2021/02/03 のログ
ご案内:「神代理央」に神代理央さんが現れました。
神代理央 >  
久し振りに…という訳では無いが、夕食から風呂まで自宅で済ませたのは久し振りかもしれない。
保護対象である比良坂冥も、取り敢えずは大人しくしている…様には見えるのだが。
【立花勇利】の死については、彼女は知っているのだろうか、と僅かに思案していたり。

「……かといって、其れを本人に聞くのもどうかなと思いはするが…」

精神的に弱いところがある様に見える彼女に、余り負担はかけたくない、というのが本音。
警戒にキーボードを叩き、風紀委員会の雑務を片付けながら――そんな取り留めも無い事を考えていた。

ご案内:「神代理央」から神代理央さんが去りました。
ご案内:「神代理央 自宅――その自室」に神代理央さんが現れました。
ご案内:「神代理央 自宅――その自室」に比良坂 冥さんが現れました。
比良坂 冥 >  
こんこん
ノックの音

「……理央、起きてる?」

程なくして、もう聞き慣れただろうか
喋りだしの遅い、ゆったりとした言葉がドアの向こう側から投げかけられる

「入ってもいいかな──」

神代理央 >  
部屋に響く、ノックの音。
キーボードを叩いていた手を止めて、扉へ――その向こうにいるであろう少女に、視線を向ける。
何時もは気が付いたら近くにいる様な神出鬼没の少女が、きちんとノックをして声をかけて来る、というのは何となく新鮮な気がした。

「……ああ、構わない。私も丁度、一息入れようと思っていたところだし」

画面の電源を一度落として。
穏やかな声色で少女に言葉を返すだろうか。

比良坂 冥 >  
少女とて幽霊ではない
自室で仕事をしているのだろうこういう状況ならば、ちゃんとノックをして、声をかけて…
という常識くらいは一応持ち合わせていた…らしい

「……よかった。ココアで良かったら、飲む…?」

ドアを空けると小さなお盆にカップ
ほのかに立ち上がる湯気とともに甘い香り

穏やかな声を迎えられて、少しだけ俯き気味に微笑んで頬を染める
どうぞ、とカップを置いたら、どこか座れるところを探してちょこんと腰掛けるだろう

「……今日は、なんだか理央がたくさん家にいるから。お話なんかも、したいなって……」

神代理央 >  
書斎、という事もあって部屋には執務机以外には来客用の応接セットか置いてあるくらい。
豪勢なリビングルームに比べると、部屋の広さの割にはがらんとしている――という雰囲気だろうか。

「…ん、有難う。甘い物、飲みたいと思っていたんだ」

置かれたカップから漂う甘い香りに頬を緩ませつつ、カップを手に立ち上がる。
流石に、仕事用の椅子に腰掛けた儘というのは訪れてくれた少女にも失礼かな、と思わなくもない。
少女の向かいに腰掛けると、訪れた目的を告げた少女に小さく笑みを浮かべる。

「…まあ、確かに最近は私も家にいない時間が多かったからな。
寂しい思いをさせてしまっていた。すまないな」

温かなココアの注がれたカップに口をつけ、口内に広がる甘味に満足そうに瞳を細めつつ。
少女の言葉に頷いて、話をしようと言わんばかりに笑みを浮かべてみせるのだろう。

比良坂 冥 >  
「……あまいもの、好きだもんね」

ソファに腰掛けて、部屋を見回す
広々としているけrど、仕事用の書斎だけに必要なものしか置いていない
どことなく、寂しくないのかななんてことを考えていると…
すまない、と口にする少年

「……うん。寂しいけど、理央もお仕事、忙しそうだから」

大丈夫、と頷いて──昏い視線をゆっくりと向けなおした
ココアに満足そうな笑みを浮かべる少年を見て、こちらも頬が綻ぶ

「……理央が家にあんまりいないのって、全部、お仕事のせい?
 そんなに、お仕事、楽しいのかな…?」

小さく首を傾げて問いかける

神代理央 >  
「……まあ、否定はしない、かな。甘い物は落ち着くし、頭も良く回る様になる。余り取り過ぎると身体に悪い、とは言われるけど…好きなんだから、仕方ない」

自分の好きなものになると、少しだけ饒舌になる。
そんな自分がちょっとだけ子供っぽかったかな、と。
こほん、と咳払いして改めて少女に視線を向ける。

「……そうか。なるべく、家に居られる様にしようとは思っているんだが…もう少し落ち着いたら、二人で何処かに出かけたり出来たら良いんだけどな」

己の多忙さに理解を示す少女に、申し訳なさから眉を下げる。
それでも、ココアの甘味に舌鼓を打つ己に頬を綻ばせる少女の表情を見れば――此方も、穏やかな表情で少女を見つめるのだろうか。

「…んー、楽しい、というのはまた違うのかも知れないが…。
やりがい、とか達成感とか。そういうものの方が強いのかな。
私は元々、プライベートの趣味や時間に拘る方では無かったしな」

と、首を傾げる少女に小さな苦笑いと共に言葉を返す。
こればかりは己の悪い癖…というか生き方であることは理解はしているが――早々、変えられるものでもなし。

比良坂 冥 >  
「……ふふ。それじゃあ理央が疲れてそうな時は甘いものをあげればいいんだね」

ほんの少しだけ子供っぽさを見せる理央を見て、クスクスと小さく笑みを零した

「……二人で何処かに…? デート…?
 それ、すっごく嬉しい……約束、ね」

ぱあ、と花の咲いたような笑顔
昏い色を通す瞳にも、きらりと輝きが宿ったように見える

「……やりがい、達成感……。
 そっか…じゃあ、趣味とか、あんまりないのかな…?
 それだと、お仕事できないと困っちゃうね……」

──仕事ができなくなったら、おうちにずっといてくれるかなって思ったんだけど

神代理央 >  
「……何だか、子供に飴玉をあげる様な物言いじゃないか。まあ、その、それはそれで嬉しいけど…」

図星ではあるのだが、それで素直に喜んでいると本当に子供の様かな、と。
少しだけバツが悪そうに、視線を彷徨わせてしまうのだろう。

「……まあ、うん。そうだな。百貨店とかレストランとか。
落ち着いて回れるところとか。そのうちな、約束だ」

デート、と言ってよいのかどうかは応えかねるところではあるのだが。
少女が喜んでいるなら無理に否定はすまい、と小さく頷いてみせるのだろうか。

「…まあ、そうだな。仕事が趣味、みたいなところではあるし…。
そういうのがよくない、とは思ってはいるんだけどな」

少女の隠された本意には気付かぬ儘。
穏やかな笑みで小さく肩を竦めて、再びカップに口をつける。

「…そういう冥には、何か趣味とか好きなこととかないのか?
何かやりたい事があるなら、応援するけど」