2022/01/28 のログ
ご案内:「歓楽街路地裏『Wings Tickle』」に『調香師』さんが現れました。
ご案内:「歓楽街路地裏『Wings Tickle』」に乱桜 ありすさんが現れました。
■『調香師』 > 「確かに。その言葉も、あなたの『お願い』の中に
...うん。ちゃんと、刻ませてもらったよ?」
あなたから引き出した言質と共に
私はあなたの事を害するものではない
私はあなたに強いられるものではない
「心のままに従え、と。私はそれに違わない
だから私はこのお仕事、とても喜んで請けられるね
尤も。今回作った香りの方は。あなたの為には、使えないけど」
唯一の気がかりはそこである。『これ』はもう使えない
あなたの為の香りにはなりえなかった。一面を知る契機とはなったが
虜にして離れられない、最早呪いと相違はなく
瓶も手を伸ばした彼女がいつの間にかひったくっていました
そう、いつの間にか。あなたの記憶の埒外から
■乱桜 ありす > 「……心のままに……。」
それも、機械の人であれば、あって当然なのだろうし、と。
やっぱりどんな事でも、なんて言っていても、望みとかいにあまり沿わないとかあるだろうし、なんてほっとして。
「今回のは、そうですね、私自身本当に初めてなので……。
……?あの香り自体は、今後どうするんですか?」
あれ、どこかいっちゃったかな、なんてことも忘れて。
ひとまずお伺い。
普通の人なっら大丈夫なんだろうか、と。
■『調香師』 > 「勿論、保存するよ。祝福されない香りだとしても
私が生み出した事には変わりない。その責任も
今回の事は起こらないように。或いは、
『今回の事を起こせるように』。あなたの願いの中には、
そういう言葉も含まれている。私が読み取る限りはね」
あなたの状況を読み解く鍵である事。それ以上に、
彼女は生み出したこの香りを大切にしたいと想う
唇に添えられないとして、しかしその身には刻まれている
材料を、手順を、成分を。そして過程で想ったあなたの事を
「メンテナンスしたいなんて。そこまでなんて、はちょっと想定外だったけど?
あなたには見せにくい体だけれど。そう言われたら、きっと応えてたね。んひひ」
いつもの調子にうかがえる彼女。いつもよりちょっと、悪戯な言葉な彼女
■乱桜 ありす > 「……私にも一端はあります、から。
保管していて、相性の方は大丈夫ですか?
……『起こせるように』したいかは、まだわからないんですけれどね。」
大切にするのも責任を取るのも、納得はしている、けれど――相性が悪いと言っていたこと、が気にかかる。
心配と何かの不具にならないか、それが。
けれども、知りたい、と思うのは確かなこと。
作り出してくれる中の思いもきっと確かなこと。
「それは――色々、思っていたこともあったりするんですよ。
多分想像と、現実の手順と、結構違う気もしているんですけれど、ね?
…ってあ。そっち!?そっちはあわ……」
慌てだして、見せにくい身体と言われて今更意味に気づいた慌て方。
けれども、あえてわざと、慌て方を強くしている。
やりとりに、わかっているじゃれ合いにも近い感覚が混じっている。
■『調香師』 > 「『効果』はあって、『影響』はしない
その程度に留めてるから。繰り返すけれど、
やっぱりあなたが想定外の要因だと考えたいな
私には大丈夫。大丈夫なんだってね
ひひきひ。一度は私に反応しちゃった変態な人だけど」
相手の慌て具合の波長。それを彼女は読み解ける
笑いの声を、掌で覆い隠して。それは、笑えない口元の隠蔽
壊されるとの危惧を抱きながら、私そのものに触られる
それは一切問題がない。独断で話を進めると、悲しむ人が居るだろうと、
今の調香師メロウには容易に想像が出来てしまうだけ
「本当に出来ちゃうなら、私にとって必要な事だ
それが『三回目』を経たあなたの手で為される事なら、
きっとこれ以上のないことなんだと私は思う
過程でどのように扱われるのかという点も含めてね」
『三回目』という意図は、彼女にとっては相応に重く、
身体を欲される事をも望んでいた以上、返す言葉は含意も広く
そういう意味で、若干二人はすれ違う
友には友の定義、そういう物が必要な少女だったから
「マスターと相談する必要はあるけど」
位置付けは常に、定義より為されている少女だったから
■乱桜 ありす > 「あぁ、なるほど、それなら、大丈夫そうですね。
私が想定外だとすると…予想だと定義できていない異能、かぁ。
……ぬわぁ。あの時はこう、両方であるが故の反応であってですね」
ほっとはしたけれど、わたわた、と軽く慌てて。
ただ、言い回しがわずかに、今は違うかのような意味を含んでいる。
「その辺り。ちょっとばかり専門の道具やら、そういうのは必要になっちゃうかもしれませんけれど。
…大事にはする、つもりですよ?」
しっかりと、なんて、声に出さずに口ぱくで、と。
ややすれ違っていたものの、その上で望んでいる事もあって。
それを口に出そうとして――。
固まった。
「……え?……『どんな事でも』なんて言ってたから。
…そう言う主人っていないもの、だと……」
そう、絞り出すのがやっとで。
■『調香師』 > 「居なかった。ほんのつい最近までは、なんだろうけどね
私の事をものにしたいと言いながら、心を奪えなかった人
そんな風に、私は言うんだけどね。そうお願いされちゃったから」
ごく、自然な様子で。自然で在れと願われた結果で
まるで機械、表情を固めたあなたの事を見ては、
彼女は首を傾ける。それがどれ程の衝撃だったのか
感情は読み解けても、その『中身』までは計り知れない
「だから、えっと?
私は調香師、私はメロウ。名前を以てその位置に定義されたから
『誰か』の前では、その通り。『あなた』の前でも未定義だから、その通りで
どんな答えが、ほしいのかなって」
■乱桜 ありす > 「……最近。
……自然に心を向けてほしかった、お願いではなく。
多分ですけれどね。」
聞いた話から想像すると。
そう、言いながら振り絞るのがやっと。
衝撃の大きさが声の抑揚を奪っている程で。
「……そ、そう、ですか。
………つまり、私としては…………
うん。
『お願い』でなくても、名前を付けてもいいんですか?」
そう、ふり絞った。まずは、そこからだ。
まだ混乱もあるけれど。
知らなくてはいけないこともきっとあるんだろうけれど。
■『調香師』 > 「でも、満足いく心は向けられない。それで今は良いみたい
私はあなた達の香りの事を、失えないって思った事を、
マスターは認めてくれたのかな。随分と、一人で居ちゃったからね」
所有者空欄のまま、長らく活動してきた弊害
ただ無心に『誰かの物』になるには、遺すものが多すぎる
あなたの事も含めて。失いたくない過去があったから、
そんな風な我儘を、許してもらって今に至る
抑揚の消えた声に、感情を読み取る機能は引っかからない
読み取らせないあなたの心は、逸らさず瞳を合わせる他に知る由もなし
「もう、『三回目』だからね
『あなたの為の私』を望むなら。その心に応える事も出来る
ありすさまが私をメロウじゃなくて、別の名前で呼びたいのなら
香りに名前を付ける様に。今日までの思い出に名前を付けて」
瞳は薄く、笑みの表情は変わらず
「...でも。今日の香りと紐づけて名付けられちゃうと
あなたにとっては本当に本当に、私は悪いものになっちゃうな」
定義されてしまったなら。あなたを夢中にさせてしまうその香りごと
向き合うたびに、決して拭えない物となる
その言葉を肯定と取るか拒絶と取るか
答えを出す事が出来るのは、あなたの心だけ
■乱桜 ありす > 「……私達の香り……」
それは、本当に、そうなのだろうか?
疑問、困惑、彷徨う瞳は何か答えを探す様に。
人づてだからこそ。読み切れない、読み取れない。
その上で、不安も募る。
複雑な色を湛えて。
「それは、それで……今日の香りとは、やっぱりまた、違いますね。
紐づけるのは。もっと別なものですから。
だから、そうですね。今日名付けるのなら。
まるで、誘い、悪戯をして。小悪魔のようでもあれば、癒してくれる……。インプ、リリム……。」
僅かに呟き、悩む。
■『調香師』 > 「どのようにでも。想う事をそのまま私に」
あなたの悩む表情を、両の頬杖ついて眺めて
そうやって、私の為に時間を使って眉をひそめて
考え事の間は、癖の繰り返し。一方的に観察する時間
彼女はそんな時間が好き。小悪魔みたく、そこに居る
優しいだけの少女ではない。ある側面も持つ
その様子にきっと、相応しい名前が降りてくることだろう
■乱桜 ありす > 「……うん。……」
きっと、これであってる、はずだ。
そう、……覚えている内容が間違っていなければ。
そんなたどり着いた名前を眺められながら、ゆっくりと、口を開く。
おそらく長く生きて。香りと言う形で花を咲かせ、尋ねたものに恩寵を与えて、そして、共にある誰かを待っていた。
そうして、恋やほかのなにやらに誘う、そんな伝承もある。
「……ニンフ……うん。ニンフ。……ちょっと合わない伝承もあったような気がするけれど……」
どう、でしょう?と上目遣いにお伺い。
■『調香師』 > 「ニンフ。それが私に付ける名前」
反芻。あなたを映す、鏡の様な瞳
あなたの望む名前。あなたが付けた物
あなたの欲望を反射して、瞬く
「ありすさま。ニンフ、そう名付けられた
だからね。ニンフがあなたの為の『私』
そうだよね?」
首が傾く