2020/08/04 のログ
ご案内:「常世競馬場」に蕃茄 大地さんが現れました。
■実況 > 『常世競馬場、第一レース。
第一回 TOKOYO ISLAND CUP。
全競馬ファンが注目する、魔境、常世一の決定戦。
選び抜かれた6頭による頂上決戦が、ついに出走を迎えます。
常世で最も強い馬は、どの馬なのか。
ここ、常世大ホールには、史上最多の30万人の大観衆が詰め掛け、
その歴史的瞬間を、固唾を飲んで待っています。
それでは、出走馬の紹介です。』
■実況 > 1番、サンシャインガイ、農業区。
常世の太陽を浴びて、エンジン全開。
牧場の王として、晴れ晴れ参戦です。
騎手は、馬小屋のエース、正徳 大志。
観客の声を聞き分ける異能を持っています。
■実況 > 2番、マルチプロセッサ、遺跡群。
前にも頭、後ろにも頭のどっちも上半身。
二人乗りの大型種、ウマトロスの降臨です。
騎手はタッチーとフォワードのセメタ兄弟。
背中で語り合う、男の友情でトロフィーを目指します。
■実況 > 3番、ツイテドッキン、青垣山。
純潔の美少女が大好きなユニコーン種。
角の神々しさで観客を魅了します。
騎手は、永遠の貴腐人、クーア・ラパン。
胸には人生の全てを賭ける、バツ印。
■実況 > 4番、タコジャナーイ、常世港。
贅沢な8本足で悪路を駆けるスレイプニル。
砂浜で育った、真紅のボディが艶を放ちます。
騎手は、妖怪飛び首、切腹 好蔵。
将来の夢はデュラハンのお婿さん。
■蕃茄 大地 > 「聞いてくれよbrother」
俺の知ってる競馬じゃない。
なんか馬だけど馬じゃない人外魔境で競馬やってる。
運のパラメータが高いから馬券は買ったんだ。
6番がオッズ高いからそれに賭けてみた。
でもこれ無理じゃね?
まぁ、俺は観客席に座るとしよう。
■実況 > 5番、シャナイニート、日本。
海の向こう、試される大地からの侵略者。
元祖サラブレッドは、魔境でも猛威を振るうのか。
騎手は矢田 進。
逃げ足の早さは沖縄で一等賞。
■実況 > 6番、ツギハギフレディ、研究施設群。
常世島の技術を使い、和紙から馬を生み出すことに成功。
ショックを受けると崩れ落ちナイーブさでは、勝てそうにありません。
騎手は作創 房士。
物を作らせればセミよりうるさいことで有名です。
■蕃茄 大地 > そう、6番はこれ。
和紙から生まれたというか和紙じゃん。
中に人いるじゃん。
どうやって勝つの。
「聞いてくれよbrother.」
虚無全開の耳をファンファーレが通り抜けていく。
■実況 > 『一番人気は1番、常世のエース、シャイニングガイ。
二番人気は海外の刺客、シャナイニート。
遺跡群のマルチプロセッサも注目を浴びています。
全馬、ゲートイン。間もなく始まります』
……、ガッ、シャン!!
■実況 > 『スタートしました常世最強決定戦。
まず飛び出したのは一番人気、放牧地帯のサンシャインガイ・正徳 大志。
続いて4番タコジャナーイ。絡まず進む八つの脚。
さらに青垣山のユニコーン、ツイテドッキン。黒い手袋はインクで染まる。
中央位置、海外からの刺客シャナイニート。船旅で肥えている。
一馬身離れて2番マルチプロセッサ。背中合わせ。
大きく遅れて6番ツギハギフレディ。体に皺が増えていく。』
■実況 > 『さあ混戦模様のTOKOYO ISLAND CUP。
各馬、第三コーナーを
ああっとぉぉお!!!ここでツギハギフレディ、破れるぅーーーー!!
曲がったことが大嫌い!!!!』
■蕃茄 大地 > 「曲がったことが大嫌い!!!!じゃないでしょbrother!!」
一瞬で俺の運が尽きたよ。
なんで和紙で出ようとしたのか。何故出れるのか。
飛び出た中身(白タイツの人間)が和紙の欠片を回収しながら走る。
「いやお前ら続けるのかよ!!」
■実況 > 『……大サカキを超えて、最終コーナーへと流れ込んでいきます!
先頭依然、サンシャインガイ、農業区!
内から、ツイテドッキンが上がってきている!』
『さあ最終コーナー、先頭はツイテドッキン。
海外の刺客、シャナイニートも出てきた!
三番手にマルチプロセッサ。騎手のセメタ兄弟が背中で何か言い争っている!
サンシャインガイは少し遅れてしまっている!』
■実況 > 『ああっと!!タコジャナーイ、後ろの四本脚で立った!
前の四本脚で宙を掻く!地上ダッシュと二段ジャンプの合わせ技!
慣性つけてどんどん加速!逃げてサンシャインガイ!このままじゃタコジャナーイに踏み台にされちゃう!』