2020/11/15 のログ
ご案内:「常世神社境内」に幣美奈穂さんが現れました。
幣美奈穂 >  
常世神社での神楽舞を舞いまして、そして着替えると一休み。
用意されておりました甘くておいしいお汁粉を頂きます。
一杯目は、はふはふと頂きまして。
二杯目はのびーんとゆっくり頂きます。
そうしてから、温かいお茶でほぉ~っとしておりますと。神主さんがやってきます。

身頃整えぴーんと、背筋の通った姿で正座。
神楽舞をしますと、初穂料を渡されます。
袋に入って渡されますが・・振り込みになっているので、中には振り込み通知があるだけですけど。
恭しく受け取りまして、それを収めますと。
美奈穂は少しそわそわとするのです。

幣美奈穂 >  
今まではお役目としてでしたけど。
神主さんも目を少し細めて柔らかい表情。
そうそう、お駄賃・・として、衣の袖をごそごそ。
取り出すのは、境内の屋台で使える10枚綴りの金券です。
はい、ごくろうさん。迎えが来るまで境内で楽しんだらいいよ。
と、差し出す神主さんのお顔は、娘や孫を見る父親や祖父のお顔です。

「ありがとうございます!」

初穂料を頂くときには見せていなかった、満面の笑顔で美奈穂は受け取るのです。
美奈穂が常世祭の神楽舞に来て、もう一つの楽しみ。
それは、神主さんがこのお駄賃を下さるのです。
金券10枚。これだけあれば、何か食べ物とお飲み物、そして何かで遊べます。
お迎えが来るまでの少しの時間だけですけど。
地元ではあまり人の多い所に出れなかった美奈穂は、お祭りは大好きなのです。

幣美奈穂 >  
委員会やお役目でもお手当てが出ましたり、家などからも毎月の生活費は送られているのですけど。
無駄遣いをほとんどしないですし、食事のほとんどは自炊。
住まう屋敷も用意されてのものですから、郵便局にはお金がそれなりにあるのですけど。
外食なんかもたまのたまーにしかしませんし、
1人でお店に入るのはまだためらう美奈穂。
お祭りの屋台は、買い食いをする珍しいといえる機会です。

そわそわしている美奈穂に、神主さんが行ってきていい、というので。
ご挨拶してちょっと境内に出ることにします。
いつもの巫女服も着替えて、セーターとスカート姿。
草履もスリッポンにして、普通の年頃の恰好なのです。
このお祭りで、巫女服だと動き辛いのもありますので。

いそいそうきうきと金券を首に下げたがま口財布に入れた姿、
お財布を両手で持ちながら、賑やかな境内をきょろきょろとします。
軍資金(金券10枚)はたっぷりです。
食べるものだと、大体金券3~6枚。お飲み物は2枚ですけど、1枚の所もあります。
遊ぶのは1~3枚ぐらいでしょうか。
中には5枚や10枚全部使うような遊びもありますけど。

今日はどこから攻めましょうか。
美奈穂の頭脳が戦略を立てるのです。

幣美奈穂 >  
お汁粉を二杯も頂いたので、お腹は空いてません。
あと、もう1時間ほどもすれば昼食も用意されるので、食べ物系は今日はいいでしょう。
それに、焼きそばもお好み焼きも、前に来た時に頂いております。
金券1枚の紙コップ1杯のフレッシュジュースか、金券2枚のスムージー(S)などが狙いかもしれません。

でも、綿菓子ならお腹にまだ入りますし。
アンズ飴なら買ってゆっくり楽しめるかもしれません・・これは帰り際に選ぶべきでしょう。
金券3枚はその為に残しておくので、残り7枚で考えることにします。

とってとってきょろきょろと少しします。
日曜だからか混んでいるせいか人の足並みも遅いので、美奈穂にはちょうどいいのです。
金魚すくいは・・とっちゃいましたら、お家で飼いたくなりますけど。
でもお魚さん。
お家にいる二郎三郎宗右衛門ちゃんが思わず狩ってしまうかもしれないので、バツです。

ご案内:「常世神社境内」に照月奏詩さんが現れました。
幣美奈穂 >  
「あっ、ありましたっ」

標的の1つ、スムージーを売っている屋台を見つけました!。
人並みに流されそうになりながら、屋台の前に。
味の種類が幾つかありますヨーグルト・・オレンジ・・グレープ・・マンゴー・・メロン・・
暫くよく見比べまして、美奈穂は決断します。
メロンにしましょう!

「あの・・メロンのをくださいませ。
 えと、その小さい容器ので・・」

金券2枚切り離して差し出します。
もう少し暑い頃の方が売れる商品ですが、人混みが多いと上着まで着ていると熱いのか、
そこそこ売れるのです。
美奈穂はもっと寒くても平然と冷たいのもいただきますけど。

照月奏詩 >  
 気晴らしのつもりでこうしてお祭りにやってきた、だが実は祭りというものに参加した事はなく。とりあえず屋台で買えばいいということは理解していたものの、人込みに流されるように歩いているだけといった感じだった。
 一応何かあったほうがいいかと思い買ったものはりんご飴ひとつ。
 友人などの姿もなく、もう少しブラついたら帰るかなどと思っていた所でふと視界の端に見えた少女の姿に足がとまった。
 巫女服ではない、から気が付く人も少ないのかもしれない。だが自身は見抜くことができた。そこにいたのは。

「よう巫女さん。演舞お疲れ様」

 たしかにあの時踊っていた少女だろう。
 あの光景は中々に衝撃的だったので覚えている。あの時の様子的に無自覚っぽくはあるが。
 声をかけてからそっちの店を見て。

「……スムージー? こんな寒い時期によく飲めるなそんなの」

 思わずそう出る。こちらは別に暑がりというわけでもなかったから。

幣美奈穂 >  
美奈穂、わくわくしたお顔で。
両手を胸の上に重ねて、カップSに薄緑色のスムージーを注ぎ込まれるのを見ているのです。
屋台で買うのは、なんか楽しいのです。
じぃ~・・と見ている様子。
お声を掛けられても、そっちを見ていてから。
はっ!?、左右をきょろきょろとしましてから。
声をかけてくださった男性の方にお顔を向けますと、わたくしのこと?
とお目めをぱちぱちしながら小さく首を傾げさせます。

「えと、美味しいですもの?」

と、スムージーが出来上がって、はい、と差し出されると。
ちょっとわたわたとしましてから、両手で受け取ります。

「いつも修練してますから、あれぐらいでしたら大丈夫です!」

と、ちょっと目元を桜色にして上目遣い気味に男性を見ましてから。
その手元にあるりんご飴を見つけまして、まじまじみちゃいます。

照月奏詩 >  
 おいしいと素直な感想には少しだけ笑顔を見せてしまう。

「まぁたしかに、旨いっちゃ旨いよな。甘いし果物の味もしっかりするし。まぁ俺は寒いから外じゃ飲めないけどさ」

 夏ならばぜひとも飲みたい物ではあるが。流石に今の気温で外で歩きながら飲みたい物ではない。
 修練しているという言葉にはへぇと感嘆の声を出す。

「なるほどな、たしかに見事な物だった、練習の成果って感じだな。小さいのにホントよくや……ん?」

 目線の先を追いかける。その先は手元のりんご飴。ふむとうなずいて。

「これ売ってる店まで一緒にいくか? 言葉だけで案内してもいいが……流石にわかりにくいからな」

 お祭りというのは景色としては同じ道が続くわけで。しかも人が多い。さらに行ってしまえば店員すら場合によっては変わってる。言葉だけで説明は非常に困難なのだ。
 それに人込みも多い。小さな彼女では人に呑まれ店を見落とす可能性もあるかもしれない。等と考えていた。

幣美奈穂 >  
「でしょう?。え?、寒い時に頂くのも美味しいですわよ?」

うんっ、とお顔を振りましてから。
お外で飲めないというのに、表情に「?」と浮かべて首を傾げさせます。
ただ、両手でカップを持ってますけど。
まだストローに口を付けたりしてません。

「でも、なんかいつも違う心持ちで・・って言われますの」

不思議ですわね、と首を傾げさせます。
一昨日は普通に神様に感謝して舞い、昨日はお友達と楽しんだことを思い出してから舞い。
そして、今日は心を無にして舞ったのです。

「――えっ!。よろしいのですの?」

お目めを丸くしまして、少し声が高くなります。
一昨日は見かけたのに、昨日は見つけられなかったのです。

「よろしくお願いしま・・あ・・」

両手で持つスムージーと男性を見比べます。
ちょっと困ったお顔になるのです。
そして、左右を慌ててきょろきょろとします。

「これ、飲みませんと・・」

小さく呟きが出てしまいます。
急がないと、案内してくださるというこの男性がどこかいってしまうかもしれません。
座って飲めるところを探して・・歩き飲みや立ち飲みができない美奈穂なのです。