2021/12/31 のログ
■PN:常世一可愛いを目指したい > (ころころ) [1d9→1=1]
■おこん > 「もうこれは5mじゃろ5m!!もう5m当ててもらうしかない!!!
ワシはそう思う!!!このひとの願望を受け止められるのは5mのねこまにゃんじゃよ!!」
なあ!!!て杉本くんを見てから、リストを確認する。
■PN:常世一可愛いを目指したい >
『素敵な商品が当たりますように~~!!
あと素敵な男性からの、
デートのお約束メール送信も待ってます!』
■杉本久遠 >
「――ほんとに5メートルでたぁ!?
5メートル! 5メートルネコマニャンぬいぐるみゲットです!
常世一可愛いを目指したいさん!
ネコマニャンぬいぐるみに埋もれて寂しさを癒してください!
商品はシロネコ常世の配送員が責任を持ってお届けします!
それと視聴者さんは、へんなメールアドレスにメールを送ったりしないよう気を付けてください。
詐欺とか沢山ありますからね。
それではもう、本当にありがとうございました。
常世一可愛いを目指したいさん、いい出会いがあると良いですね!」
ついに出た巨大ネコマニャンぬいぐるみにちょっと興奮しつつ、しっかり進行を務めるベテランの貫禄!
カメラには大慌てでぬいぐるみを運びだそうとする配送員さんたちが写されていた――。
■PN:常世一可愛いを目指したい >
『わ~い! 私、ネコマニャン大好きなんですよね~!
とっても嬉しいです!
今日から夜は、ネコマニャンぬいぐるみに抱かれて
眠りたいと思います!
ネコマニャンぬいぐるみの代わりになりたい方、
いつでもお待ちしていますっ! それでは~』
■PN:さっきの人からメール来た人 >
(間髪入れず、お便りがやってくる――)
こんにちは!! やっぱお二人のラジオは楽しいっすね!
今ラジオで届いてる投稿者さんの誤送信メールっすけど、
それ多分このメールのことだと思うっす……
一応名前だけは消しときますが……
正直、誰にも会えなくて当然だと思うっす!!
どう思いますかお二方ッ!!
信じてたのにッ!!!
今日も心が寒いっす。
これが僕の寂しい体験っす。
――――――――――――――――
【名前を入れる】さんへ
貴方のハートをばっちり射止めちゃう△△△さんですよ!
クリスマス、私とデートしませんか?
貴方だけの△△△になりたい……です!
時間は
13:00~15:00→■■■君用
16:00~18:00→■■君用
19:00~21:00→■■君用
22:00~→■■■■君用(本命タイム)
で、どうでしょうか?
お返事、待ってます
貴方だけの△△△より
――――――――――――――――
■杉本久遠 > 「これはアウトだあぁぁぁぁぁぁーー!!」
ご案内:「『常世サンタ』生放送」からPN:常世一可愛いを目指したいさんが去りました。
■杉本久遠 > (あまりのオチに叫んだあと、机をバンバン叩いて動けなくなって震えている)
■おこん > 「5mのぬいぐるみもらって『ねこまにゃん大好きなんですよね』で済むやつおるか!?
メンタルがタングステンより頑丈じゃろそれ!? 杉本くん!!杉本くん!!
今のなんじゃったの!?ねえ!!」
大パニックに陥っていたところに、さらなる投稿が届く。
「いやー…あ、なに、これさっきの人に関連しとるんじゃよ?
じゃあ読むか……」
恐る恐る読んだ。
「SPAM!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
往年の外国のコントみたいに叫ぶしかない。
すべてのちからを失い、机に突っ伏した。
「まあ5mのねこまにゃんで抑えてもらうしかないのう…。
”怪物(ルビ:モンスター)”がおるんじゃなあ、マジでな~~~…」
ご案内:「『常世サンタ』生放送」にPN:なまものめがねさんが現れました。
■おこん > 「起きろ、起きろ杉本くん…!!
次の投稿じゃぞ!! 寂しがってる人のため、ワシらは立たねばならん!!」
うおおお!!と声を上げて上体を上げ、座り直した。
投稿来い!という力強い構えを取る。
■杉本久遠 >
「――ひぃ、ひぃ、はぁ、はぁ」
息も絶え絶えに震えている。
そりゃあそうでしょうよ、これはひどい。
「はぁ――もうこのメールの人にもプレゼントしちゃいましょうよ。
たしか去年のプレゼントで残った、ディスティニーランド招待券がありましたよね!
もうあれ貰ってもらいましょうよ!
ペアチケットですし、いいヒト見つけてもらって。
元気出してください、またいい縁ありますって」
と、励ましながら蔵入りしてたプレゼントを後ろの棚から出して、配送員に渡しつつ。
「だ、大丈夫です、まだやれます!
うぉぉぉ気合だ! 気合だ! 気合いだーーー!!」
そして起き上がる不屈の男――屈してもよかったんじゃなかろうか。
■PN:なまものめがね > 「こんばんは、楽しくお話を聞いています。
学年は内緒です!
昔はそれなりにスポーツもしていてバリバリだったんですが、最近はどうも皆からポンコツ扱いをされすぎているような気がします。
それを払拭したくて頑張っている今日このごろです。
それに関して寂しかったことなんですが……。
この前、釣りに行ったんです。
最初は久々のアウトドアだと思って張り切っていたんですが、最初に釣れたのがシビレクラゲでした。
電流を浴びて、堤防から転げ落ちて、眼鏡が割れたまま痺れが抜けるまで地面に転がってました。
これは私、不運なだけだと思うんです。
運動神経関係ないと思うんです。
でも皆が「二度と一人で行くな」って言うんです。 ひどくないですか?」
■おこん > 無言で『合格』を押した。
「あの、細かい話はおいといて先にちょっとだけ言うんじゃけど、
釣りは普通に一人で行くと危ないんじゃよ。
なんかあった時にそれを発見する人がおらんから…。」
ガチの説明だった。
「それはさておき、めっちゃ運悪いのう!
そんな無惨な状態で転がっといてまた釣りに行こうっていう気合もすごいし、
もしかしてなまものめがねさんはタフなんじゃないかのう?
杉本くんはどう思う? この人、めっちゃタフでめっちゃ運が悪いだけなんじゃないか?」
とりあえず話を聞くだけ聞いてから、杉本くんに水を向けた。
■杉本久遠 >
「いやー、オレも釣りしに行きましたけど、なに釣ったか覚えてないんですよね。
それはそれとして、確かになまものめがねさんは一人で釣り行っちゃだめです。
きっとそのうち、釣竿振って、釣り針を頭にひっかけたりして大惨事になりますよ」
重ねてお説教。
アウトドアの民としては、放っておけないところだったらしい。
「そうですね、すっごいタフネスがあるヒトなんだと思います!
運に関してはなんとも言えませんけど、挫けないタフさは凄いと思いますよ。
このヒトにはこのまま、挫けず挑戦し続けてほしいですね。
そういう意味で、今回のプレゼント抽選がどうなるか、不運っぷりを見せてもらえるのか、その辺りも楽しみですね」
ふぅふぅ、と前のダメージを若干引きずりながらコメントしていく。
■PN:なまものめがね > 「でもあの後、同僚……
同学年の男子についていってもらって、しっかり釣れましたけどね!
一人でも釣れましたけどね!!」
懲りる気配はなかった。
■PN:なまものめがね > [1d8→5=5]
■おこん > 「そんななまものめがねさんへのプレゼントはねえ……ッス――――――……」
結果を見て瞑目し、ゆっくりと息を吸い込んだ。
「TOKO-ALICEとワシのコラボ!!
”自分じゃ怖くて着れないロリータファッション詰め合わせセット”じゃよ!!!
すごいよ…めちゃくちゃすごいんじゃよ。
着てると頭の中が”女の子”になるぅ…!!って感じじゃよ。
自分が女子概念になってしまう危険性すらある。 ぜひ楽しんでほしいんじゃよ。
あと釣り場には着ていけなさそうな格好なので、そこだけは注意じゃな。」
にっこりと満面の笑みを浮かべた。 これでいいんじゃよ。
■PN:なまものめがね > 「聞いてください、新しい魚がこの前釣れたんです。
なんていうか、どの種類に当てはまるのかは良く分からない魚なんですけど。
不思議と足があるようにも見えて。
跳ねるように歩くんですよね。
ちょっとザラザラしているようにも見えますし、ゴワゴワしているようにも見えます。
灰色に見えたり、青白く見えたり、暗い緑に見えたり。
ちょっとぬめぬめして、時々何かが落ちてるんですよ。
尻尾を揺らしながら、かるかるかる、って鳴いて。
この子をじっと見ていると何か頭の中がスーッと白くなっていくみたいに………。」
■GM > それではここでSANチェックです。成功で0、失敗で1d6の減少です。
■GM > なまものめがねのSAN値は30くらいしかないので、30以下が出れば安全にラジオから退室できます。
■PN:なまものめがね > [1d100→21=21]
■PN:なまものめがね > 「でも東山せ……… 一緒にいった男の子に片付けられちゃったんですよねー。」
何も起こらなかった。
■おこん > 「なに!? 急にホラー始まった!? なんじゃよ!?
杉本くん!!杉本くん!!!!明らかにヤバいやつじゃないのか!?」
明らかにトーンが狂い始めたことに気づく。
空気が淀み、匂いが…まるで海棲生物のような生臭さが、じんわりとまとわりつく。
えいやと気合を入れてそれを打ち払い、額の汗を拭った。
「こわあ…なんじゃよこの状況…。 司会にプレッシャーを与える投稿者おるか?!
とりあえずロリータ服あげるからめっちゃ着るんじゃよ?!」
■杉本久遠 >
「折角ですし、一緒に釣りに行った人にでも着て見せてあげるとかいいんじゃないですか?
オレはこういうまさに『おんなのこ』って言うデザインも良いと思いますよ。
是非とも、普段とは違う自分を楽しんでほしいですね!」
と、締めようと思っていたら追加の投稿。
「え、なんですかその魚――魚?
そう言えば、オレもなにか、そんなのみたよう、な──」
バターン!
杉本久遠は机の上に倒れ伏した!
■PN:なまものめがね > 「ろりーたふく。」
まるで頭がからっぽみたいなメール文が届いた。
おそらく、知識外。
「わかりました、今度着てみます!
サイズは………M、Mですかね? 後で送るんで、合うものを教えて下さい!」
■おこん > 「杉本くん!!!! 杉本くん!?!?!?
倒れるなて!!!ワシをひとりにするなって!!!」
いわゆる”中てられた”状態である。
慌ててスタッフが介助に入るのを眺めながら、うん、とうなずいて見せる。
「サイズはMな!わかったんじゃよ!
あとでめっちゃ届くから、ちゃんと着るんじゃよ!!
あと一人で海行かないようにするんじゃよ!な!」
念押し。 なんかあってからでは怖いし、それはそれとして怖いし。
■PN:なまものめがね > 「わかりました! ありがとうございます!
それでは、よい年末を……!」
ご案内:「『常世サンタ』生放送」からPN:なまものめがねさんが去りました。
■杉本久遠 >
「――はっ!?
オレは、一体――?」
介助されて目が覚めた久遠がよろよろと司会席に戻ってくる。
顔色は青ざめているが何とか無事なようだ!
「す、すみません、なんか急に意識が遠くなってしまって。
あ、なまものめがねさんありがとうございました!
さて、プレゼントはまだまだ残ってます!
次の投稿はまだ来てませんか?」
と、先生に確認だ!
気絶してたからね。
■おこん > 「なんだったんじゃよ…。
杉本くん、杉本くん…しっかりせえよ。
大丈夫か、ワシのしっぽ何本に見える?」
一時的なショックで動けなくなっている杉本くんに声をかける。
スタッフの救護もあるから、近いうちに意識を取り戻してくれるだろう。
「おう、まだ来とらん! どうも良くないものに中てられたようじゃったな。
いや~…マジでなんだったんじゃよ。 常世は魔境じゃなあ。」
のんびりした調子で杉本くんの質問に答え、一人でうなずくのであった。
■杉本久遠 >
「おこん先生の尻尾は何本あってもふわふわですね。
良い毛並みだと思いますよ。
それにしても、なにが起きたのやら」
中てられたとはいえ、なににあてられたのやら。
常世は怖いところだ。
「それにしても、今年はなかなか、パンチが効いてる投稿が来ますねえ。
オレはもう何回腹筋がひきつったかわかんないですよ」
■おこん > 「そういう答えは嬉しいけど欲しい答えじゃないんじゃよ!?
意識がはっきりしてるか聞きたかっただけじゃが!?
うーむ、一瞬よくない気配がブワー出とったから、やられてしまったんじゃろうなあ。
今年のパワーは例年以上じゃな…さすがのワシもへとへとじゃよ。」
杉本くんの言葉に何度もうなずく。
とりあえず大丈夫なのを確認して胸をなでおろした。
ご案内:「『常世サンタ』生放送」にPN:グレナデンシロップさんが現れました。
■PN:グレナデンシロップ >
『んー?コレでやり方あってるかなー?
聖夜に生きてるお二方ー、やっほーっ。
もーホント聞いてほしいんですけど!
私、年上のおじさんの知り合いが居るんだけど、そのおじさんの私を見る目がビミョーに生温いの。妹とか娘を見るようなカンジっていうか~……私はもっと冷たく熱く鋭く見つめられるほうが好きなんだけど。
もしかしたら気になってるのかな~?私の勘違いかな~?私はあんまり興味無いかな~……でもぐちゃぐちゃになるくらい求めてくれるならー……(ちらっ)、なんて思ってたの。
そうしたらね。
そのおじさんの知り合いに聞いたんだけど、そのおじさんが私のこと気になるからコッソリ調べてたっていうの!
ナイーブかシャイだか知らないけど、ちょっとチキンよね。
直接尋ねるのじゃなくて他の人を通して知ろうとするのって、お互いにすごく寂しい話だと思わない?
もう、ちゃんと聞いたら教えてあげるのになあ……。
あ……! ヒトの弱点こっそり探って急所で一番キツいやつをプレゼントするつもりとか!?
きゃーっ♡ブラックサンタってやつだー! 私アレ大好き!
ゴメン、独りで盛り上がっちゃった。
赤いサンタには会えたんだけど黒いサンタに会えない私のこと、憐れんでくれない?
PS.
おじさんと私はただの秘密を共有する仲なので安心してね。
私、おじさんの生き方と在り方にはキョーミあるけどおじさん自身には全然興味無いし。
……こっちのほうが寂しい話かも 笑』
■杉本久遠 >
「お、新しい投稿が来ましたよ!
お時間的に、これが最後の投稿になりますかね?」
と、貰った投稿に目を通しますが。
「――このおじさん、すごい不憫な気がするんですが。
え、妹とか見るように女の子見ちゃまずいんですかね?
オレも後輩とか、ついそう見ちゃいがちなんですけど」
と、ちょっと救いを求めるような雰囲気で先生に振る。
だってしょうがないじゃないか、年下の女の子はついつい妹みたいに思ってしまうんだから。
■おこん > 「妹は妹じゃろ。 年下の女の子は妹じゃないじゃろ。
杉本くんもしかしてアレか? 後輩の頭とか普通になでちゃうタイプか?」
ええ…って顔でちょっと杉本くんを見た。 さておき。
「いやまあでもこれはこうじゃろ!」
えいやと『合格』ボタンを押した。
「微妙に生ぬるい距離感が寂しいっちゅうのもわかるんじゃよな~。
まあいうて地味に調査して回るてのもすごい迂遠な手だし、
そんな手を使われるのが寂しい!ってのは全くそのとおりじゃよな!
でも、おじさんからすると、多分じゃけど直接話せんのじゃよね。
社会人とかだと、立場の説明するときに微妙な感じになるんじゃよ。
なんでかっつーと立場がお金とか偉さに直結するからじゃな。
そういう意図があって直接話してないのか、あるいはなんかなのか…。
わからんけど!」
秘密を共有する中で探り合いとなると、また別の意味がありそうだけれど、そこはそれだ。
■PN:グレナデンシロップ >
『やったーっ♡合格ありがとー! コレはついに不合格引いちゃうかななんて思ってたケド。おじさんが不憫なのは私も同意。
……狐って結構肉食なのよねー。イヌ科だし。
泳ぐのが得意なヒトはお肉の味も覚えてねー。
そうなの。こっちはもーちょっと、こう、ガーッていってぐいーっていってずばー!って欲しいのね。
大人ってめんどくさーい。』
■杉本久遠 >
「え、はい、まあ嫌がられたらすぐ謝ってますけど、良く撫でちゃいますね?
え、だめなんですか?
オレ、わりとやっちゃうんですけど」
地味にショックを受けている。
だって、妹ではなくても、こう、ついつい構いたくなるというか庇護欲のようなものが。
「ン゛ッ、ん、そうですよほら、おじさんにも直接話せない事情とかあるのかもしれませんからね!
でもそれなら、グレナデンシロップさんからおじさんの事聞いてみてもいいんじゃないですかね。
ガーって来てほしいならそういう、切っ掛けが無いと難しいんじゃないかなぁ。
あいや、その、オレも恋愛に関しては疎いとわかってるんで何ともですが!」
たはは、と照れ隠しに付け髭を撫でる。
「ええと、それでは見事合格してくれたので、プレゼントの抽選してもらいましょう!
まだまだ目玉商品残ってますからね、今年最後の運試し、いってもらいましょう!」
■PN:グレナデンシロップ >
『はーいっ。
ねこのヤツ欲しかったな~……。
ころりんちょ』 [1d7→2=2]
■おこん > 「でもねこのやつ5mじゃぞ、5m。 2階建ての家みたいなもんじゃぞ…。
えっ、もしかしてワシがおかしいのか? みんな5mならオッケー!みたいな気持ちなのか…?」
ねこまにゃんが人気なのはいいとして、それでいいのか?という若干の恐怖があった。
「杉本くんな~、撫でるのはいかんよ…。
”妹じゃなくて人間として見ろよ!”みたいな感じのアレじゃぞ!
気をつけるんじゃよ…。 そんで、2番っちゅうと~?」
杉本くんにツッコミを入れつつ、賞品を確認。
■おこん > 「トコヨ温泉 二泊三日ペア宿泊券~~~~~!!!
これはアレじゃな!!グレナデンシロップちゃん…。
決めるしかないな!!!
もうおじさんをバキバキに陥落させて、
洗いざらい全部吐かせるんじゃよ!それしかない!!」
ぐっと拳を握るようなポーズをカメラにキメる。
■杉本久遠 >
「5メートルってセーフなんですかね──うちだったら、当てて帰ったら親に怒られますよ」
ネコマニャンはどうやらじわじわと人気を高めているらしい。
なお、最初に用意すると言われていたぬいぐるみは10メートルだったのだが、それは流石に断っていた。
これなら10メートルがあってもよかったかもしれない。
「ええ、そんなにダメですか、いや、ちゃんと一人の後輩としてみてるんですけど――おお?」
商品を確認しますと、ついに出た。
「おおー!
おめでとうグレナデンシロップさん!
おじさん――はともかく、是非とも親しい人を誘って遊びに行ってください!」
■PN:グレナデンシロップ >
『だって5mもあったら絶対強いんだもん。
なんかこう、ぐわしーッ、ってやっても壊れたりしなさそうだし。なんなら“やり甲斐”あるもんね。
わーい、ありがとー!
温泉……温泉かあ……。
アドバイス通り、私からもガーッてバキボキに陥落させに行ってみるね。
二人ともありがと~♡』
ご案内:「『常世サンタ』生放送」からPN:グレナデンシロップさんが去りました。
■おこん > 「強い…強い…? まあ強いか…。
来年はいい感じに過ごせるといいのう!」
グレナデンシロップさんを見送ってから、一息。
「おっ、そろそろ放送終了の時間かのう。
いや~~~~、杉本くん、今年どうじゃった?
なんかパンチ効いとる連中ばっかりだった気がするが…。」
頑張ったとばかりに流石に一息つく。
手元に置いてあった飲み物をやりながら、終了な感じの雰囲気を醸し出した。
■杉本久遠 >
「ぬいぐるみに対して強いって感想は初めて聞きましたねぇ。
――お、そうですね、もう大晦日ですか!
今年は例年にも増して盛り上がりましたねえ。
というわけで、こちらを見て見ましょう、どん!」
と、画面にグラフが表示される。
「なんと、最高同時接続者数、一万七千人を記録しました!
過去最大記録です!
目標のRTAinTOKOYOを超える、には届きませんでしたが、これはおこん先生的にも大成功なのではないですか?」
グラフを右下に小さく表示して、やり切った笑顔の久遠が先生に視線を向ける。
■おこん > 「強いってなんなんじゃろな…。
いや、まあそんなことを考えておる場合ではないな。
結果は……まあRiTは強いからな!
いうてな、まだギリギリ時間があるでのう!!
最後の一人は我ぞ!という人は今すぐ投稿するんじゃぞ!」
グラフを見ながら唸り、カメラに向かって呼びかける。
まだやる気であった。
ご案内:「『常世サンタ』生放送」にPN:水族館プロジェクトさんが現れました。
■PN:水族館プロジェクト > 『おこんさん、杉本さん!
おこーんばーんわ!(勝手な挨拶すいません汗)
水族館プロジェクトと申します。
身の回り、とは少し違うと思うのですが、私が経験した
今年一年間に起こった寂しい話は推しのプレ娘ちゃんが引退してしまったことです。
茶髪のツインテールにツンツンとした性格、それでいて泥まみれになりながらも1番に
執着する姿が素敵だった「カシワスカーレット」ちゃん。
まさかのトレーナーとの熱愛報道からの引退だなんて……泣
今の私の推しはザインプレシップス杯で堂々の一着を果たした「アリスワールド」ちゃんです。
風に靡く金髪、走る時に輝く瞳、そして大物たちにも物怖じしない大胆なレーススタイル!
そして1着になった時にステージで魅せてくれた笑顔に心奪われてしまいました!
VR握手会のチケットの応募もさせていただいたのですが
当たると良いなぁ…なんて思いながら日々生きてます!
それでは、パンチの効いた投稿に振り回されて大変かと思いますが、配信を無事終了できるよう祈ってます!
駄文・長文失礼しました!』
■おこん > 「おこーんばーんは!フォックスに配慮してくれてるのう!」
できたての挨拶に元気に乗りつつ、相手の説明を聞く。
「これは~~~~~~~~。
これはね~~~………。」
『合格』をのボタンを押した。
「引退はきついんじゃよな~~~~。
わかっとるよ、その後の幸せを願わないわけがないって…。
でももう、プレ娘としてのその先はない!って考えると、
もしやめないでいてくれたら…って思っちゃうんじゃよな~~~。
って推し変しとるやないかい!!!!!!
まあね、引退した、今はもうないものを見続けても仕方ないしのう…。
杉本くんはこういう引退で悲しんだとかあるやつ?」
痛いほどわかる相手の感情に思わず合格を推してしまったが、
普通にそのあと推し変していたのでツッコミを入れた。
それはそれとして、杉本くんにも水を向けることにした。
■杉本久遠 >
「推しの引退――!
ああ、わかる、わかるぞ水族館プロジェクトさん!
オレも、人生を変えてくれたエアースイムの選手が、去年から一切表に出なくなってしまってなぁ。
このまま引退するんじゃないか、って噂を見る度に胸が軋むような気持になるんだ。
それでも、推しを変えて新たに応援したい相手を見つけた君は素晴らしいぞ!
これからは『カシワスカーレット』の分も、『アリスワールド』を応援してあげてくれ!
きっと引退した子もその方が喜んでくれるさ!」
痛いほどにわかる思いだった!
なにせ、今現在進行形でハラハラとさせられているのだから!
「よし、折角の合格だ!
しかも御誂え向きにプレ娘とのコラボプレゼントもあるぞ。
見事に抽選で当ててほしいところだな!」
■PN:水族館プロジェクト > [1d6→6=6]
■PN:水族館プロジェクト > 『まさか読んでもらえるとは思いませんでした!
ゲーミングチェア~~!来てほしいです~!!』
■おこん > 「研究部謹製 新型冷蔵庫~~~~~!!!!
……ま、まあ腰掛けることができるし、さらに中で食べ物を保存できるんじゃよ。
研究部の代物がどれくらいかわからんけど、冷蔵性能は高いじゃろ。」
高すぎるかもしれないけど。
「杉本くんもめちゃめちゃ気持ちがわかる話だったんじゃのう。
よかったよかった…よかった? 新しい出会いをね、大事にしておきたいもんじゃよね。」
うんうん、と満足げにうなずくのであった。
■杉本久遠 >
「研究区の試作冷蔵庫ですよね?
大丈夫ですかね、爆発とかしませんか?
オレ、この前、研究区のヒトからもらったイヤホンが爆発したんですけど」
不安になるような事を言い出すんじゃない。
「そりゃあわかりますよ、スポーツやってれば引退話は切っても離せませんからね。
まあまあ、ゲーミングチェアは当たらなかったけど、この商品、年明けに限定受注販売するとの話を聞いてるからな。
その時は是非、予約してくれ!」
と、営業も忘れない!
スポンサーへいい印象を与えるのも必要なのだ!
■PN:水族館プロジェクト > 『冷蔵庫!嬉しいような悲しいような…!
メッセージ読んでいただいてありがとうございました!
冷蔵庫をアリスワールドちゃんだと思って、握手会の練習をしようと思います!
ありがとうございました!おやすみなさい!』
ご案内:「『常世サンタ』生放送」からPN:水族館プロジェクトさんが去りました。
■おこん > 「いやおかしいじゃろ!!!
アリスワールドちゃんそんな平べったくて四角い形しとるんか!?
握手会じゃなくてそれドアの開閉じゃろて!!!!
まあでも大事にするんじゃよ!」
水族館プロジェクトさんを見送ったあとに、改めて考えた…。
「冷蔵庫みたいなんかな、アリスワールド…
杉本くん知っとる? あとそろそろ尺なくなるって。」
スタッフのジェスチャーを見ながら何度かうなずく。
わかってる。そろそろ時間だということは。
■杉本久遠 >
「一応、プレ娘に関しては少し予習してきましたけど。
女の子に冷蔵庫見たいって言うのは、流石に燃えるんじゃないですか?」
おこん先生のSNSが。
「さて、過去最大の盛り上がりと、過去最長の放送時間と、過去最大の同時接続数の快挙三つを達成した今回の常世サンタですが!
おこん先生!
今日は放送してみていかがでしたか?」
■おこん > 「言ったのワシじゃなくないか!? 冤罪もいいところじゃろそれ!」
必死である。冤罪で燃やされてはたまらないんじゃよ!!
「うーん、そうじゃな!結果はかなり良かったと思うんじゃよねー!
ワシもめちゃくちゃ楽しかったし、投稿もたくさんあってよかったのう!
杉本くんはどうじゃった?」
しばらくかんがえてから晴れ晴れとした顔で答える。
自分はめちゃくちゃ満足したとばかりに、相手にも聞いてみる。
■杉本久遠 >
「はい、アリスワールドさんは立派なプレ娘さんですよ。
皆さんも是非、観戦する機会があったら応援してあげてください!」
華麗にスルーしていくのであった。
「オレもすごい楽しかったですよ!
ただちょっと、久しぶりに笑いつかれましたね。
毎年の事ですけど、ここ以外でこんなに笑う事ってそうそうないんですよ!
いやぁ、毎年、気持ちよく笑い納めさせてもらってます。
投稿してくれた皆さん、本当にありがとうございます」
深々と清々しい笑顔で頭を下げる杉本サンタ。
真下を向いても帽子は落ちない。
■おこん > 「いやー、ワシも楽しかったが流石に疲れたんじゃよ!
投稿してくれた皆には感謝しかないのう!
そんで、ワシの寂しかった話なんじゃけど…。」
自分の話をしようとしたところでスタッフが真っ青になったので、
もうさすがに駄目ということらしい。
隣の杉本くんと一緒に頭を下げる。
「というわけで、今年の常世サンタはこれにて終了じゃよ!
諸君、また来年じゃぞー! 授業にちゃんと出るんじゃぞー!!」
ばいばーい!と元気よくカメラに手をふるのでした。
■杉本久遠 >
「はいはい、先生の話はこの後の打ち上げ抽選会で聞きますから!
抽選会でお肉セットでも当てて帰ってくださいよ!」
猫好きスタッフさんが手をぶんぶん回して、時間がないと伝えてくる!
最後の挨拶だけはしっかりと決めましょう。
「投稿してくださった皆さん、視聴者のみなさん、本当にありがとうございました!
この配信はアーカイブに残りますので、見逃したヒトはどうぞ見直してみてください!
それでは、良いお年を!
メリークリスマース&ハッピーニューイヤー!」
先生と共に手を振り、配信は終了するのだった――
ご案内:「『常世サンタ』生放送」からおこんさんが去りました。
ご案内:「『常世サンタ』生放送」から杉本久遠さんが去りました。