2021/11/17 のログ
ご案内:「歓楽街路地裏『Wings Tickle』」に『調香師』さんが現れました。
■『調香師』 > 「酷い事」
彼女は香りを調える。彼女が辿ってくるように
薔薇の香りを漂わせる。記憶がなくとも誘うように
「これでいいのかしら」
ご案内:「歓楽街路地裏『Wings Tickle』」にメアさんが現れました。
■メア > コンコン、とノックする。
「こんにちは~…」
おずおずと、扉を開ける。
以前と違い、堂々としていない。
むしろ、迷いが見える。
「ええと…どうしたら良いのかしら」
色々考えてみたのだが。取り敢えず会って。それ以上は思いついていない。
■『調香師』 > 鈴の音。客人を迎え入れる時間
顔を上げた彼女は『見慣れた少女』の姿を見た
「いらっしゃい」
貴女を『見慣れない少女』が出迎える
席を立って、目の前まで
「どうしたのかな?」
首を傾け、尋ねよう
■メア > 「ん~………」
私は、彼女の事を、知らない。
伝聞で聞いた程度で…記憶を消された、ぐらいしか知らない。覚えていない。
「これ、スタンプカード。貴方の店のものだと思うのだけれど…」
消されたことは、知っている。でも、相手はどうだろうか?
同じ被害者だということも考えられる。
取り敢えず、知らない体を装う。
■『調香師』 > 「ま」
口に両手を当てる仕草
そのスタンプカードを回収しなかったのは、明らかな過失
『記憶を消す』『元の場所に返す』、その事だけに当時の意識を取られていた証左
「届けてくれたの?ありがとう!」
と、言う事にした。これもあながち嘘とも言い難い
自身がストーリーテラーのお人形なら、もっと良い演出が考え付いたのかもしれない
しかし彼女の出来る事はどこまで行っても『調香』だ
「お礼と準備をしなくちゃね。今日はお誕生日の記念日だから。うひひ」
店内へと誘おう。貴女の警戒の様な目線を背中に
椅子に座ってくださいなと
■メア > 「どういたしまして…?」
目の前の店員は、自分のことを覚えている様子がない。
自分の記憶が消された、というのは薫さんを介して私は知っている。
でも彼女は?
お互いに消されてしまったのであれば…消されたという事も、知らない体で居たほうが良いだろう。
「記念日、って誰の?」
誘導されるままに、椅子に座る。
■『調香師』 > 「あなたの、って事にしようかな?」
釈然と行かない返事。問われてみても、佳くは返せていないだろう
ただ私がそうしたいだけだから、なんて笑われる貴女の身は察しがたい
「ところで。ここがどんな場所かは知ってる?」
嗅ぎなれない筈の香りの中に、ローズの色が漂う
さっきまでの作業の跡が作業机のビーカーに遺る
保管する前に出迎えた、そう見ても良いのだろう
■メア > 「私の誕生日は、ちょっと前のハズなんだけど、なぁ」
そも、目の前の人は私の事を何処まで知っていたのだろう。
何処まで自分は話したのだろうか。
そんな事も、記憶にない。
「調香と、マッサージをする所、でしょう?カウンターに書いてたわ」
見た通りのことを述べる。自分で調べてはいたが、似たようなものだ。評判がいい、というぐらいか。
■『調香師』 > 「何も言わなければ、それで良いのにね
でも、だから今日はサービスという事になっちゃった
そして正解。カウンターに置いてると、みんなすぐには気付かないんだよね」
「それで」
目線は続いている。貴女の言葉を待つように
求められれば、それだけの事を返そう
ここはそういうお店なので、と
■メア > 「…まぁ、前々から興味はあったし、調香と…マッサージもお願いしようかしら?」
最初に来店した時と同じオーダー。
メアは気付いていない。忘れてしまったから。
■『調香師』 > 「分かったよ。調香とマッサージ
それら2つを今日の為に」
手を差し伸べました。いつもの様に
お店の奥に進むには、彼女の導が不可欠だった
この先に待っている物を私は知っていて、
貴女も知っている筈だったのだけれども
「着替えのバスローブも、丁度貴女にピッタリの物があったっけ」
そもそも貴女の為のソレなのだから当然
■メア > 「ふふ、それは楽しみ」
差し伸べられた、彼女の手を取って。
今は、忘れてしまったことは忘れて。
二度目の初めてを、楽しむことにした。
しかし、次の言葉が、彼女に疑念を抱かせてしまう。
「……どうして私のサイズ、知ってるの?」
■『調香師』 > 「ふひ」
笑って、首を傾げる
「見て分かるから?」
答えにもならない様な返事は、貴女を引く手で誤魔化したのだろうか
そうして、あの暗闇へと。あなたを誘う...
■メア > 「…成程。プロね」
そう言って、納得する。彼女の経験が、そうさせるのだろう、と。
そして、そのまま暗闇へと誘われていくだろう。
ご案内:「歓楽街路地裏『Wings Tickle』」から『調香師』さんが去りました。
ご案内:「歓楽街路地裏『Wings Tickle』」からメアさんが去りました。