2020/10/10 のログ
園刃 華霧 >  
「気にしない気にしない。アタシのことより、光にゃんの仕事さ」

ヘラっと笑う。

「で、と。さっき、レオは真面目だって話したよね。
 ……アイツはさ。『不死を殺す』力を使って、そういうのを殺し続けてきたらしいんだ。」

人のプライバシーを晒すのもどうか、とは思ったが……
しかし、大事な一点だけはしまいこんで……概要だけは話そうと思った。
そうでなければ、彼を理解できないからだ。


「で、そのせいか……自分を『機械』みたいに扱うようになってたらしい。
 ま、そうした方が気持ち的には楽だわな。」

仕方ないことだとは思う。
辛いことはごまかすほうが楽だ。

「で……そんな風に自分までぶっ殺しちまったせいで、周りに流されたりしてたみたいだな。
 けど、最近色々な人間との付き合いでそこを治したく思ってるっぽい。
 多分、そのうちの一人はしぃなんだろうな。」

そうでもなきゃ、好きだのキスだのとはならないだろう。
……いや、ガチのヤバイやつっていう可能性もないわけじゃないけど……

「ま、そんなわけで……今のレオに『不死を殺す』なんて話ふっても良いことはないかもしれない。
 特に、しぃに好き、なんて言ってる以上な。
 ただまあ……そう言っている以上、協力とかはしてくれるだろうな、とは思う、んだけど……うん。」

懸念はそこ。
ぶっ壊れかけた人間に、そのぶっ壊れた原因である能力関係の話を持っていっていいかどうか。
しぃのためっていうんなら、頑張るかもしれないけれど……
 

修世 光奈 > 「……殺し……」

以前の自分なら、実感が湧かなかっただろう。
けれど

暗い路地に飛び散る赤
すぐに思い出せる、鼻の奥に残る血の匂い

それらが、殺すということをより強く意識させる

「……機械、かあ………」

不死を殺して、周りに流されて。
けれど、変わろうとしている
それはきっと、良い事なのだろう。
そして自分の考えは彼を傷つけるかもしれない

「…………でも。もしかしたら、好きだから…普通に戻す、ってことなら協力してくれるかもしれない。
それに、力を使わなくても…しいちゃんに近いからこそ、別の方向から色々できる…かも?
ほら、やっぱりこういうのって、本人の気持ちが萎えちゃったら終わりだし。それをサポート…とかさ。もちろん、色々意見を出し合ったり。

…そういう感じで、協力してくれないかどうか、聞いてみることはできると思う」

自分の考えを告げる
力を使わなくても…一緒に同じ目的を目指す人間が増えれば…それだけ、色々な手段が取れるようになる。
そう、思っていて

「ありがと、キリちゃん。
…今は機械じゃなくて、ちゃんと変わろうとしてる人なら…やっぱり信用できると思うんだ」

お礼を言って、にっこりと笑おう
だって、私の彼も…嬉しい事に、人との出会いで色々変わってくれたし。

「だから、やっぱり一度話してみようかな。キリちゃんのおかげで色々わかったし

ぐ、と握りこぶしを作って、まだまだ頑張る、と気合を入れている。

園刃 華霧 >  
「……ん」

友人の出した結論を聞く。
真剣な眼差しと、言葉。


「光にゃんが、そう考えるなら。うん。
 それでいいと思う。
 なんなら、連絡先を教えるとか、アタシが直接呼び出すとか、そうしてもいい。」

それは尊重するべきことだと思うし、
彼女の仕事もある。


「ただまあ、一つだけ。
 アイツ、人の頼みは断れない、みたいなとこあるから。
 扱いには注意、かな。あとはまあ……見境ないことはない、とは思うから平気か。」

ふむ、と考える。
荒事だったら面倒くさい相手だろうけれど、光にゃんならそんなこともないだろう。


「あぁ、そうだ。
 痛いとこつかれると、途端にキョどり始めるから、そこはわかりやすいかな。
 そんなとこ。何か他に気になることある?」

概ね必要な情報交換とかはできただろうか。
首を傾げて尋ねる。

修世 光奈 > 「ん。…ありがと!でも、呼び出すところまではしっかり私がやるよ。
もし何かされたら、助けてね?」

冗談めかして、くす、と笑い。
情報は貰うけれど…対面するのは、自分の力で。
まだ僅かながら本当にヤバイ人である可能性も考えておこう

「頼みは断れない…。じゃあ、しっかりレオ君自身の考えを引き出さないと…かな
頼んじゃったら、受けちゃうってことだし。…あはは、そうなったら逃げるよー」

戦うのは無理だし、もし襲われたら逃げるしかない
荒事など、此方からごめん被る

「…素直、かあ。わかった。覚えとくー
他には、まだないかな。実際話してみて何か相談事できたら相談するよー。…特にしいちゃん関係のこととか」

彼に相談することもできるけれど。
女同士でしか話せないこともあるだろう。
何ならその時は…椎苗を呼んでもいいかもしれない、とも

「……。……じゃあ、後はせっかくだし、いっぱい食べよっかー。お茶っ葉とかある?淹れるよー」

流石に飲み物は持ってきていなかった。
後は、お菓子を食べて、世間話などをしていこう。
もちろん、恋の話もしたいところだが…、さて、何を話した事か

園刃 華霧 >  
「おっけーおっけー。そういう真面目なところ、好きだよ。
 もっちろん!なんかあったら言ってよ。
 というか、多分……アタシか、しぃの名前出したらおとなしくなるんじゃないかな……」

顔を合わせて話したら、なにか怯えられた感じがあった、
子犬みたいな感じである意味面白かったが……

「まあ、害は少ないけどメンドクサイ、みたいなのが印象だなあ。
 うまいことやって頂戴。できることは手伝うしね」

にしし、と笑う。
光にゃんのことだから、うまくやるだろう。
まあ最悪、ジェー君でも引っ張り出せばいい。


「お、いいナ! お茶……か、ちょイ待ってネ」

お茶っ葉お茶っ葉ー……と言って出ていった華霧が戻ってきてから……
彼女はやや困ったような、なんとも言えない顔になっていた。


「ァー……光にゃん、今日、この後時間、ある……?
 その、アレ。例の先輩が、夕飯、ごちそうする……って、言ってるんだけど…」

どこかしら、申し訳無さそうな感じだった。

「……どう?」

真琴の楽しそうな様子が頭をよぎり、なんとも……うん。
光にゃんさえよければ、なんだけど……うーん

もし、異論がなければ夜には楽しい夕食会が行われることだろう。

修世 光奈 > 「がんばるよー。まあ、最初はあんまり名前に頼らずに!」

頼らないとは言わないけれど…
自分の良い印象を相手に覚えてもらって、協力してもらいたい。
だから、確実にできるとは言わないけれど、しっかりやろうと。

「はーい。……」

そうして、茶葉を待っていると。
何か微妙な顔をした友人が帰ってきて

「お、おお?…別に大丈夫だけど…いいの?」

まさか、夕食にお呼ばれするとは思わなかった。
ただ、こんな部屋を用意してくれるヒトにも興味があり。
更に風紀というなら…顔を合わせていても、特に不都合はないだろうと判断して了承し。

「は、はじめましてー…?」

緊張しながらも、楽しい雰囲気を感じ取れば…夕食会は、話に花が咲き、笑いに満ちた事だろう。

ご案内:「月夜見真琴の邸宅 その一室」から修世 光奈さんが去りました。
ご案内:「月夜見真琴の邸宅 その一室」から園刃 華霧さんが去りました。