2022/10/29 のログ
ご案内:「『IVORY』ブラック・マーケットブース2」にオダ・エルネストさんが現れました。
■オダ・エルネスト >
溢れ返る熱狂。
先日出会った燃える挑戦者。
彼女の『挑戦』を見に来た。
「これがノーフェの挑戦か」
人それぞれの戦い方と言うものを久しぶりに教えられたと慢心とも言える喜びを抱き笑みを浮かべる。
幾つかのキャンパスと画材にアコースティックギターを背負って、この場所にやって来た。
「またいい美女に惚れられてしまったものだ。
自分の美男子っぷりが怖いね」
と笑いつつ、荷物を少しブラック・マーケットの少し空白領域に置く。
出展予定の場所が空いてたのか。
で、あれば勝手に使ってもいいだろう。
ここは、そういう場所だろう。
■オダ・エルネスト > 【販売する風景画の出来】 [1d10-1→6+(-1)=5]
■オダ・エルネスト >
アコースティックギターを取り出して、ケースをA3サイズの風景画を飾るのに使う。
その出来は、個性的。
素直に言えば、下手くそと言える出来栄えである。
「この良さが分かるやつは、未来が見えていると言うことだ」
自称、芸術家の端くれオダ・エルネストの初販売風景画である。
お値段、1万5千。
朝日に照らされた常世学園のつもりで描いた風景画だが、下手なので滅び行く都市のように見えたり世界最期の日とか言われたら納得できそうな絵である。
美術室の画材とキャンパスを勝手に使っているので材料費はゼロ。
芸術の価値とは、販売するものと買う物がそうであると認めればいいのだ。
■オダ・エルネスト >
マーケットが終わるまでにこの芸術に気づく者が出てくればそれでいい。
「それまでは暇だし、
私もたまには歌うさ」
このアコースティックギターは男子寮の休憩室に置いてあったのを借りてきた。
軽く弾いてみれば、音がズレてる。
一弦から一つずつチューニングをしていく。
E、B、G、D、A、E……レギュラーチューニングと言われる音の並び。
耳には自信がある方だが、本当に合ってるかは怪しい。
「多少はズレててもいいか」
それじゃ。
「一曲」
■オダ・エルネスト >
「"Power to the Rord"」
歌い出しと一緒にギターを掻き鳴らし始める。
「Power to the Rord.
Power to the Songs.
新しい明日が欲しいのさ」
挑戦とは、明日への渇望だ。
「Power to the lives.
Power to the Hopes.
俺たちの道を示したい」
人生であり、希望。
それを見せつけたい。
「やっと見つけた場所が
目を離した隙きに消えていく
地平線の彼方へと
ずっと明日を求めていく」
『挑戦』に終わりはない。
『満足』は簡単ではない。
「Power to the Sky.
Power to the Star.
本当の夢が見たいのさ」
妥協するための空か。
星の輝きに妥協はないだろう。
お前の夢に、本気はあるのか。
「Power to the Light.
Power to the Frontier.
挑戦にお終いはないさ
歩んできた足跡が
メロディーに未来を与える
人は一人じゃ歩めない
笑い合える誰かが必要さ」
光ることに『挑戦』する。
新しい事を恐れるな。
未来は良いことだけではないが、一緒に歩んでくれた誰かと笑い合えるだけで価値はある。
そんな詩。
■オダ・エルネスト >
「ふぅ……満足した。
なんか色々とどうでもよくなった」
久しぶりだが、
歌っていうのはいいもんだな。
「メインステージが盛り上がってきたからそろそろ見に行ってみるか」
絵が売れるとか売れないとか。
賠償のための金稼ぎとか、今日くらいは忘れてもいいだろう。
何より今日は気分がいい。
先日よりも気持ちのいい場所に思える。
■オダ・エルネスト >
別に上手くない弾き語り。
だが、確信しているチカラに溢れた言葉は僅かでも人の足を止めたかもしれない。
この後、メインステージに辿り着く前に人々の熱狂と混乱の渦に巻き込まれるのに遊んでぶつかった人を上手いこと回したりして軽いダンスしたりしてたら、
どこからかやって来た風紀委員に捕縛された。
なんか薬物検査らしい。
どこの国の音楽イベントでもそういうのってあるんだなーとオダ・エルネストは思った。
ご案内:「『IVORY』ブラック・マーケットブース2」からオダ・エルネストさんが去りました。