2021/10/24 のログ
ご案内:「歓楽街路地裏『Wings Tickle』」に『調香師』さんが現れました。
『調香師』 > 香り漂う路地裏のお店、『Wings Tickle』

普段は調香を繰り返す、微かな音も聞こえそうなこの店舗からは動的な気配が感じられない


作業台を前に、人形は首を項垂れる。昼下がりの時間帯
彼女は勤務時間中に、人で言う居眠りという物を行っていたのだった

『調香師』 > まずは指先がぴくりと。次につま先が揺れる
『人形』が『人間』のふりをする時間

微かな駆動音を立てた後、簡易チェックを終えた瞳が、ゆっくりと開かれた


(経過時間...ブレはあるけど、統計にすると)

『睡眠時間』は、年を経る毎に増えていた
今の所、実感する弊害はそれほど多くはないけれども、
自身の身体が骨董品なのだと。そして本来、維持の手間がかかる事を嫌でも思い知らされる

(最悪。嗅覚さえ生きてれば。それで、良いかな)

一度天井を仰いだ後。今日は作業台の本に手を伸ばす
異世界の香料の勉強をしよう。誰かが訪れるまで

『調香師』 > (お外での営業も良いけど...そろそろ、新しい『素材』を探したくなっちゃうな)

文字を目線で追いながら、時々指でなぞりながら
名前ばかり博識になって、その匂いに一度も触れた事がないというのも生殺し

一度、外に出て材料探しに力を入れても良いのかもしれないけれども


(最近のトレンドってどこなんだろ...)

出不精、ここに極まれり。肝心の売り場の知識が落第街の闇市くらいしか存在しない

ご案内:「歓楽街路地裏『Wings Tickle』」にメアさんが現れました。
メア > 「~♪」
くるり、くるりと。以前買い上げた香りを纏いながら、路地裏を踊りながら進む。

そして、自然と足が『Wings Tickle』へと向かう。

一通り踊り終え、店の前に。

「こーんばーんは!今日はやってるかしら?」

扉を開け、声を掛けるだろう。

『調香師』 > ちりんちりんと、それは本を開いて唸る彼女の思考を中断させる音
今日はここから『接客業』の合図

「いらっしゃいませ!」

没入していても起動行動を正しく行えるのが機械故の利点
既に『お客様』として認められている、入り口の貴女へ目線を合わせた

「今日もやってるよ。また来てくれたのね。本当に、嬉しいな
 どんな用事かな?」

椅子から降りて、ご挨拶のお辞儀

メア > 「勿論、香りを買いに来たのよ。とても素敵な香りだったから」
くるり、と舞ってみせて。以前調香した『夜の夢』が店の中にふわりと香るだろう。

「それに、前よりも良い香り、作ってくれるんでしょう?楽しみにしてたんだから」
そのまま、『調香師』へと、近づいて。

「それと、マッサージもお願いしちゃおうかしら?あれもとても心地よかったからね―」

『調香師』 > 「素敵な香り。素敵な事でもあったかな?
 そんなことがあったら嬉しいよね。きちんと人の為に仕事が出来たって実感できるから」

いひ、そんな笑みと共に流れる匂いを嗅いで
自分の作った香りが彼女の生活の一要素になっている、なんて部分にもまた笑う声が漏れる

「アップデートかもしれないし、変わらないかもしれないし
 それはあなたが見せてくれた『一面』から私がイメージ出来ればいいなって思うよ

 勿論、約束も果たすけど。マッサージのお願いが入ったもんね
 アレから調香してみたんだけど。普段大人な味わいだから
 マッサージの間は、甘めの気持ちとろける感じも良いんじゃないかなーって考えて。そんなオイルを作ってみてたの」

戸棚から『お客様用』と書かれた瓶を持ってくる
花の蜜の香り成分、ハチミツも絡めた。なんだか舐めてもおいしそうなローズの香り

メア > 「すごく好評だったのよー?皆から『今日はいい香りさせてるねー』とか、『雰囲気良くなった』とか。香りだけでこうまで違うとは思わなかったわ?」
楽しそうに、瓶を開ける様子を見て、嗅ぐ。

「あら、ローズ…だけじゃなくて、蜜の香りも。なんの蜜使ってるのかしら?」

『調香師』 > 「ふふふ、だったら大成功かも
 小さいけれど、ちょっと危ない儚い

 香りの飾り方は、衣装と同等かそれ以上に自由なの
 あなたにそれを知ってもらえる一助が出来て、満足って言いたいけど
 今日のお仕事はこれからだね」

さて、何かな何かなと『どんなものなのかな』と。ちょっと待ちを作る態度

「まず1つはハチミツ。これは元々、ハチが花を集めてきた香りだから。自然界の調香師だね
 それに加えて今回はー。ふふ、ベリー系の蜜も一緒に。ちょっとフルーツの様な、酸味も感じる甘い香りが分かるかな?」

メア > 「へぇ…確かに普通のはちみつの匂いの他にも、純粋な花蜜の香りも…ベリー系なんだこれ」
嗅覚からの成分分析で得た情報だ。本来であればここまで嗅ぎ分けるのは難しいだろう。

「まるでケーキみたいな調香ね。甘みの中に酸味だなんて」

『調香師』 > 「今回はあなたの事を、おいしく飾り付けてみたいからね」

普段通りの笑みでさらっと
...時間が経って、その首を傾ける

「冗談だよ?」

メア > 「…あら、私戴かれちゃうのかしら?」
冗談には、冗談を返す。

もっとも、メアにとっては戴かれるのも悪くはない、といった感じなのだが。

「冗談はさておき…今日はどんなコースになるのかしら?」

『調香師』 > 「コースはねー。リフレッシュ重視のコースって感じかな?
 前回揉んでみた所、特別酷い凝りみたいなものはなかったから
 脚みたいなよく動かす部位には疲労程度の跡はあったけど。そこも自然と触るから

 そこに会話を交えて、次の調香の質を高めるって感じなのかな
 お望みの部位があるなら、重点的に組み込むけれどね
 あなたの身体に合うようなローブも取り寄せたし。期待してもらってもいいのかな?」

オイルの蓋を閉じて、再び手を差し伸べよう

メア > 「ほうほう…じゃあ、次も楽しみになるわね?」
誘われるままに、手を取る。

「それにしてもすごいわねぇ…私の感じていない疲労もわかるなんて」
普通の人間ならば自覚しにくい疲れや凝り。メアは機械であり、換えのパーツも無いに等しいため疲労などを感知する感度の閾値はかなり敏感にしているのだが…それでも、プロには敵わない、といったところだろうか。

「今日もいっぱいほぐしてもらおっと♪」
意外なところで見つけた、体のメンテナンスを行える場所。ルンルン気分だった。

『調香師』 > 「疲れの自覚って言うのは難しいんだよね。機会があれば触ってもらうって大事だよね」

それは人に対しての言葉
自身の感度で徹底管理しているのだと知らないが故の、機能自慢みたいなものであった


それではまた手を引いて、貴女をまずはロッカールームへと案内
着替えが終われば、再びあの暗闇の部屋へと向かうのだろう

メア > 「ふふ、楽しみ♪」
軽くステップを踏みながら、ロッカールームへ案内されるだろう。

ご案内:「歓楽街路地裏『Wings Tickle』」からメアさんが去りました。
ご案内:「歓楽街路地裏『Wings Tickle』」から『調香師』さんが去りました。