2022/11/03 のログ
ご案内:「特殊懲罰房」に笹貫流石さんが現れました。
■笹貫流石 > 「――おかしいな、ハロウィンもう終わったのに何でロリパンちゃんまだここに居んの?」
特殊懲罰房――主に監視対象連中がやらかした時にぶちこまれる特殊な独房である。
現在、ここにぶちこまれているのは俺一人――いや、お隣さんが分厚い壁だから誰か居ても分からんのだが。
さて、それはそれとして問題はパンプキンロリゴースト…通称ロリパンちゃんだ。
頭にパンプキンの被り物をした(今はもう帽子みたいに被って顔が見えてるが)ロリっ子幽霊。
ハロウィンの空気に宛てられたのか、よく分からないが懐かれて何時の間にか自分に憑依していたらしい。
「うむ、美少女に取り憑かれるとか或る意味でロマンだけど、流石にロリはなぁ…。」
そういう問題では無いんだが、そういう問題でもあるのです。分かれ。
そういえば、ここまで目を開きっぱなしで過ごすのも地味ーに久々な気がする。
いや、監視対象になってからは初めてではなかろうか?まぁ、死の概念は殆ど無い場所だが。
「えーーと、そういえば何か俺に面会希望があったらしいとか聞いたけど…。」
ロリパンちゃんを頭の上に乗せつつ(体重がそもそも無いので問題ない)、放り込まれたメモを手に取る。
「ふむふむ面会希望してきたのは……OH…よりによってアンタかい!」
まさかの【不朽祭器】さんだった。…え?まさか許可出してないよな!?
と、いうか監視対象同士の”接触”はうちらがやらかしたから厳しくなるかもだし。
「…崛葺の姉さんかぁ……性格はめっちゃ平和というか良い人ではあるんだがなぁ。」
やや遠い目になる。彼女のやった事に巻き込まれた事がある身としては乾いた笑みすら浮かぶ。
■笹貫流石 > (むしろ、あの姉さんはロリパンちゃんとは仲良く出来そうだが、うっかり昇天させちまう可能性も…。)
基本的に一日の大半を一人でここで過ごしているので、独り言とか脳内独り言が増えた気がする。
ロリパンちゃんが頭をぺちぺち叩いてくるが、止めてくれ…禿げたらどうするんだ!!
「……しっかし、俺は兎も角として響歌姉さんの方は大丈夫…な訳はねぇんだろうけど。」
ハァ…と、溜息を零すと、今度は慰めるようにロリパンちゃんが頭を撫でてきた。優しい。
「そういや、あの人って姿がいまいち一定してないんだよなぁ。俺が会った時は――…」
のじゃロリ、妙齢の美女、幼女…あ、ロリパンちゃんじゃないからな?
同年代の少女、他にも幾つかあったような。
どれが彼女の本当の姿なのか…と、いうのは正直考えても多分分からん。
「…つーか、リストの監視対象って女性陣は表面上はまともでは――…あ、いやんな事なかったわ。」
夢見がちファッキンガールが居たのを思い出した。俺はかつて彼女に夢に閉じ込められた事がある。
嫌な事を思い出した、とばかりに顔を顰めて顔を軽く振る。あ、ロリパンちゃんがずり落ちそうになった。すまぬ。
■笹貫流石 > 「と、いうか流石にロリパンちゃんの存在はもう気付いてると思うんだがなぁ。」
処分する訳でも無ければ、引き離す訳でもない。上の考える事はわかんねぇ、と呟いて。
「――パラドックスには追影の旦那をぶつけて、後詰はどうすんだろうなぁ。
ぶっちゃけ、追影の旦那じゃ奴さんには『勝てない』だろうに…っつぅか。」
あの兄さん、『殺す』より『斬る』事が最優先だから、テンション上がるとはしゃぎそうだ。
まぁ、それで周囲が”とばっちり”を喰らう可能性が無きにしも非ず。
(…いや、下手したらあの兄さん、一般市民ごと斬りかねないから、普通にやべーんだがなぁ。)
戦闘になると斬るの最優先、”敵味方関係なく”斬りまくる可能性すらある。
「……危険人物に危険人物をぶつけるって事かねぇ。被害がどうなるか。」
地獄絵図にしかならんのでは、と思いながら溜息混じりに頭の上のロリパンちゃんを撫でる。
■笹貫流石 > しかし、冷静に考えてゴーストちゃんとはいえ、ロリに懐かれるって絵面的に大丈夫かこれ。
…いや、どう考えても大丈夫じゃねぇなこれ。
(んーーいっそ浄化…?してやれたらいいんだろうが、俺にゃそんなの無理だしなぁ)
まぁ、仮に、万が一、崛葺の姐さんが面会通ったら、その時に相談してみるとしよう。
こういうのは、やっぱり専門的な人に頼むに限る。あと、腹減ったな…。
「一日三食決まった時間にきっちりと。消灯時間も決まってて、いやぁ俺ってば健康的な生活になっちまうなぁ。」
うん、マジでそうなりそうだなこれ。ともあれ、もそもそと横になる。
「――さて、ぼちぼち俺の『分水嶺』かもしれねぇなぁ。」
どう転がるにせよ、今より厳しい立場に置かれるのは間違いないと分かっている。
だが、まぁ…嘆いてもしょうがないし、そもそも自分がやった事だ。
「罪には罰を…か。了解了解。だが俺は俺の筋を通さないとなぁ。」
呟けば、そのまま目を閉じれ…ないので、仕方なく布で顔を覆って眠りに付くとしよう。
ご案内:「特殊懲罰房」から笹貫流石さんが去りました。