2022/02/02 のログ
ご案内:「常世第三電波塔」にシャンティさんが現れました。
シャンティ > 常世第三電波塔
それは墓碑となりうるか

シャンティ > こつり こつり こつり

事件が終わり 検証も終わり
ついに人気も去ったそこに女は現れた

「……あぁ……終わって、しま、った、の、ねぇ……」

ぽつり、とつぶやく
女がたったそこには"何もない"

「あぁ……本当、に……きれ、いに、片付け、た、の、ねぇ……まった、く……そう、いう……お仕事、は……早い、の、だから」

天を仰ぐように、顔を上げる
そこにはただ、静かに電波塔が佇むだけ

「はぁ……一回、あって、おけ、ば……よか、った、わ、ねぇ……」

小さな吐息をつく

シャンティ > ここであったのは一つの事件
見方を変えれば事件の一つに過ぎない

いずれ風化し忘れられていく
たとえ数々の傷跡を残したとしても

「彼を……蔑む、人……憐れむ、人……それ、は……少し、は……いる、かも、しれ、ない、けれ、ど……ね」

それもごく一部の人間に過ぎないだろう
少なくともここには何も残っていない

いずれ彼が生きた証も消えていくのだろう

「ふふ。それ、なら……私、は……讃え、ま、しょう。たと、え……哀れ、に……惨め、に……さみし、く……悲しく、消え、た、と……して、も。彼、は……紛れ、も……な、く。悪の、華……だった、わ」

こつり こつり
何も痕跡がない場を、知っているように歩く

シャンティ > 「花、を……添え、ま、しょう。貴方、の……痕跡、に……怪盗、と。悪、に……なって、しまった、貴方、に……」

新たな本が手の中に現れる。


「咲けよ 悪の華。汝は証。汝は標。高潔な 惨めな 誇り高く 哀れな 魂の 具現に」

ぽつりと、唱え……

シャンティ > ――花が二輪 咲いた
シャンティ > 「さ、て……」

一息つく


「手向け……に、は……寂しい、かも……だ、けれ、どぉ……ね?」


二輪の花を眺める
それは地に根付き、小さく風に揺れていた


「自己、満足……そう、ね。そう。私、には……これ、くら、い、し、か……でき、ない、のだ、から……」

ご案内:「常世第三電波塔」に霧島 孝介さんが現れました。