2021/01/11 のログ
ご案内:「幻生研究室」にセレネさんが現れました。
セレネ > カチャリ、と静かに扉を開け中を覗く。
…研究室の主である教師は不在らしい。
晩御飯か、一服しに行っているか、それとも別の用事かは分からないが。
行き慣れて見慣れた場所だけど、本日もやはり閑散としていた。

『…まぁ、時間も時間だし…。』

陽が沈んでからの方が活動しやすい己としては、嬉しい事だけれど。

そそくさと研究室の中に入り、そっと扉を閉める。
主が居ないのならばと棚にある研究資料を眺めることにしよう。
…何だかんだ、ゆっくり眺めた事はなかったのだし。

ご案内:「幻生研究室」にクロロさんが現れました。
クロロ >  
薄暗くなった廊下を闊歩する一人の男。
彼にとって、夜の常世学園は少しばかり物珍しい。
何時も男は、"立場上"成るべく学園にはいたくなかった。
おおよそ、必要な授業以外は外で過ごす。
その方が、面倒がない。
今日は禁書庫で"手こずった"結果、こんな時間まで過ごしてしまった。
だが、実りはあった。何処となく上機嫌そうに廊下を歩いている最中……。

「……お。」

ある教室の一室。研究室だろうか。
窓の向こう側、見知った顔が見えた。
ガラリ、ノータイムで扉を開ける。

「よぉ、何してンだお前?この時期に肝試しでもしてンの?」

セレネ > 手に取る資料は幻想生物の代表格であろう、龍種…ドラゴンについて。
己の世界でもドラゴンは強力な力を持っていたし、その素材は武具や薬にと余すところなく重宝した。
鱗、皮、肉、骨、血…全てが良い素材となる長命の種は人々に様々な富を齎す。

だが当然、多大な犠牲もつきもので。
そういう怪我を負った人達も治療したなぁなんて事をぼんやりと思い返していれば、
開かれた扉にハッと思考を現実へと引き戻す。

「――え?あれ、何故貴方が此処に…?」

見えた姿と掛けられた言葉に蒼を瞬かせた。
問われた言葉には「肝試しなんて視えない人がする事ですよ」なんて言いつつ。

「私はちょっと、調べものを。」

クロロ >  
「いちゃ悪ィかよ。"一応は"学生だぞ?」

その一応も偽りだ。
本来ならばいていい人間ではないのは理解している。
それはそれとして、彼女の問いかけに鼻を鳴らしてニヤリと笑んだ。
扉を閉め、研究室に入れば右へ左へ、視線を移す。
曲がりなりにも魔術師、こういう研究室には興味がある。

「お前は視えるッて言いたげだな。にしても……ふぅン。
 中々面白そうな場所じゃねェか、此処は。」

何処となく懐かしい感じがする。
この世ならざる異邦の者、深き知識を探求する場所。
実に好みの場所だ。此処の主の顔が気になる位には、気に入った。

「調べもの?……へェ、ンなモンに興味あンのか?」

ズィ、と横から資料を覗き込んだ。
顔は真横。煌々と輝く金の双眸は、興味深そうに龍種の資料を眺めている。