2021/12/29 のログ
ダリウス >  
「そうだね。あの子も異能の力に振り回されることもそんなになくなったようだし、
 本人の努力ももちろん、側にいて見守ってくれてる涼子や括流ちゃんのおかげだと思ってるよ」

ありがとう、と微笑み告げる
あの子は優しい子であるから、きっとどちらが怪我や病気をしても心配する
一人前になって巣立つまでしっかりと元気で在ること、も親の務めだろう
けれど
目の前のこの愛しき人は、一度その努めを終えている
それがあるからこそ…余計に大事な体という意識もあるのかもしれない──

「最近は少し散歩に出たりするようにはしてるよ。
 コーヒーは…うーん、気がつくと飲んじゃってるなぁ、気をつけないと」

「ご飯も時間がない時は携帯食とかで済ませちゃってるから、良くないね」

ははは、と苦笑い
妻に心配された部分は大体的中
研究者の生活といえば普通といえば普通なのだけれど
この先、年の重ねで不健康に向かってゆくのは間違いない

「なんとか改善しないとね。心配してくれて嬉しいよ、涼子」

安心させるように笑う
純心な女の子のように見えたり、女性としての振る舞いを見せたり
妻としてのしっかりした考えを見せたり、母親として娘に対する慈しみを見せたり……
自分には本当に過ぎた女性だったかもしれないな、と思うこともあるくらいだ

雪城 涼子 >  
「そうね。心配はだいぶなくなったっぽいわ。
 あのときはどうなることかと思ったけれど……
 やっぱり、此処に来たのも良かったのかな?」

異能の暴走、様々な事件
こちらに来てからもなんやかやと、なかったわけではないが……
それでも、この常世学園、という環境は助けになったのは間違いない――と、思う

「ん、もちろん私やくくるん、それにダァくんも。
 ひょーかちゃんの支えになったとは思うけれど。
 でも最後はやっぱり、あの子自身の努力だからね。
 あの子は、本当に頑張ってる。時々、心配になっちゃうけれど」

娘はそれなりに学園での生活を謳歌しているようである。
だから、息抜きもできてはいるだろうし、あまり余計な干渉はしないでいる。
とはいえ、心配してしまうのは親心、というやつだ。

この愛する人も同じく。娘のことを想っていてくれるのは、とても嬉しい

「もー、やっぱりー」

苦笑する相手に思わず子供のようにむくれた声をあげてしまう。
いけないいけない。

「いいわ。じゃあ、お弁当再開しましょ。
 せっかく最近余裕が出てきたっていうことだし、せめてお昼くらいはちゃんと食べて?」

最近忙しいということで、お弁当も控えていたのだけれどやはり再開しよう
正直、毎日三食全部、と行きたいところなのだけれど。
そこまでは流石に望めないし。

ダリウス >  
「自発的に自分の力を理解・制御しよう…と思える環境だからね。
 うん…あの子の頑張りは、親の誇りに思うよ」

───そして、研究者としても

「そんな娘のためにも良いクリスマスにしないと。
 …サンタさんがいるから心配はないかな」

くすりと楽しげに笑う
学生たるもの楽しいことばかりじゃない
特に悩みは多い年齢、学問にしても、プライベートにしても
そしてそういった空間には得てして父親は入っていけないもので
全幅の信頼を寄せられるパートナーがいるのは本当に心強いのだ

「…いいのかい?
 学校もあるだろうし、異能のことも君自身、氷架と同じくらい苦心があるだろうに…」

どちらも、望んで得たものじゃない
だからこそこの島に来て、その付き合い方を学ぼうとした
ましてや、彼女は今洋菓子店で働いてもいる

「…涼子の大きな負担にならない範囲でね?」

とはいってもその申し出は嬉しいもので、断りきれるわけもなく…

雪城 涼子 >  
「うん。ああいう子に育ってくれたのは嬉しいわ。
 私も、誇りに思う。」

心配なことは多いけれど。
それでも、道に外れたことはしない子に。
前を見て進める子に。
そういう、ちゃんとした子に育ってくれたのはとても嬉しい。

「うん、そうだね。良いクリスマスに……って。
 あ、あの、これは、仕事着みたいなもので……」

別にこの服装自体が嫌なわけではない。
なんだけど、こう。愛する人に見られるのは、ちょっと照れくさいのだ。

「……きにいった?」

思わずぽそっと小声で聞いてしまう。

「いいの。最近、あまり奥さんらしいことできてないし。
 むしろやらせて欲しいかな。」

男の役割、女の役割、なんてことをいう気はサラサラ無い。
ただ、伴侶となった相手のために何かしたい。
それだけの気持ち。

「異能の方は、扱い自体はそこまで大変じゃないし。
 お店は……また別だから、平気平気。
 それに最近は厨房に入ってくれる子もいるしね。
 だから、そんな心配しないで」

自分も大変だろうに、ちゃんとこちらも心配してくれる。
ああ、本当に素敵な旦那様。
人目がなければ、この気持をいっぱい伝えたいけれど……

流石にちょっと、お店ではばかりが有りすぎる

ダリウス >  
「なんだか新鮮で結婚する前のことを思い出した。可愛いよ、涼子」

小声で気に入ったかのかと確認する可愛い奥さんにそう返して、はにかむように笑ってみせる
あんまり変わっていないといえば変わっていないのだろうけど、雪城家に婿入りする前もこういう可愛い姿を見せてくれていたな、なんて

そして、やらせてほしいのだと意気込む様子には素直に頷いた
食事を奥さんに管理してもらったほうが良いのは明白だったし
何よりその気持ちが嬉しいということに嘘はなかった

「涼子がそう言うなら、お言葉に甘えるよ。──さて」

「あんまり長居も何だね。
 続きのお喋りは…お家でしようか」

そう言って立ち上がる
彼女にもまた仕事が多少なり残っている筈
氷架には予め帰れそうだと連絡してあるし…自分もシャンパンを買いにゆく
…想定してたものより、もうひとつランクが高いヤツにしてあげよう、と思いながら

「それじゃ、お仕事頑張って。可愛いサンタさん」

すっと手を伸ばして、可愛らしい赤い帽子を一撫で
甘い香りに包まれるような店内で、ついつい言葉も甘くなりがち
という言い訳を自分自身にしつつ…妙に口が軽くなったのは
ほんの少し、浮ついた気持ちに連動したということにしよう──

雪城 涼子 >  
質問に答えが返る。
けど、けど。
そんなそこまで凄い解答を要求した覚えはないんだけど!?

「あ……あ、そ、そう。
 そっか。え、えへへ……」

いけない、だめ。
そんな甘い声で、そんなこと言わないで。
脳がとろける……顔が崩れちゃう……

いまきっとだらしない笑顔してる……

「……あ!う、うん。
 じゃあ仕事が終わったら、家の方に行くから。
 そんなに時間もかからないと思うから、待っててね」

シャンパンはまだ買ってなさそうだし。
それも込みで考えたら、多分そこまで時間差はないはず。

そうしたら、親子団欒の時間をゆっくり過ごせるかな?
ついでだから、準備していたご馳走をもう少しだけグレードアップさせようかしら。

「うん、頑張るね!
 ……ぁ……」

撫でられた帽子。
できれば、頭を直接、なんて一瞬思ったりするけれど我慢我慢
でも茹だった顔は我慢できなさう

それにしても、普段より一層、甘い言葉と態度が目立つ気がする。
これも、聖夜の雰囲気ってやつかな

それなら、ずっと聖夜でもいいなあ……

なんて思いながら、仕事に戻っていく。
ちょっとふわふわ夢心地で
少し注意力が落ちた感じで

それでも、一生懸命、大人の威厳だけは保つように頑張ろう

ご案内:「ラ・ソレイユ店頭販売場」からダリウスさんが去りました。
ご案内:「ラ・ソレイユ店頭販売場」から雪城 涼子さんが去りました。