2022/02/24 のログ
ご案内:「落第街 閉鎖区画 跡地」にセレネさんが現れました。
セレネ > 数日前まで”暴動”があった区画は、無事に”鎮圧”されたらしい。
陽も落ちて久しい時刻、焼け焦げたにおいをスンと嗅ぎ、ボロボロな建物の屋上で灰と化した物を眺める蒼。

『案外あっけない…って思えるくらいに被害が少なかったのは、彼らが頑張ったお陰なのかしら。』

徹底的な情報規制に区画封鎖の隙の無さ、表側の混乱や騒動がなかったのは
風紀や公安等、治安を守る委員達の努力によるものなのだろう。

『…こういう物悲しさは、どの世界でもどの時代でも同じなのね。』

人が、物が、灰になり消えていく。
一抹の悲しさ、寂しさを覚えてしまうくらいには、
己も愛着等という煩わしい感情を持ってしまっているらしい。

セレネ > 愛着や執着なんていうものは、持たない方が足枷にならない。
物に対する気持ちにせよ、人に対する気持ちにせよ、
スッパリと捨ててしまえるならそれが良いに決まっている。
…だから己も、そういった感情を持たないよう、同じ過ちを犯さないよう、気をつけているというに。

『……。』

建物の屋上から飛び降り、ふわりと風の魔術で着地する。
スカートの裾が広がらないよう手で押さえては静かな周りを見回して。

此処はもう鎮圧された場だ。こんな場所まで来る物好きはそうはいないだろうし、少しばかり散歩でもしてみよう。

ご案内:「落第街 閉鎖区画 跡地」に真詠 響歌さんが現れました。
真詠 響歌 >  
「わぁ……」

あ、なんかめっちゃ間抜けな声が出た。
瓦礫まみれの灰色の中に月が落ちて来たんだから仕方がない。

始めましてな今日の監視役さんに放り込まれた"ここ"はちょっと特別な場所らしい。
なぜだかステージ衣装まで着せられて私的には完全武装。
なにせ"声を出しても構わない"との事だそうな。

折角なので久々の自由を満喫しよう。
大声を出そう。

「お姉さーんっ! 何してるのー!」

駆けだしながら声を張り。
踏み抜いた小枝がパキリと乾いた音を立てた。それは白くて小さい歪な小枝だった。