2021/02/22 のログ
ご案内:「撤収経路」に刀々斬 鈴音さんが現れました。
刀々斬 鈴音 > 『ルート08を通って撤収っ!!罠や待ち伏せには十分警戒して!』

拡散された声が落第街に響く。その声に従って特務広報部の部員が進む。
刀々斬鈴音の異能、声造業(ボイスメーカー)によるもの。
戦闘でも活用すればもっと様々な戦略をとれそうなものであるがどうにも活用できない。

「今の被害状況は?」

『捕虜は奪還され、応援部隊は壊滅ッス!』

ルーク部隊の隊長が答える。

「そんな事より皆の怪我の状況は?皆生きてる?」

任務の成功をそんな事と言い捨てて部員の安否を重視する。
……副部長としては正しいとは言えない。

『軽傷者多数、重傷者は現在8名、死者は……』

「あっ!言わないで!!聞いたら鈴音ショック受けちゃうから!!
 無傷の子たちは動けない子たちの撤収を支援!……でも、敵と会ったら自分優先して。」

無線にて指示を飛ばす。

刀々斬 鈴音 > 応援部隊、他の部署から来た風紀委員については何も感じない。
そもそも風紀委員は好きではない……これは、特務広報部員の大半が思っている事ではある。

全員からではないが明らかに侮られている感じがする。
……確かに正規の風紀委員にガン飛ばしたり、イチャモンつけたりする広報部員がいることは事実ではあるが。

それより今は……

「回復魔術使える子……えっと、きーちゃん!きーちゃんはルート07行ってポーン4と合流!!」

撤収と怪我人の支援。
助けられるものは助けるここまできて失うのは嫌だ。

『副部長の怪我は……』

「鈴音は歩けるし大したことないから大丈夫!」

パキンと確かに音のした足を上げて見せる。アイ字バランス
妖刀の力を受けた鈴音は痛みを感じ難い。

刀々斬 鈴音 > ……デコイの爆発を血の膜で防ぎきれなかった時の負傷。
爆発の熱と衝撃は黒の装甲越しにも鈴音の足にダメージを与えていた。
それでも動けていたのは痛みを感じ難い鈴音の性質と装甲服がギブスのような役割を果たしていたからに他ならない。

結局、警戒しつつ撤収するも相手の追撃はなく。
風紀委員はともかく特務広報部としての人的な被害はかなり少なく済んだと言えるだろう。

ならず者崩れの特務広報部員達にとっては勝ち負けよりも生きる事の方が大事。
落第街を裏切って『鉄火の支配者』の軍門に下った彼らにとって生きてさえいられれば勝利なのだ。

ご案内:「撤収経路」から刀々斬 鈴音さんが去りました。