2021/12/04 のログ
ご案内:「歓楽街路地裏『Wings Tickle』」に『調香師』さんが現れました。
『調香師』 > 昨日作っていた花弁の融解に伴う香りの抽出
保存槽から取り出したビーカーを彼女は持って、揺らしてみる

形を残した花が、水の中で揺れる
作業台の上に置いて、ガラスの棒を入れる。そうして静かにかき回してみると

花弁が崩れ、絵の具を擦る様に。色が線を引きながら、攪拌されていく

「おぉ...」

思わず、零れる声もあろう

『調香師』 > 暫く攪拌していると、水全体が色づく
花弁の形は殆ど崩れ、所々に遺る粒子がその名残を思わせる

もうしばらく続けた後に、再びビーカーを揺らしてもただただ水面が揺れるのみ
先程まで存在感を持っていた花弁を本当に失ってしまったのかと
ほんの僅かだけ、郷愁を抱く部分もあったとか。しかしこれも、香りの為

(ここからまた一日放置。層となった上澄み液を抽出する必要がある...)

これを持って保存槽へ。また明日のお楽しみという事だ

『調香師』 > そこから暫くして、彼女は外に出る
日々最短の往復、日常での移動距離の平均

看板を手に、再び戻る。明日は...どうしようかな、と

ご案内:「歓楽街路地裏『Wings Tickle』」から『調香師』さんが去りました。