気がかりになってしまった。
だから、こんな場所におめおめと足を運ぶ。
これを、後悔と言わず何という。
胸ポケットから取り出した携帯灰皿に煙草をねじ込んで、ひと呼吸。

「────死んだ人間の言葉も気持ちも、所詮僕らの考えでしかありません。ただ……」

「『未練』が残るようには死にたくなかった。
 ……僕も、同じような事を考えた事をありますから」

穏やかな声で、"少年"は口にした言葉は、ただの憶測。
結局、少年の考えに過ぎない。

「僕は、彼等を……トゥルーバイツの人々の事を知りません。
 『真理』とかも、よくわからない。ただ、僕は思うんです。
 此の世に大きな『未練』があったら、彼等は"あんな真似"をしなかった」

「……多分、華霧先輩といるの、楽しかったんじゃないでしょうか?
 もし、本当にその人が『未練』を考えるような人なら、ですけど。」

誰も彼もが未来に悲観しても、今に何かの執着があれば、きっと誰も『真理』になんて頼らなかった。
本当に、きっと本当に些細なすれ違いだったり、勘違いからそれは起きたのかもしれない。
当事者で無い自分が何を言おうと憶測ではある。

「……"死人に口無し"、なんでしょう?
 今更、深く考えないでくださいね……」

だからこそ、此の言葉を付け加えた。
慰めにもならない言葉だな、と我ながら思ってしまった。

持流 童男 > 「一緒に話してたんだね」

そう言ってから華霧さんを見てから。
真剣な表情をする、僕も話してたから

「・・・トゥルーバイツの人たちは、
願いを叶えるために色んな事をして。
それでも諦めたくない真理の為に、デバイスを
とったんだろうね。だけど・・君と話してて
死ぬのを早めたのは、多分」

そうきっと、憶測だけど

「ーーー願いより
居心地がいい場所をみつけそうになったからじゃないかな
楽しかったから」

「憶測だけど、だから真理を、
死ぬのを早めたんじゃないかな。
願いを叶えたい気持ちがぶれそうになったから」

そうしっかりと華霧さんを見ていった。

「君は、優しい子なんだね。・・多分」
そう言った。
「・・・キッドさんと同じこと言ってるね僕」

園刃 華霧 >  
「……」

ああ、そう。
楽しかったから。
未練を残したくなかったから。

もし、本当にそうなら

それは、死の前の安寧だったのか
それとも……

「……そうだとして、だ。
 なら、そいつは単なるトドメじゃないのかね?」

キッド >  
「同じかどうかは、受け取りて次第ですよ」

少なくとも多分、彼と考えてる事は違う。
少年は静かに首を振った。

「『貴女が殺した』って言えば、気が楽になるんですか?冗談じゃない。
 あの時は、そうなっただけじゃないですか。貴女だって、先輩が
 レイチェル先輩が来なければ、今、僕とこうして話して何てない。違いますか?」

少なくとも彼女だって、『真理』に触れるつもりだったんだ。
起きてしまった出来事にとやかく言っても仕方がない。
それは、"起こしてしまった"少年が良く知っている。

僅かに乱れ始めた呼吸を整えながら、紙袋からドライフラワーを取り出した。
藍色が鮮やかな、花束だ。そっとそれを、慰霊碑へと添えた。

「……彼等がどれだけ『真理』を切望してたのか、僕は知りません。
 けど、華霧先輩ならご存じじゃないんですか?……単純に
 その人にとって、たまたま『真理』がちょっと、上だっただけ。」

「『貴女のせいじゃない』」

「……それだけは、確かだと思います」

ハッキリと言えば、目を瞑った。
短い黙祷の後、直ぐに碧眼を開いた。

「……それに、貴女がいなくても人間死ぬ時は死にますよ。
 冷たい言い方かも、しれませんけどね……」

持流 童男 > 「うん、キッドくんの言うとおりだ」

そう言ってキッドさんを肯定する

「憶測だけど、多分君背負い込もうとしてるよね。
全部が、自分が悪いって思い込んで背負い込んだ先には、
「苦しみ」しかないよ。」

華霧さんを見てから
そう思う、自分がそうだったから

「自分一人で全部背負い込んでたら、
いつか、限界が来る。」

そしてはっきりと

「君は、どうしたいんだい。
何をしたいんだ。」

華霧さんに向けてそういった

ご案内:「慰霊碑前」にキッドさんが現れました。
ご案内:「慰霊碑前」にキッドさんが現れました。
ご案内:「慰霊碑前」にキッドさんが現れました。
ご案内:「慰霊碑前」にキッドさんが現れました。
園刃 華霧 >  
「……ま。確かに、な。
 人間、死ぬときゃ死ぬ。そりゃそれこそ真理だ。」

はぁ、と溜息をつく。
焼きが回ってってもんか。
死人のことなんて考えてどうなるものでもない

でも それでも
一つだけ 見過ごせないものが ある

「ああ、そうかもな。背負い込んでるのかもしれない。
 けど、これはアタシのモンだ。アタシだけのモンだ。
 それに……もう、過ぎたことだ。」

背負い込んでる?
ああでも、それはアタシのしてきたことだ。
そもそも誰に背負わせるものでもない。

「アタシはただ、やりたいようにやりだいだけだ。」

キッド >  
「それは僕も同意見ですね。僕が背負い込んだものは、全部僕のものだ
 だから、貴方のその『分かった』ような言い方は、僕は嫌いです」

そこがキッドの、得てして少年の苦手な所だった。
確かにあの温泉での出来事は他愛ない事だ。
そんな事をあんな必死に庇って、恩着せがましい台詞を吐く。
童男を知らない少年は、"偽善"にしか見えない。

「貴方の優しさは本物でしょうけど、地流さん。
 『苦しい』からって気軽に言うのは、少し気安いですよ。
 必要な痛みや苦しみだって、時にはある。
 ……まぁ、それに永遠に苦しめられるのは、きっと『馬鹿』でしょうね」

少年は童男を一瞥した。
その目線は、冷ややかだった。
自分とて、重いものを背負い続けている。
だが、それを未だ誰かに共有しようとは思っていない。自分は『馬鹿』だから。
それは、愛する人にも、未だに。それだけ、複雑な事だ。
荒れ始める呼吸を、軽く整え、額に滲み出た脂汗を拭い、華霧へと目線を向けた。

「……それ、皆同じだと思いますよ。
 やりたいようにやってる。多分、その人もやりたいようにやった結果ですから」

それは少年だって変わらない。
やりたいようにやってきた。
そして、今、"ツケ"も回ってきている。

「……レイチェル先輩とは、あの後ちゃんと仲良く出来てますか?華霧先輩」

持流 童男 > 「・・・・・」

少しだけ、頬を掻いてから
困った顔をして、沈黙する

(まぁ、分かったような事を聞いたら普通にそうはなるよね)
苦しみを人に共有するのはその人と
一緒に背負わなきゃならない、それは地獄だ
本当に、全くだ

「まったくだね。・・僕も『馬鹿』だよ全く。」

そう言って肯定した後に

「・・・レイチェルさん?何かあったのかい?」
二人に何があったか聞いてみた

園刃 華霧 >  
「……違いない。ああ、まったく……違いない」

こちらが好きなようにやって、向こうも好きなようにやって。
結果はどうなるか。後は単なる意地の張り合いだ。
ああ、腹立たしい。
そんなの分かってたことじゃないか。


ああ――それでも


「……アイツは、今頃、病院でオネンネだよ。
 もし知ってて言うなら、だいぶ言うようになったなぁ"ジェー君"?」

暗い笑いを浮かべた。
仲良くできた矢先のそれだ。
皮肉にもほどがある。

……それに、それが
自分のせい……だとしたら

「ま、そこの『馬鹿』はまったく知らないみたいだけどさ」