2022/04/01 のログ
ご案内:「Free6 『穴蔵』研究区画隔離部屋」に紅李華さんが現れました。
■紅李華 >
おはようしたら、知らないばしょ。
知らないひとが、もうじゆーだって言った。
じゆーってなんだろ?
それより、哥哥がきてくれるから、かえらないと。
知らないひと、哥哥をしってた。
哥哥ととりひき?
本人、もうこわい子、つくらなくていいみたい。
■紅李華 >
でも哥哥いない。
どうして?
哥哥とあえないって言う。
知らないひと、なにもおしえてくれない。
哥哥、本人いないとだめ。
めっせーじ? きづいてくれるかな。
はやく、哥哥にあいたい。
■紅李華 >
――――――――――――――――――――――――――――――
――研究区画にある隔離施設。
その中をよく調べると、小さな鉢植えが見つかる。
うねうねと揺れる白い花に触れると、花は震えながら音を発するだろう。
『――你好!
人家、性、紅。名字、叫、李華!
――んえーと、ハジメマシテ?
きいてるの、哥哥じゃないね!
会のひとは人家のものさわんないから、だれ?
だれでもいいや!
あのね、哥哥みたら、げんきってつたえて!
哥哥ね、いつもこわい顔、あかい目、おっきい傷!
おくすりもある!
まにゅある、もつくたから、こまたらつかって』
鉢植えの奥には小型の冷蔵庫が備えられている。
中にはいくつものアンプルと、十数枚の紙のマニュアル。
『哥哥!』と張り紙がされた、タバコのようなものが詰まった小箱が数ケース。
紙のマニュアルは全て中文で書かれているが、近代の携帯端末などであれば翻訳して読む事は容易だろう。
アンプルの中身は『寄生体に対する抗体』である。
アンプルの薬品を接種する事で、寄生しようとした寄生体を自壊させる事が出来るようだ。
寄生後も短時間であれば、寄生体のみを取り除けるようになっている。
また、使用されていただろう、コンピューター端末は、ロックが解除されている。
内部を調べれば、実験に関する詳細なデータが多数閲覧できることだろう。
ご案内:「Free6 『穴蔵』研究区画隔離部屋」から紅李華さんが去りました。