2021/02/12 のログ
ご案内:「スイーツ店【ラ・ソレイユ】店内」に雪城涼子さんが現れました。
雪城涼子 > 学生街の一角に構えられた小さなスイーツ店。
優秀なパティシエの男子生徒と、華やかな雰囲気のウェイトレス。
そして、どれをとっても島外の高級スイーツ店に引けを取らない洋菓子が並ぶ人気店。

そして――

”戦場”である

雪城涼子 >  
「ふふ、ふふふふ……この日のために、仕込んだ数々の品……
 あれも、これも、全部出し尽くさないと……」

ゆらり、と……まるで幽鬼かなにかのように、鬼気迫るオーラのような何かを発して
彼女は厨房に立っていた。


「まずは、これ。この時期に合わせて、ずっと漬け込んできたオレンジピール。
 これを……」


壺のような入れ物を、どすり、と台におく。
其の中から、丁寧に一つ一つ。様々な形に細切りにされた柑橘の皮を取り出していく。

それを……溶かしたチョコレートのボウルに、これまた丁寧に差し込む。
慎重に、丁寧に……それぞれに、チョコをまとわせていく。

雪城涼子 >  
「雑にチョコつけてもいいんだけれど、やっぱり丁寧にやっていきたいわよねえ。
 こういうところで味わいが変わってきたりするし……」

ひょいひょいと、チョコをまとわせたそれを固まるまで待つように置き。
すでに完成している品を箱詰めして、店頭へと持っていく。


「はーい、オランジェット追加でーす」


笑顔は忘れず、そして声は高らかに。
しっかりと店内に宣伝していく。


「なにぶん、手作りなので数に限りがあります。
 お早めにどうぞ―」