2021/12/17 のログ
ご案内:「歓楽街路地裏『Wings Tickle』」に『調香師』さんが現れました。
『調香師』 > (今日の私は、考える事が多いらしい)

今日は椅子から立ち上がって、ハンディモップを手に
棚を前に背伸びして、瓶の隙間をすいすいと

年末が近いと細かい所もお掃除したくなる
管理は行き届いているけれども。それはそれとして大きなことも

(私の香り。私を『イメージした香り』なら作った事がある
 私の中で香りを作った事もある。まだ取り置き中だけど)

特別、小さな棚を前に。ここは皆の香りを保管している場所
その中から1つ、褐色の小瓶。その中には虹色を保つ白色の液

昨日の彼女の言葉から知るならば、私は知りたい人らしい
私は出会えてよかったよとは伝えたけれども
...ここから作る香りとは。口元に手を当てて、考えてみても分からなくて

時々作業を止めては想い、そんな暢気な繰り返し

ご案内:「歓楽街路地裏『Wings Tickle』」に乱桜 ありすさんが現れました。
乱桜 ありす > 足がすごい痛い。

公共交通機関に乗ると……下手するとうっかり気を抜くと故障から事故るから、基本的に移動手段は徒歩しかない。
ずっと徒歩で列車やバスに乗るような距離を歩いて島を歩いてみていれば、筋肉痛にもなるわけで……。休めそうな所を探しているうちに彷徨い、休めるお店なりをさがしてみればOPENの看板が見えて。誘われるままにパンパンの足を重たく感じつつ動かして近づき。
扉の横にあるメニュー表を見てどんなお店かを確認してみれば……。

「なんとなく歩いてきましたけれど……『お望みマッサージ』……足、楽になるかなぁ。」
 
一応気合はまだ入れた状態で、扉を開けて店内へ。

『調香師』 > 扉の隙間から抜ける様に漂うのは、えも言えぬ様な
それでいて沁み込んでくるような香りの束、それが歓迎の始まり

扉の鈴の音を聞いて、その少女は入口へと顔を向ける
そうして顔に焦点を合わせる様に改めて首の角度を決めて...

「いらっしゃい」

戸棚をモップでくるりくるりと、なぞっていた彼女は笑みを向ける
作り物の笑み、それでも歓迎の心は滲み出てくれると嬉しいな

少女が貴女の方へ近づいていく。目の前に立てば、お辞儀

「ようこそ、今日のお客様。香りに誘われたのかな?
 訪ねて来てくれて嬉しいな。ししし」

変わらない表情に、笑う声

乱桜 ありす > ほわ、と鼻から足の疲れに染みるような、主観だけどそんな感覚がして。
此処ならゆっくり休めそう、とほっとするような息ひとつ。

あれ。私と同じくらいの子?と振り返ったお店の中の人の顔を見て……あ、お客さんかも。
ぺこっとお辞儀。
あ、いらっしゃいだしお店の人だ。

「こんにちはー……」

笑顔に笑い返すも、長歩きの疲労が隠せず出ている。

「香り、もなんですけれど……歩きすぎて足が……。
わたし、交通機関を使えなくて……。」

それで、と苦笑いを浮かべて、うれしいな、にはお客さんだからだろうな、と軽く事情を口に。
異能までは話せないけれど、笑う声にほっとひと安心して少し、気が緩んで微笑んで見せて。
電飾があるから、異能の制御を手放すまで気を抜ききりはしないけれど、触れてたら危なかったレベル。
目の前の店員さんが人間じゃないことにすらさっぱり気が付いていないから、危なかったという自覚もないけれど。

『調香師』 > 「足が、そう、ふむ。つまりマッサージ」

推測未満の結論付け。その程度はきちんと理解しますとも
当然、貴女の異能の事、その危険性は全く理解していないけれども

「それって、脚だけ?ここのマッサージは全身だったり、色々あるから
 香りの事はそのあとでも大丈夫。今まで大変だったんだね
 交通機関が使えないって。それはとっても貧乏だったりしたら、どうしようかなって思うけれども

 オススメは□□□□だよ。どうかな?」

普段続けられる言葉が空欄に、喋っている様で喋っていない
喋れていない事を、今の彼女は把握しないまま
笑みを向けて、どんな事を決めてくれるかなと、待っている

乱桜 ありす > 「そうですそうです。通学や買い出しとかも徒歩なので……」

言葉不足ですみませんと、ほんのり謝罪と感謝のまなざしを向けて。
続く言葉にちょっと考える。あれ、聞き逃しちゃっただろうか。

「あ、できれば、全身……もですけど。
香りは……集中力を残したまま休めるものがあれば……?

貧乏と言うわけじゃなくて、異能の関係なんですよ……。
あ、す、すみません!オススメ、聞き逃しちゃいまして!もう一度お願いできませんか?」

何度も頭を下げてせっかく説明してくれているのに…とぺこぺこと。
まさか異能の影響で故障しだしていそう、とも気が付かず。
あ、お金なら、と。通常必要な交通費や定期券、電気代と通信費の分がういているので、お財布ぽけっとからとりだしてお札を見せました。

『調香師』 > 「復唱だね、分かったよ。私の名前は調香師
 オススメは全身かな、歩いて来てるなら足も疲れてるかも?
 オススメは難しいね、貴女に休んでもらいたいから、集中力は大変かも

 ぇひひひ、これは大変なお客様だね
 オススメはミントかな。うん、多分これが一番いいと思うな
 全身でするとすーっとしちゃうんだ。あなたは好き?
 オススメは□□□□だよ。さっきはそう言ったっけ」

お札の事など見向きもせずに、その注文に応えようと算出した答え
一歩、貴女に向けて詰めようとした足は動かなかった

それが機械的な生存本能であるとは分からず。心構えのない状態で対面してはいけない相手とは知らず

「なら、案内してあげる。私の手を握って?」

ソレはいつも通りに手を差し伸べたのだった

乱桜 ありす > 超講師……じゃない香りっていってたから調香士さんか調香師さんかな。

「あ、私は乱桜 ありすって言います!今日はよろしくお願いします!
全身と特に足をマッサージしてもらって……集中力は難しいなら、電飾は落とした方が良いと思います。

ミント、なるほど!すーっとするのは良さそうです、あまりなじみがなかったので好き嫌いよりすっきりする、みたいな感覚ですねー。

……あれ?」

何かおかしい。何とか聞けてお返事して、自己紹介もしてもらってたんだと自己紹介を返して……
おすすめも聞いたんだけど最後、やっぱりあれ?と首をかしげる。

「あ、はい、でも大丈夫ですか?
疲れたりしていませんか?」

差し出された手を取ろうと心配しつつ手を伸ばし――遅れて、はっとした表情を浮かべて違和感の答えにたどり着き。
まさかと思いながら異能の制御へと意識を無理やり振り向ける。

間に合ったかは怪しい所――

『調香師』 > 「ありすさまだね。私の事は調香師って呼んでね---」

そうして手が繋がれた所で、彼女は停止する
半歩足を下げて、貴女をこれから誘おうとした姿で

無に固まったまま。その瞳は、見るべきものを見失った様に拡縮を繰り返す
繋いだ形だけの、力が籠るのか怪しい手。香りだけが、生きているかのように彼女の周りで移ろい続け

...暫くした後に、焦点を貴女の元へと戻したのであった
待機中に流したその汗は、人を誘うように芳しい物であったとか

「何か、起きてる?」

手は繋いでいる。繋げた上で、今度は『ナニカ』を意識して、表情を失ったままに問う

乱桜 ありす > 「はい、調香師さんっ……」

止まってる。え。
これ、かなり不味いのでは?制御はしたけれど固まったままだし、目を見ると瞳孔がおかしなことになっているかのような。
繋いでいる手にも力がないし、店内に漂っている、と感じている香りのおかげで落ち着いていられたけれど……。

あ、いい香りがしだしてる。
じゃなくて。意識がもどったとかなのかな?と制御に集中しつつほっとして。

「あ。あー……人には効果がないはずなんですけれど。
思い浮かぶこととしては、制御しきれてない私の異能…?でしょうか。

機械や機構が私の周囲で故障しちゃうんですよ。
貧乏じゃなくても交通機関を使えないのはこれが理由で……気が緩んで集中途切れると漏れちゃうんです。
だ、大事に至ったりしちゃいましたか……?」

ピースメーカーとか生活補助の機械を埋め込んでいるのかもしれない、と。
ゆっくりと少しおろおろとしつつ説明し始めた。
何かやらかしちゃっただろうか、と不安な顔を向け。