2021/10/08 のログ
ご案内:「塀の上」に名前はまだないさんが現れました。
■名前はまだない >
少し高めな塀の上にごろりん寝そべり、前足で頭の毛並みを整えるのである。
どうやら、ここは後ろ足で立つ毛並みがなく貧相なおおきなものたちが多い世界のようである。
だが、ネズミはぷっくりしており、黒い虫も多い。
その上、時々、後ろ足で立つ大きなものが貢物を献上してくる。
なかなかにいいとこのようである。
白い水は、たまった水よりも甘い。
旨いが、あまり飲んではいけない気もするのである。
まあ旨いからいいのである。
前足の毛並みを整えてから、足の裏もきちんと手入れ。
ざりざり、足裏を整えておくのは大事な事。
昨夜、寝ようとしているところに吾輩と同じようなものとあった。
この世界の王かとおもったが、そうではないようである。
むろん、吾輩の前足で叩きのめしたのだ。
■名前はまだない >
気をつけねばいけないのがいるのも判ったのである。
吾輩よりも大きく、鼻づらが前に出たわうわうと煩い奴。
中には吾輩に敵意を持つものがいたが、そんなやつらは鼻を爪でびしっとしてやったのである。
だが、後ろ足で立つ尻尾もない、なにかひらひらやつるつるしたものを被っている大きなやつら。
その中でも小さい奴らは少し危険なようだ。
いきなり近づいてきて、吾輩のひげを引っ張ったのである。
びっくりして走ってしまったのである。
あやつらは危険である。
後ろ足を開いてお腹の毛並みもざりざりととのえ、身体をまげて後ろの穴もお手入れ。
身だしなみを整えるのは大事なのである。
■名前はまだない >
なにやら旨そうな生臭そうな、そんなのが台の上に並んでいるところを見つけたのである。
前足を伸ばして狩り、なんか大きな声で言われたので。
咥えて走り離れた後に食らってみたが。
うむ、あれもなかなか旨いのである。
吾輩としては赤い肉の方が好みだが、たまにはあの長細い肉もいいであろう。
「さかな」とかいうようである。
沢山あったのでまた狩ろうと思うのである。
「んなぁ”を」
ぐい~とお尻を上げて背筋を伸ばして、塀の上でまるまり。
ここはなかなか暖かいし、下を歩く大きなものたちの姿も良く見える。
時々、下から前足を伸ばそうというやつもいるが、いかな大きなやからでもここまでは届かん。
まったく鈍重そうなやつらだ。
無視して、少し眠るのである。
うむ、ぽかぽかして気持ちいいのである・・。
ご案内:「塀の上」から名前はまだないさんが去りました。