2021/12/18 のログ
『調香師』 > 「機械が?私が?」

首が傾く。吊り糸の切れた人形のように
最も、まさしく『人形』であると自称しているのだが

「壊れちゃうんだ。そっかぁ」

彼女の内面は異能が制御され抑えられているとはいえ、
意思持つが故に辛うじて故障しきる訳ではない、と言うのが現状
使用されるセキュリティ、今は無き技術と言語の防御壁
それを正面からただ異能と言う『暴力』で侵され続けたならば如何なるものか

私はそれをとっても怖い物だと思いながら、
今日のお客様はただ、『そういう物を持っているだけ』だと
自分でも予想外な位にその事実を受け止めている
そういう物だと言ってもらえて良かったと、感じている...らしい


「完全に、リラックスしてって言えないのはごめんね?
 私も頑張れると良いんだけど。でもオイルの調整緩んじゃったかな
 人前に出るのは少し不適切な状態って分かる。分かるから大丈夫なのかな」

今まで作れていた笑みは暫く使えなさそうだとしても、
まだまだお客様に満足してもらう為に『出来る事』はあるのだ

乱桜 ありす > 「あ、いえ。発声補助器とかそう言うのを考え……」

え、機械の人?そういえば、そう言う人もいるのかもしれない。
授業で習ったようなそうでもないような……。

「いやいや、一大事じゃ、あれ、大丈夫…なんですか?」

大丈夫そう?わからない。ひとまず制御を怠れないことは分かったので、集中して制御中。
機械の人はそう言うものをきちんと防御できるのかもしれない、きちんと?
影響、でて、ましたよね?
気をつけねば、と意識をし直した。表情も引き締めました。


「あ、いえいえそれはむしろ。私の方こそごめんなさい。
此処からは緩ませないようにがんばりますから。
自己診断ができるなら大丈夫だと思います、けど……
一応対…?対になる異能を頑張れば少しの間なら使えなくはないので……!」

もし必要なら、と申し出てみました。
対になるとはいえ長時間使えるものじゃないんだけれど、取扱説明書的なことが分かるならなんとか修復も出来るのかも、と言うあやふやな認識で。

『調香師』 > にこ、と笑みを見せようとしても動かない頬
代わりに、片手で指を口角に差し込んで、吊る
こういう行為が笑顔のジェスチャーに近い事を、
彼女はどこ出典か分かったものではないが、なんとなーく知っているのである

「本当に大変だったら、相談した方が良いのかな
 でもありすさまはお客様だし、今は大丈夫
 私の処置も簡単な事で済むからね。だから、今日はマッサージ

 全身だから。みひ、よろしくお願いね?」

物を壊す、対は物を直すとの事なのだろう
断る物の、それはきちんと記憶に留めておくとしよう

それじゃあと、彼女は手を引き始めました
彼女が立っていたその場所は、気を煽る先程の香りが濃く残ったまま
店内から続く扉。その廊下の向こうへと貴女を誘う事だろう...

乱桜 ありす > 無理させてしまっている、ように見えるものの。
元気づけようとしてくれているとはわかるので、微笑みを返してみせて。

「いや、ほんと、簡単なことで済むならよかったんですけど……。
それじゃあ、よろしくお願いしますね。

……ダメそうだったら言ってくださいね……?」

機械や道具を故障などをさせて正常作動させずに扱えなくする、の対、正常作動させて扱う。
これでもしもの時は何とかなるといいけれど、と不安を置き。

手を引かれるまま、制御は手放さないように気をつけつつ。
ゆっくりと、香りと手と、彼女に誘われ、廊下を進んでいく……。

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