2022/10/31 のログ
笹貫流石 > 「――既に死んでるであろう子供っていっても、やっぱ目の前で”消えられる”のは気分わりーしな。」

ふ、と情け無い表情を真顔にしてぽつり、と呟く。昔の自分は――まぁ何も感じ無いだろう。
”アレ”の”残り滓”ではあるが、だからこそ違うと言い切れる。

(…くっそ、状況に流されてるみてーで何か嫌になるな。しかも自分で撒いた種だろこれ)

ぬーん!と頭を抱えていたら、ロリパンちゃんに”元気出せ!”とばかりに頭をぽんぽん叩かれた。
いや、まぁ、うん…お前さん、自分の状況分かって――ねぇよなぁ、と溜息を一つ。

「――【死線】なんつぅコードネームがほんと皮肉にしか聞こえねぇ。」

俺に憑依したのがロリパンちゃんの運の尽き、というやつだろうか。いやー笑えねぇ。

「…取り合えず、誰か来たら俺の中に引っ込んでおけよロリパンちゃん。それ以外の対処法が多分ねぇわ。」

少なくとも、それ以外にどうすればいいのかは馬鹿な俺には分からない。
返答は無いが、理解はしたのかぺちぺちと今度は肩を叩かれた…まったく。

「…死んでるとはいえ、幼女は気楽でいいよなぁ。」

笹貫流石 > 不幸中の幸いは、自分の”同類”の何人かを除けば、霊的存在に勘付く輩は意外と少ないという事くらいか。
自分の中に隠れて貰えば、少なくとも直ぐに強制昇天!はいドーン!!って事にはなり難い筈。

確実にアウトなのは、一級の旦那二人と…【不朽祭器】【化外殺し】、この4名は確実にあかん。

(…朱鷺子ちゃん辺りならワンチャン…いや、無理かねぇ。)

残りは、引き篭もり、夢見がちファッキンガール、よく所在不明になる奴、バック組織?が凄そうな清水の姉さん。

「……まともな奴ぅ…。」

自分も含めてそもそもまともだったら監視対象に指定されてないんだからしょうがない。

「あーーーーもう、ぶっつけ本番なるようにしかならん!!」

そして俺は考えるのを止めた。いや、止めて無いが疲れたから少し寝よう。
目を閉じれば、こちらが眠るのを察したのか、意外と大人しくロリパンちゃんの気配が消えた。
…まぁ、消えたというか俺の中に戻ったんだろう。憑依されてあまり負担や違和感を感じないのが地味に凄いな。

「―――まったくさぁ。」

誰にともなく呟きながら、少しずつ睡魔に落ちていく。

笹貫流石 > 「――俺は苦労人キャラじゃねーっての。」
ご案内:「特殊懲罰房」から笹貫流石さんが去りました。