2021/11/06 のログ
ご案内:「落第街 路地裏」にフードの男さんが現れました。
フードの男 > 「随分ト派手ニヤッタモンダヨ、ッタク」

普段から二級生徒などをよく見る路地裏は今はスラムで行わえた風紀の作戦から逃れ隠れる人々の姿が多くみられる。
人がいれば商売のチャンスと考え在庫を全て持ちやってきたが、そんな光景を見れば商売っ気も消え失せ、むしろお節介な気持ちが起きるもの。
なら偶には採算度外視でばらまくのもありかと考え。

「怪シイ奴カラノぷれぜんとダ。
食イ物ガ欲シイナラ持ッテ行ケ、幾ラデモアルゾ!
守ル武器、復讐ノ手段ガ欲シイナラクレテヤル!
今日ハ代金ハトラネーゾ」

変音機で変えられた声で声を上げれば嫌でも人目を引く。
そんな目に気にせずに用件だけ告げれば言葉を信じたのか気紛れか寄ってくる数人が口にするものをトランクケースから取り出し、
食料を、医薬品を、そして武器を手渡す。

希望したものを受け取った数人は驚きや戸惑いの感情を浮かべながらもそれらを持ち去っていく。
そしてそれを見れば近くの者たちから声をかけ、そして色々と求める声が聞こえ出し。

フードの男 > その求められるものを最初は順次に取り出して渡す。
それを繰り返してはいたがだんだんと人が増え手が回らなくなっていき。

「一人ズツ来イッテノ、モノハアルカラ。
今日ハ物資ノ大放出ダ、金ハイラネーゾ!」

代金は不要という言葉に群がる人たちの希望は一機に膨れ上がり。
流石に用意できない物は無理だがそれでも可能な限りの生活物資や危険物というものがどんどんと引き渡されていき。

「一つダケ言ットクゾ。手ニシタモンデ、ココニ集マッタノニハ手ヲダスナヨ?
ソウスリャマタ来テヤルカラナ」

そう告げれば同意やふさけるななどの声が上がるが聞き耳を持たず。
物資が手に入るという騒ぎに他からも人が来始めれば頃合いかとトランクケースに掛けていた能力を解除。
次の瞬間には周囲に中に詰まっていた食料、医薬品、武器弾薬が一気にぶちまけるように溢れ。

「後ハ好キニ分ケ合ッテクレ。ソンジャナ」

もうしばらくは自分の手で手渡したいと考えはしたが何れは無理やりに奪おうとする輩も現れる。
そうなる前に消えるかと大量の物資を目くらましにし異能を発動、その姿は周囲の景色に溶け消えて。

ご案内:「落第街 路地裏」からフードの男さんが去りました。