2021/07/31 のログ
東雲 七生 > 「それならもうちょっと残念そうな顔もしろよぉ」

声音だけじゃないか、と口を尖らせつつぼやく。
こんな調子だから素直に喜べないのだ、と内心追加でぼやく。

「でもほら、触られてると大きくなるって言うし……」

超小声でぼそぼそと。
あくまで噂、流言の類なのだがもしかしたら、と思ってしまうところがあるらしい。

「お、俺?
 俺は……まあ、そろそろ160くらいにはなってるんじゃないかなーって思ったり……思わなかったり……あぅ。」

居住まいを正した深雪に覗き込まれ、深雪の眼差しから逃れようと委縮するように視線を落とす。
すると自然に夏服のブラウスを押し上げている深雪のが視界に入った。
委縮したうえで赤くなる七生。

深雪 > 「ふふふ、ごめんなさい。だって楽しいんだもの。
んー……見た感じはあんまり変わってないような気がするわね。背比べしてみる?」

悪びれる素振りもまるでなく、この調子である。頑張れ七生さん。

「あら…そういうこと?」

小声をしっかりと聞き取った深雪はにやりと笑みを深めた。
そして自分の胸を寄せるように左右から触って。七生に視線を向ける。

「正直自分じゃよく分かんないんだけど、七生はどう思う?…大きくなってるかしら?」

元々、どちらかと言えばスレンダーな深雪だが、平らというわけでもない。
それを左右から寄せれば、それなりに膨らみを主張するだろう。

東雲 七生 > 「知ってる。めっちゃ知ってる。
 背比べなんてしたところで深雪の方が高いじゃんかー!」

元からそれなりに身長に差はあった。しかもそこそこ。
今更七生が数センチ伸びたところで覆せないほどの差が。

「べ、別にちょっと触り過ぎてたかなとか思ってたわけじゃないし!」

深雪の聴覚の鋭さを失念していた七生。しっかりと聞き取られていて反射的に弁解に走る。
だって心当たりが無いわけじゃ無いんだもん、と渋面で口を尖らせた。

「い、いや……流石に服の上からじゃ分かんないから……」

それでも視線を外せないのは七生も立派な男子の証左。
寄せられると思ってたよりも迫力が増したように見えて目に見えてたじろいでしまう。

深雪 > 「あら?伸びてるかもしれないんでしょ?試してみないと分からないかもしれないじゃない?」

そんなことをしても結果は明らかだ。相変わらずくすくすと笑っているけれど、無理やり背比べして七生を傷付けるつもりはない。

「あらあら…自覚はあったのね?
でもそんなに焦らなくていいのよ…七生に触られるの、嫌じゃないし。」

明らかに見せつけるようにしながら、少しだけ近づく。

「……あら?もしかして、脱いでほしいってこと?」

一度、胸が七生の鼻先に触れてしまいそうなくらいに近付けてからゆっくりと身体を離す。
そして顔を七生の耳元に近付けて、小さくそう囁いた。

東雲 七生 > 「今度学校で測ってくるし!」

背比べしたところで実際の数字は分からないのだという事に気づいた七生だった。
ぐぬぬ、とどこか悔し気に呻きつつ。

「そ、そんなこと言われても……
 本当に大きくなってたら、そのうち……!」

七生の脳裏をグレードアップされた深雪さんの姿が過ぎる。
今まででも十分脅威だったのがもはや危険水域に達していると七生は判断した。
危ない。それは危険が危ない。

「脱いっ……それは、そのっ……!」

目の前まで迫ったものが、深雪の香りを残し離れていく。
少しだけ口惜しさを覚えたのは嘘ではない。真っ赤な顔のまま視線を彷徨わせ、眉間をぎゅううっと寄せて考え込んでから。

七生は小さく頷いて見せたのだった。

ご案内:「落第街:深雪の家」から深雪さんが去りました。
ご案内:「落第街:深雪の家」に深雪さんが現れました。
ご案内:「落第街:深雪の家」に深雪さんが現れました。
ご案内:「落第街:深雪の家」に深雪さんが現れました。
ご案内:「落第街:深雪の家」に深雪さんが現れました。
ご案内:「落第街:深雪の家」から東雲 七生さんが去りました。
ご案内:「」に深雪さんが現れました。
ご案内:「」に深雪さんが現れました。
ご案内:「」に深雪さんが現れました。
ご案内:「」に深雪さんが現れました。
ご案内:「」に深雪さんが現れました。
ご案内:「」に深雪さんが現れました。
ご案内:「」に深雪さんが現れました。
ご案内:「」に深雪さんが現れました。
ご案内:「」に深雪さんが現れました。