2021/03/01 のログ
■雨見風菜 > 「そうなんですか」
笑みを絶やさず、慣れてるという返しに。
続く言葉を飲み込む。
「あらあら、私はどんな味がしちゃうんでしょう」
悪戯っぽく言われたことに、茶化し返す。
このやり取りに違和感がない……異質な視線の違和感が引き立つように感じる。
「あら、学生なんですか。
私もです……雨見風菜、一年生です」
■シャンティ > 「さ、ぁ……? じゃ、あ……味――みて、みるぅ……?」
すうっと泳ぐように側まで寄る。顔がすぐ目の前に迫る。
「あま、み……ふう、な……風菜、ちゃ、ん……ね、ぇ……? ふふ。私、は……シャンティ……シン、よぉ……3年、なのぉ……よろ、しく……ねぇ……?」
顔が近いまま、笑って答える。
「ふふ……私、学生――なの、意外……だった、ぁ……? なに、に……見え、てた、の……かし、ら……ね、え」
くすくすと笑う
■雨見風菜 > 「きゃー、たーべーらーれーるぅー♪」
危機感のない、寧ろ楽しんでるかのような声色。
本当に危険そうな相手ならしない態度だ。
「シャンティさんですね、よろしくおねがいします。
何に見えてたか……美人さんに見えてましたね。
この島は、幼く見えても教師だったりって方が多いですし」
柔和な微笑みを湛えながら。
■シャンティ > 「あら、ぁ……おばけ、みたい、に……思われ、てな、くて……よかった、わぁ…… あら、でも、それ……なら……幼く、みえ、てたり、した、のかし、ら……ねぇ……?」
小さく首を傾げる
「人、から……どう、みえる、か……なん、て……そう、いえば……最近、気に、して、なかった……けれ、どぉ……ふふ。よけ、れば……遠慮、なく……教えて、くれる、と……うれ、しい、わぁ……?」
相変わらず、笑みを絶やさない。
「あぁ……もち、ろん……忙し、い……の、なら……また、今度……で、もぉ……せっか、く……会えた、の……だ、し。よけれ、ば……ね?」
■雨見風菜 > 「ふふ、お気遣いありがとうございます。
特に忙しくはないので、問題ないですよ」
もともと散歩して立ち寄っただけだ。
忙しいならこんなことはしていられないだろう。
「私には、不思議な雰囲気の美人さんだなと見えています。
ただ……視線が、妙、と言うか」
どうにも言葉にしづらい。
見られているはずなのだが見られている視線ではないように感じる。
■シャンティ > 「そう……それ、は……よかった、わぁ……」
ぱん、と手を合わせる
「ん……そう、そう……ね、ぇ……なる、ほど……ふふ。やっぱ、りぃ……そう、見える、ところ、は……ある、の、ねぇ……」
女はうなずく
「そう……そう、ねぇ……気に、なるぅ……? 視線、が……おかし、な……ところぉ……?」
気怠げに、甘い声で問いかける
「ふふ……相互、理解……は、大事、だわぁ……? 会話、は……キャッチ、ボール……投げ、て……投げ、返し、て……ふふ。私、も……貴女、の……気に、なる……とこ、ろ……ある、しぃ……?」
くすくすと笑う
■雨見風菜 > 「気になるといえば気になりますね。
なんというか……見られてるはずなのになにか違う、ような」
言葉にできるのはここまでだ。
神ならぬ風菜に、相手が明かしていない事情は見抜けない。
「私の、気になるところですか?
なんでしょう?」
果たして、どういう問いが投げかけられてくるのだろうか。
■シャンティ > 「そう……正直、なの、は……いい、わ、ねぇ……ふふ。じゃ、あ……正直、者……へ、の……ご褒、美……」
顔を、耳元まで寄せる
「私、ね。目……見え、て……ない、のよぉ……?」
密やかな声で囁く
「それ、で、ね……ふふ。私、が……気に、なって、いる、のは……そう、ねぇ……その、あかぁ、い……首輪――とか? あま、り……普通……では、ない……わよ、ねぇ?」
くすくすと笑う
■雨見風菜 > 「目が、見えてない……?」
確かに納得できる。
だが納得できない。
矛盾するこの2つの感情を抱えたところで、さらに問いが投げられる。
「……ええ、この首輪は……オブラートに包んで言えばファッションではありますが……
本当に、見えてないなら……なぜ、色が?」
そして、これまでの謳うような語り口調も。
見えているのならば当然とも思えるのだが、見えていないのならば何故知れるのか。
エコーロケーションじみた技能でも、顔の細かな変化までは掴むのは極めて至難だろうし、況して色なんて以ての外。
「……もしかして、シャンティさんの異能?」
■シャンティ > 「推理……する、わ、ねぇ……ふふ。で、もぉ……」
唇に指を当てる
「その、先、はぁ……ひ、み、つぅ……あは」
片目をつむって笑った
「ファッ……ション……そう。ふふ……じゃ、あ……そう、いう……こと、で……いい、わぁ……? いいた、く……ない、の……なら、ね」
くすくすと笑う
「言える、こと……言え、ない……こと……ふふ。人、には……いっぱ、ぁい……ある、しぃ……」
くるりくるりと踊るように回転する
「きっと……そう、いう……こと、でしょ、う? 推理……する、な、らぁ……イケナイ、趣味……と、かぁ……?」
■雨見風菜 > 「じゃあ仕方ないですね。
シャンティさんの異能で見えてるって解釈に留めます」
あっさりと諦める。
これ以上は推測材料もない。
まあ、概ね間違ってはいないだろうと高をくくって。
そして、種がわかれば彼女とのこれまでの会話から怖くもなくなる。
「言いたくないわけではなく、自重してるだけです。
そして、その推理は間違いないですよ。
そのうえで、聞きます?」
正直なところを言えば言いたい。
言いたいが、聞かされても困るだろうから配慮しているだけである。
■シャンティ > 「ふふ……諦め、早い……の、ねぇ…… 切り、替えが……早い、の……かし、らぁ……? 探り、合い……の、しど、ころ……でも、ない……からぁ……? ふふ。興味、深い……わ、ねぇ……」
くすくすと笑う
「あら、あらぁ……そう、なの――ねぇ……? 本当、に……そう、とは、ねぇ…… ふふ。いい、わ、よぉ……聞か、せて? 私、は……そう、いう……趣味、は……ない、けれ、どぉ…… 否定、する、気……も、ない、からぁ……」
興味深げに、小首をかしげる
■雨見風菜 > 「そりゃあ、異能が生命線っていう人もいるでしょうし。
明かしてくれるなら聞きますけどもね」
つられて、クスクスと笑って。
「じゃあ言っちゃいます。
ペットとして飼われたいなって」
清楚とした風体から放たれる言葉。
初対面など風菜をよく知らない相手なら、信じられないと言う人のほうが多いだろう。
■シャンティ > 「なる、ほどぉ……それは、変わって、いる……わ、ねぇ……?」
人差し指を唇に当てて考える
「それ、はぁ……被虐、的な……意味、なの……かし、らぁ…… それ、とも……ただ、の……従属……? 人、に……飼われ、る……気持ち……って、何……なの、かし、ら……ねぇ?」
忌避でも嫌悪でもなく口から出るのは純粋な疑問
「人、に……使われ、る……気持ち、くらい……なら、なんと、なく……わかる、の、だけ、れ、どぉ……ああ、そう、だわぁ……それ、男の子、でも……女の、子……でも、いい……のぉ?」
■雨見風菜 > 「被虐的な意味で、ですね。
もちろん、気持ちよくしてもらうのも良いんですけど。
気持ちよくなってもらうのが一番かなぁ」
のほほんと、世間話のごとく言い放つ。
「そうですね、どちらでも。
女性でも、生やしちゃう魔術もあるので対応できますし」
何を、とは言わなくてもこの話の流れなら通じるだろう。
自分の趣味が受け入れられてると分かったとたんこの態度である。
■シャンティ > 「趣味、は……それ、ぞれ……だか、らぁ……いい、の、だけ、れ、どぉ……わるぅ、い……人、にぃ……捕まって、しまう……こと、も……あり、そう、ねぇ……?」
変わらず、人差し指を唇に当てたまま口にする
「それ、は……いい、のぉ……? 特、にぃ……加虐、なん、て……こわ、ぁい……人、も……いそう、だけ、れ、どぉ……?」
思いつく疑問。"恐怖残酷劇"につきものな筋でもある。そういうのは"よく知っている"
「むし、ろ……そう、いうの、が……いい、の、かし、ら……ねぇ……?」
■雨見風菜 > 「まあ、そうなってしまったらそのときはその時、でしょうか」
確かに、そういう事が起きない保証はない。
特に、ここでは落第街という無法地帯が存在しているのだ。
だが、もしもそうなってしまった場合どうするかなんてその時にならないと断言はできない、というのが風菜の考えである。
と、ここで風菜の端末に着信。
「はい、雨見です。
……わかりました、そちらに向かいます。
すみません、お呼びがかかりましたので、私はこれで失礼します」
そう言って、一礼してその場を離れる姿勢。
■シャンティ > 「あら、あらぁ……それ、は……大胆、ねぇ……ふふ。なら……気を、つけ、て、ね? 悪い、人……なん、て……たぁく、さん、いる、もの」
くすくすと笑う
「あら、ご用、事ぃ?いい、わよぉ……いって、らっしゃ、あぃ……私、は……しばら、く……のんび、り……して、いく、わぁ……」
そういって手を小さく振った
■雨見風菜 > 「そうですね、ご忠告ありがとうございます。
シャンティさんも、どうか風邪を引かないよう気をつけてください」
そう言い残し、風菜はその場を後にするのであった……。
ご案内:「どこかの堤防」から雨見風菜さんが去りました。
■シャンティ > 「ふふ……ペット、ね、ぇ……変わって、る、わぁ……あぁ、でも……」
ふと首をかしげる
「表、に……出ず、生きた、い……と……願う、のと……どれ、ほど……違う、の……かし、ら……ね、ぇ……」
ぽつり、と口にした
ご案内:「どこかの堤防」からシャンティさんが去りました。