2022/02/25 のログ
ご案内:「歓楽街路地裏『Wings Tickle』」に『調香師』さんが現れました。
ご案内:「歓楽街路地裏『Wings Tickle』」に乱桜 ありすさんが現れました。
■乱桜 ありす > バレンタインの当日。
夕方を過ぎ、制服だけかえってパパっと着替えて。
もう道も慣れてきた歓楽街の路地裏まで。
途中で僅かに電飾不良が発生していたことにも気づかずに、途中の距離を思わせない程軽やかに走る事入口まで。
「よっし、つ、いた…………ぁ」
走った所で息が切れた。
肩で息して、今日あいてるか確認して。
持ってきた鞄の中身が崩れて中ちらっとチャック開けて確認して。
一旦集中して異能の制御しなおし。
もう割と暗い中、扉に手をかけたのでした。
■『調香師』 > 「さてと、そろそろ...」
看板には『OPEN』の文字、それ以外の装飾は無く
則ち、そのお店の開業時間は気まぐれ
あなたが扉をくぐったのは、立ち上がったそんな時間
表に出ようと、その歩みの途中で鉢合わせ
「わぁ」
ぶつかる前に、立ち止まり。ほんの僅かに見上げた所には...
「ありす様。いらっしゃいませ?」
少し汗ばんだ、あなたの香り。彼女は首を傾ける
■乱桜 ありす > 「あっ。」
入った途端の鉢合わせに、目を丸くして
気分的には急ブレーキをかけて立ち止まり。
「こんばんわ、ニンフっ」
名付けた名前を呼びながらにこりと笑い。
問いにはこくりと頷いて、それからそれから、と。鞄をあけてピンクと白のチェック柄の包装をした包みを取り出しました。
「あ、それからこれは14日ですし、チョコって事で……」
はにかみながら肩幅位の大きさのそれを差し出しました。
■『調香師』 > 「ニンフだよ。うん、でもこんな時間に...」
以前は昼頃来たのだし、どうしたのだろう
そう思っていた所に差し出されたのは、そこそこの大きさの包み
傾けた首が、反対側にも傾くが、あなたの説明と嗅ぎ取る仕草
それは確かに、甘く濃厚な香りがした
「チョコだね、確かにね
ありす様。もうちょっと中に入ろうか
入口近くは、人にとっては寒いかもね」
何でもない事のように、彼女は中へと促した
彼女にとってはそもそも、訪れてきた『お客様』の方が特別に思える仕草
そのプレゼントから、連想するものは何もないのだから
■乱桜 ありす > 「一応私は学生だから、授業のある日は終わってからになるんですよっ。」
ちっちゃく首かくっとしつつ
自分自身からもチョコの香り、もしかしたらしてるかもだけど
受け取ってもらえればほっと一息。
「それなりの自信作なんですよっ
あ、そっか。寒いもんね。
軽く走ってきてたからちょっと温感麻痺してたかも」
そっと促されれば奥の方へとちょこちょこついていく
そう言えば、貴女に食べ物を食べられる機能ってあるんだろうか、なんて
そんなことを考えながら。
少し機嫌よくいつものソファの方へと足を向けました。
■『調香師』 > 「学生。うん、ここには沢山居るんだよね
私は学んだんだから。いひひ」
自慢にもならない筈の事を自慢げに
今日も作業机を向かい合わせて。あなたの事を見つめている
「大変だったんじゃないかな?
私はお菓子を作ったりはしないけれど、
お菓子作りは調香と似通った所がある
でも私、そういうものを注文した事も無いし
だとしたら、どうしてあなたはくれたんだろうって」
確かに受け取りはしたけれど、釈然とはせず
悪い気持ちではない、しかし、彼女にとっては唐突過ぎた
■乱桜 ありす > 「そうそう、ってことは学生、あまりお客さんとしては来ないんですか?
この立地だと大勢って感じではないとは思うんですけど……」
あれ?学んだって事は、結構最近まで学生をあまり認識してなかったのかな?ときょとんとした顔をして。
ちょっぴり客層を気にしている様子を見せて。
「あ。それなりには、だけど。
チョコの扱いは一応慣れてる方、のはずなので
ドリンクも以前持ってきてた…はず?
あっと、そっ…か。」
ぽん、と手を打つ仕草。
「バレンタインデー、と言う日なんですよ、今日。
元々はどんな日、とかは置いておいて。
チョコを送る日……と思ってもらえれば。
女の子から男の子だと本命とか、義理とか、友チョコとかあって。
アメリカの方だと本命一本だとか。」
何の義理とか何の本命、と言うのは今はちょっと抜かしておく
気になる事ができたから。
「他にチョコとか、とどいたりとか朝に貰ったり、とかもしなかったんですか?」
そう、何気なしを装って、ちょっと前のめりの問いかけ。
■『調香師』 > 「多分、来てるんじゃないかな?うん
風紀委員の様な腕章、付けてる人も時々居るし?」
うん。記憶の中から思い出しても、そこそこの割合で
皆に香りを届けたい、実際の関係は穏やかでなくとも、
『人の為』との使命感を胸に、精いっぱいお仕事してきましたとも
「ばれんたいん、でー。それはハロウィンとにたものでよろしいかな
うん。そういうもの、今日が、そういうもの」
当然、その態度に何かしらの思い当たりがある様子もなく
今日を返してみても...当然、結果は変わらない
「はじめて知ったね!本命とか義理とか
つまり、関係を形にする贈り物の日
ありす様はありす様だから、そのどっちかは分からないけど、
私に贈りたいから、という事でよかったのかな?」
その内容の意味する物は。それよりも、贈られた事実を改めて確認
■乱桜 ありす > 「風紀……!?」
予想外の響きに驚きが表情に駄々洩れて。
此処は一応セーフ扱いで……いいのかなぁ?いいんでしょう、きっと。ボーダーが近いか遠いかはわからないけど。
「ハロウィンよりクリスマスに近かったりする、かも?
定義にもよるけど、そーゆーものです」
ハロウィンよりはあげる意味を考えるとクリスマスに多分近い。
煙突に入って深夜にお部屋に忍び込む……人はどれ位いるんだろう?
「なるほど、じゃあもしかしたら今日が終わるまでに、他にも誰かから送られるかもしれないですよ?
そうそう、ニンフに贈りたいから作ってきました!」
うんうん、と満面の笑みで。
なんとなくそのままノリで親指立ててにっと笑ってサムズアップ。
■『調香師』 > 「贈りたいからか。そっか」
ぽつり、と呟く。その言葉の意味を、彼女は知る機微を持つ
則ち、それに込められた感謝の意味は本物であると
静かに数回、頷いて...
「ありがとう!!!!」
突如、机から身を乗り出して、身体を近づけてきた
沸き起こった感情というもの、その形は衝動
『そう思ってもらえた事』、普段は笑みの固い彼女であっても、
それが自然な表情と思わせる程に、明るく
■乱桜 ありす > うん、と頷いて、ゆっくりと飲み込んでいる様子と見て。
ふんわりと待とうとして。
「っ!どう、いたしましてっ!!」
突然すぎて驚きはあったものの、明るく、感謝を示してくれて、喜んでくれて。
それが嬉しくて。
サムズアップを崩さないままに軽く自分の肘を引いてのガッツポーズが自然と出た。
「あ、そうだ。…ちなみに。食べられる?チョコ。」
送ったはいいけれど、ちゃんと食べられるかは聞いていなかった。
香りを吸ったり調香するときに成分が中にたまっていくだろうから、多分食料にせよ何にせよ溜めるか消費するようなことはできると思うけれど……