2020/08/27 のログ
ラピス > 「ふむ、それなら魔力を放たずに、いろんな形にするだけの訓練とかありかもですよ。
 魔力を矢の形状に出来るなら、壁や盾の形状にも変形させられるはずですし……。
 それが出来れば、物理的な障壁では防げない攻撃を防ぐ手段になりえますからね」

彼女の考える対策に通じるかは不明だが、アイデアとして浮かんだものは投げておく。
折角思い浮かんだのだ。出し惜しみする必要はない。なにせ、教師と生徒なのだから。

「うんにゃ、先生は暇つぶしの散歩をしていただけですからね。
 頑張り屋な生徒を見つけたら、お節介の一つも焼きたくなるものです。
 ですから、そうですねー、今後も仲良くして頂けると、とっても嬉しいかなと。
 先生は保健室に居ることが多いので、会いに来てくれたりするとなおよしですよー?」

その時は、お茶とお菓子振る舞っちゃいますからー!ともてなす気満々のへっぽこ教師だった。

小鳥遊 巫優 > 「……あ、そうか。
盾……」

今まで攻める一辺倒しか考えていなかったが、確かに。
これからは盾も作れるだろう。
しかも、無駄に魔力を放出せずに防げる。

「……はい、ありがとうございます。
今度、保健室に遊びに行かせてもらいます」

小さく笑いながら答える。
保健室に遊びに行っていいのか、というのは疑問ではあるが。

「先生、それでは帰りましょうか?」

ラピス > 「ですです。いろんな形に出来ると、それだけで柔軟な戦いが出来ますからね。
 魔法弾としては飛ばしやすい形、盾としては守りやすい形、なんて具合に。
 或いは、魔力を剣の様に出来たら、霊体に干渉したりも出来そうですし」

ぽいぽい、浮かんだら言語化して、彼女にパス。
彼女は頭の回転が速い子だ。ネタを置いておけば勝手に拾ってくれるはず。
それで彼女が上手いこといったら、それが教師にとっての喜びになるのだ。
ともあれ、そろそろ良い時間。訓練には休憩も必要だ。

「ん、ぜひおいでませー。急患が来なきゃ、問題なしです。
 それに、保健室は体の不調以外もケアする場所ですからねー。
 心の不調も、魔力の欠乏みたいなのも、ちゃんと見てあげますので」

それと、おしゃべりも日常の経過観察だからおサボりじゃないです、なんて。
それを大義名分のおやつを貪っているへっぽこ教師がここに一匹。
彼女が帰る旨を告げるなら素直に頷いて、にっこり笑顔のまま。

「それじゃ、送りましょう。これでも先生ですからね。
 それに、巫優ちゃんともっとお話もしたいですから――」

などと言いながら、彼女と一緒に帰路につく。
別れるまでの間、へっぽこ教師が終始上機嫌だったのは、言うまでもないことだろう――。

ご案内:「夜の浜辺」から小鳥遊 巫優さんが去りました。
ご案内:「夜の浜辺」からラピスさんが去りました。