2022/11/05 のログ
ご案内:「特殊懲罰房」に笹貫流石さんが現れました。
■笹貫流石 > この特殊懲罰房での生活も、何と言うかもう大分慣れて来た気がしないでもない。
むしろ、人間って割と個人差はあれど環境適応能力あるもんなんだなぁ、と思う。
で、何時ものオレンジ色のツナギっぽいデザインの囚人服に素足。首には異能抑制装置仕込まれた首輪、手足には拘束具…とはいえ、長い手錠みたいな感じだが。
「……で、ロリパンちゃんは相変わらず…と。マジでどうしたもんかなぁ。」
ここにぶち込まれて数日経過しているが、何の間違いか自分に憑依していたゴースト。
パンプキンの被り物、白いワンピース姿、幼女。名前が分からないのでパンプキンロリゴースト。通称ロリパンちゃんだ。
ちなみに、そのロリパンちゃんだが何故か今は寝転がった俺のお腹の上ですやぁ、している。懐き過ぎだろ常考。
時間を潰そうにも、携帯は当然没収されているし、本の一冊すら無い。
食事も栄養価は高いが味気ないし、時間が決まっているから楽しみも何も無い。
(んーーとはいえ、【査問】始まったら俺の人生終了の可能性も低くはねぇし、カウントダウンはもうとっくにスタートしてんだよなぁ)
等と、床に寝転がりながら”閉じられない瞳”で天井を見上げる。
これもペナルティーの一環なのか、魔術か異能?で目が閉じられないようになっている。
何故か瞬きは普通に出来るので、一定時間目を閉じ続けられないという制約らしい。
「まぁ、【死の気配】が殆ど無い場所だからいいんだけどさぁ。寝るとき大変なんだよなぁ。」
等と愚痴を零しつつ、どうせ誰も聞いて無いし【査問】以外で面会しに来る奴もまず居ないだろう。
ご案内:「特殊懲罰房」に崛葺茉璃さんが現れました。
■崛葺茉璃 >
うすぼんやりと 曖昧模糊とした女が男に連れられて歩いてくる。
先導していた男はやや薄気味悪そうにしながら、一言二言、何事かを女に告げる。
「ええ、はい。わかっておる/承知しております。」
曖昧な女は、曖昧な声で、はっきりと応え。
それを聞いた男は、
「おい、面会だ。」
と、そうぶっきらぼうに房内に告げる。
■笹貫流石 > 「は!?もう査問!?…は、流石にねぇか。えーと、俺に面会希望するやついたっけか?」
うーーーむ、と唸りつつよっこらせ、と起き上がる。ちなみにロリパンちゃんは姿を消していた。
自分の中に直ぐに逃げ込んだようだ。人の気配とかにはかなり聡いらしい。
まぁ、それはそれとして面会希望って誰だよ?と、思いながらも男に視線を向けて。
「はいよ、俺に面会誰―――――…Oh……マジか。」
男の背後、”曖昧でハッキリしない輪郭”の女を見て思わず天井を仰いでしまう。
(ウッソだろ?マジで【不朽祭器】――茉璃姉さんが面会に来たってたのかよ!!)
■崛葺茉璃 >
曖昧な女は曖昧な顔を、花のように輝かせ房の前に立つ。
「まあ、まあまあ……話には聞いておったが/聞いておりましたが
本当に、このようなところに入っておるとは/入れられてしまっているなんて……」
曖昧な声で心配そうに女は語る。
曖昧でありながらも、その顔は妙に鮮明に感情を伝えている……ようにみえる
「ナグレ殿/ナグレ様。なぜこのような……あら?」
曖昧な女は曖昧に首を傾げ、じっと笹貫流石をみつめる。
じっと じっと じっと じいっと まるで仲間で見透かすかのように
「何かが憑いておる/憑いていますね?」
曖昧な女の赤い目が、妙にはっきりと輝いたように見えた
■笹貫流石 > 相変わらず、白髪で赤目というのは何故かちゃんと認識出来るのに、”それ以外”の姿格好が曖昧でハッキリしない。
会う度にイメージが変わるという意味では百面相…いや、そもそもハッキリしないからそれは違うか。
「いやいやいやいや、何で面会許可下りてんの!?普通無理じゃね!?」
これが、例えば一級の旦那のどちらからなら、査問関係でまだ妥当だろう。
が、『同類』とはいえ今回の自分のやらかしとは無関係な他の面子が面会に来るとは思わなかった。
で、こちらを心配してくれているのはよく分かるのだが、
「いや、やっぱり相変わらず名前間違えてんじゃねーの!?
ナガレだよナ・ガ・レ!!惜しい所までいってるけどさぁ!!」
ちなみに、彼女に名前を間違えられるのはもう毎度の事なので慣れたものだが。
「……な、何の事かな?」
そして、やっぱり見抜かれるよなぁ、と思いつつも看守役の男がそこに居るので惚けてみたりする。
■崛葺茉璃 >
「? 面会?
ああ……」
曖昧な女は曖昧に笑い、少し離れたところで苦々しそうな顔をしている男に視線をわずかに送る
「お願いしましたら、快く、許されたのじゃ/許していただきました。
優しい方が多くて、とても助かっておるのじゃ/助かっています」
視線を戻して女は語る。その言葉に、離れたところで監視をしている男の表情がやや歪んだように見えるかもしれない。
「あら……なにか、間違えて……
ええ、と……ナザレ殿?/ナザレ様?」
曖昧に首を傾げて、相変わらず間違った名前をあげる
「ああ、それよりも
霊です。ナガメ殿/ナガメ様。
憑依されておるので/憑依されていますので
早急にでも祓おうぞ/祓いましょう。
大丈夫、痛くはないぞ/痛くはありません」
曖昧な女にしては珍しく、やや語気も強く言葉を紡ぐ
「ええ、ええ、ご安心を。
外にだすなとは言われていますが、お祓いくらいなら許されるじゃろう/許してくださるでしょう」
真顔……に見えた
■笹貫流石 > ちらり、と普段は閉じているが今は開きっぱなしの瞳がちらり、と看守の男を一瞥する。
この男は見張り役でもある――そりゃ、第二級という高位の監視対象同士の”面会”だ。
正直、すんごい気まずいのだけどまぁ今は無視するしかない。
「……あぁ、茉璃姉さんは何故かそういう話が通り易いよなぁ。うん。」
多分、監視役とかそういうのが恐れてるんだろうなぁ、とぼんやり思いつつ。
男の表情が一瞬歪んだことからして、まぁ普通はそういう反応だろうなぁ、と。
この姉さんが”やらかした”一件に巻き込まれた事がある身としては、何ともそこは苦笑いを浮かべたくもなる。
「――いや、ナザレってどっかの聖人ぽい名前じゃなくてね?
あと、相変わらずだが、その強制昇天をしたがるの何とかならない!?」
俺の中のロリパンちゃんも反応しているのか、ちょっと引いているような気がする。
まぁまぁ落ち着け!!と、じゃらり、と鎖の音を鳴らしながら両手を突き出し。
相変わらず曖昧な表情、の筈なんだがとても真顔に見える。とても怖い!!
■崛葺茉璃 >
「困ったらお願いをするのが一番、じゃぞ?/ですよ?
ナガメ殿/ナガメ様も、なにかあったらぜひ」
基本的に、人がいい、穏やか、であり問題はない……ように見える女。
その一方でどこか常識が抜けた発想と行動は、別の意味で大いに問題があるようにも思える
「彷徨えるモノを返すのが妾/私の仕事じゃからな/仕事ですから。
……あら。ナガメ殿/ナガメ様。零のこと、わかっておるのか?/おわかりなのですか?」
曖昧な女の熱が、一瞬冷める。
曖昧な顔にもどり、首を曖昧にかしげる。
「見えるのか?/見えますか?
聞こえるのか?/聞こえるのですか?
本当に?本当に?本当に?」
突然、謎の熱を持って迫り始める
曖昧な顔に、熱がこもる。赤い目が、ひかる
「大丈夫?平気か?/平気ですか?
常態じゃろうか?/常態ですか?
憑かれているから? それであれば祓わねばならぬが/祓わなければいけませんが。
いえ、いえ、いえ……まずは確認……」
■笹貫流石 > 「…いやぁ、俺の場合、今回ここにぶちこまれてるのだって”俺のせい”だからなぁ。
正直、弁解するのは違うと思うし、近々【査問】で処罰も決まるだろうし?」
罪人は罪人らしくってな?と、ケラケラ笑って肩を竦めてみせるのだ。
まぁ、そんな”やらかし”した自分に比べたら、檻を挟んで向こう側の彼女は普通に見える。
…あ、姿が曖昧で一定して無いのは普通じゃないけど、それはそれ!!
まぁ、そんなこの女性も或る意味でヤバいのだ…だからこその高位の監視対象なのです。
「あぁ、そりゃ何度も聞いたさ……はい?ああ、ほら。
俺の能力だと霊魂っつぅか死者の気配?を認識できるし。」
俺自体に霊感や霊的能力は欠片も無い。ただ、能力のお陰で認識出来るだけだ。
それよりも、一瞬、心の中で舌打ちをする。彼女の空気が一瞬冷めたのを感じ取ったから。
(あ、やべぇ対処間違ったかもしれん…ロリパンちゃんを任せるつもりだったけど、強制成仏もとい昇天はなぁ。)
とはいえ、彼女か【化外殺し】くらいしか、霊的方面に明るい知り合いが居ないのだ。
いや、朱鷺子ちゃん辺りもイケっかな?とか、思いつつも。
「いや、怖いから!?落ち着けって茉璃ねーさん!!
今さっき言ったけど、俺の能力!能力のお陰なんだって!!」
と、開きっぱなしの自分のアース・アイの双眸を指差して。
赤い瞳が爛々とそこだけ光っているような…正直ちびりそう。
「見ての通り健康だし、異常はねーから!そこまで強力なアレじゃねーしさ?
ともあれ、対処するのはいいとして…。」
そこで、ちらりと看守の男に目を向ける。要するに彼に少し席を外して欲しい、というか離れて欲しいというか。
自分が言ってもアレだが、茉璃姉さんなら頼めば彼も渋々応じるのでは無いか?と。