2022/01/29 のログ
乱桜 ありす > 「ええ。大分、悩みましたけど。」

だいじょぶ、あっています、とほほ笑んで。
それは、誘われ、悪戯っぽく笑い
癒され、そして。そんなあなたを癒すのは誰なのだろう、と思いながらも――
欲望も籠っている。それとともに、無意識な何かも、また。

「……ええ。それで、合っています、よ。」

おいでおいで、と手招くようにしつつ頷いて。

『調香師』 > 呼ばれれば、少女は誘われる
まだ定まらぬ心の行先を、名前で結び留める

今日の彼女はあなたの為に
故に『ニンフ』の名を授かった
手招きに、また反対の方向へ傾く首も、
しかし従わないとは理由にならず

作業机に向かい合う形から、彼女は隣に移動する
ここに呼んだ意図を、知りたがる様に見つめている

「ありすさま。『私』をどうか、よろしくね」

乱桜 ありす > 手招きして、それから先が若干定まっていない。
何故なら……自分自身で分かっていない部分もあるからで

招きながらも、自分の心に浮かぶ疑問と問いかけが、心を占めていく
それでも、その上で。


「ふふ、ふふふふ……
ええ、私こそよろしくお願いしますね、ニンフさんっ
それでですね、ちょっとお伺いしたいんですけれど」

かくり、と首をかしげて。

「これって、私も『マスター』になっているんで、しょうか?」

垣間見える対抗心のようなもの、僅かに取り合いそうな、そんなニュアンスで。

『調香師』 > 「『マスター』ではないよ。一つの機械に複数のマスターは存在しない
 派生してマスターの付帯家族までは定義も出来るけれど」

口調は淡々と。ただの事実を告げるだけ
彼女は笑っていた。その言葉の意味を告げながらも

「ありがとう」

心の底から感情をこめて、その言葉を口に出来る
欲しがってくれて。この世界に留まる意味をくれて
私があなたを惹き付ける。道具でありながら、人を遣う

あなたは私に『出来る事』をさせてくれる、
とってもいいお客様。そこから全てを始めよう?

乱桜 ありす > 「そういう事なのですね。
んー……。」

早い者勝ちだった?そんな感想ふと思い浮かんでは。
その思考を振り払う。

「どういたしましてっ」

その感謝で十分だ。
間に合わなかった過去を気にしていても仕方がない。
だから。

此処から新たに始めよう。

指を口元にあてて、にっと笑い。

「私は単純じゃないから。複雑に、定義しきれないことも多いでしょうけど、きっと末永い付き合いになるだろうから。マスターさんにもよろしく、ね?」

意味深な意図を込めて。

『調香師』 > 「大丈夫。私も決めるのは苦手だからね?
 香りのこと以外、とっても苦手だから

 或いは微妙な違いを嗅ぎ取る様に、
 言葉もきちんと、丁寧すぎる位の擦り合わせ
 心が定まらない今の私。だから、あなたに想う事も本心
 それだけ言えれば、今は十分じゃないかなってね」

意味深な意図、それは彼女の笑みの様子を見れば容易く流されたよう
あなたが把握できないくらいに普段通りだった調香師
彼女はこれからも、めったに変わる事は無いのだろう
『マスター』に対しても、こんな調子だったと思わせる位に

「あ。今度紹介する?」

何処までも無邪気に

乱桜 ありす > 「割と他の事で得意なこともあるとおもうんですけれどねー?」

だからこそ、ニンフって名前なのだと、そこまでは口にはしなかったけれど。

「色々、すり合わせてないとすれ違うのも、それは…
人と人でも十二分にあるんだから、それでも十分なんですよ。」

ほわん、と笑って。そうだ、意味深なこと言ってないで良かったんでした。
と流されたことにほっとしていたら。

「…………いいんですか?ここで?」


そう、2度見して問いかけ。
その上で。

「そうですね。何か問われたら、にしておきましょう。」

彼方が気にしているかどうか、にしておいて。
藪蛇だけ避けに行った。

「それじゃあ、そろそろ…………今日は戻りましょうか。
それでは、また、ニンフ。」

あ、お代?とお財布に手をかけ。受け取るか受け取らないかはわからないけれど、どちらにしても、またねと名を読んで笑いかけ。そうして帰路につくのでしょう。

ご案内:「歓楽街路地裏『Wings Tickle』」から『調香師』さんが去りました。
ご案内:「歓楽街路地裏『Wings Tickle』」から乱桜 ありすさんが去りました。