2020/06/11 のログ
エリク・スタン > 「あ~、是非期待しててくれ。
なんならその格好で表に出てもいいぞ。」

流石にこんな服を持ってくるまでは予想できないだろうと笑みが浮かぶ。
たまにはやり込める迄はいかなくても、一本取ってやりたい処であった。
そして、そんな格好も多分デザイアなら似合うだろうと思うし、見てみたくて。

「なんだ? 不味い事でもあるのか?」

実際の所、好意は募っている。
ただ、彼の口ぶりはエリクを瞬きさせた。
この界隈には色々と抱え込んでいる人間が多い。
ひょっとしたら、まだ言えないことがあるのだろうかと。

「なら、ここにしようぜ。
こっちは一度だけ来たことがあるんだ。」

今度はデザイアの腰に腕を回し、カップルだと言わんばかりの勢いで店に入る。
店の奥の目立たないような席まで真っすぐ向かい、向かい合って座ればメニューを広げる。
店内はやはり中世のカフェを再現したような内装。
時代を感じさせる椅子や机などは加工したのか、取り寄せたのか。
そして、メニューそのものは一般的な喫茶店のメニュー。
コーヒーや紅茶の種類が豊富だが、カップルで楽しむ様な可愛らしいパフェなどもあった。
他の席に目を向けると、既に数組の男女がパフェをスプーンで食べさせあったりと、
目のやり場に困る世界が広がっている。

デザイア・ハート > 「あっはっは、いい服だったらそれくらい、いくらでもするさー♪」

そんな事を知るよしも無いがゆえに、そんな言葉にもOKを出してしまう。

「ボクは魔女だからね、隠し事の一つや二つはあるんだよ?」

浮かべるのは怪しげで扇情的な笑み。
彼がやっている”仕事”の事まで含めれば、少なからず普通から外れる相手であるのは間違いなく、ある種の警告のようなものでもあった。

…本気になるなら戻れなくなるよ?と、そう言わんばかりの微笑だ。

「お?一度行った事があるなら期待できそうだね。
結構結構♪」

ふんふんと期待で鼻歌が小さく零れる。
こうしている容姿と仕草だけを見れば可憐な子供のようでもある。

店内奥の目立たない席に腰掛けて、ひとまずメニュー…とりわけ甘いものをまず真っ先に確認していた。

エリク・スタン > 「言ったな? 今度デカイ鞄に詰め込んでもってきてやるよ。

…そんな色気のある顔を向けてくるなよ。
キスでもして欲しいのか?」

警告と言いながら、向けてくる表情は劣情を刺激するような顔。
店の中と言うのに生唾を飲み込んでしまう。
隅の席と言うこともあり、コソっと口づけを交わす程度なら咎められることもないだろう。
そして、して欲しいのかと余裕ぶって訪ねているが。
実のことろ、エリクの方こそキスをしたかったり。

「その時はアニキたちの奢りで紅茶を飲んだな。
カップルで来るときはパフェが多いらしいぞ。」

メニューを眺めているデザイアが見ていないと思ったので、
ちょっと踏み込んだセリフを口にする。
が、カップルと言う単語を口にするだけで声が震えてしまった。

デザイア・ハート > 「ああ、楽しみにしておくよ♪

……ふふふ。」

余裕ぶって「キスして欲しいのか?」などと言う相手に向けて、その紅い瞳が一気に近づいて、その唇が一瞬重ねられる。

「…して欲しかったのは、どっちなんだろうねぇ?」

そうしてしってやったり、と言う表情で、触れた唇に人差し指を当ててにんまりと紅く柔らかな口角を上げる。

「へぇ…?ならそれにしちゃう?」

そして、踏み込んだその言葉に、こちらは非常に気軽にノっていく。
このあたりは紛れもなく経験の差なのだろう。

エリク・スタン > 「……お。」

おい、とでも言いかけたが、唇が塞がってしまい言葉を出すことが出来ず。
触れているのはほんの一瞬だったのだが、エリクはその後も暫く思考停止してしまう。

「…ちくしょう。」

また掌の上で転がされてしまったが、嫌な気分はなかった。
それを自覚しているので、悪ぶって見せる。

「うぇ!? お、おう…そうだな。」

即座に帰ってきた答えに思わず聞き返す。
が、やっぱり自分がリードしてるんだ、と言う空気を出したいので。
店員さんを呼んで、パフェを注文する。

すぐにテーブルの真ん中に大きなパフェが。
果物も豊富に載っており、スプーンが二つ。

「ほら、口開けてみろよ。」

見様見真似でクリームをスプーンで掬うと、デザイアの口元へ。

デザイア・ハート > 「にしし♪
まだまだこれから、だね。」

その悪ぶりの裏にある複雑な喜びにも気が付いていながら、そんなあおる様な言葉を紡ぐ。こういう風に相手の心を擽るのが、少年の悪趣味なところであった。

「じゃーそれで!」

肯定が帰って来ればあっさりと即決して注文をする。
大きく色とりどりなパフェが運ばれてきて、そして相手がスプーンで自身の口元にそれを運んで来れば。

「あーん♡」

と、嬉しげに口を開いて魅せた。

エリク・スタン > 「…ぜって~、どっかで仕返ししてやるからな。」

と、言って見せるも具体的にどこでどう仕返しをするかは決まっていない。
そもそもエリクの心理状況など、デザイアからすればお見通しだろう。
唇をへの字にまげ、静かに唸っていた。

「どうだ? 上手いだろう?」

口の中にパフェを入れて。
初めてこういうことをするエリクであったが。
予想外の多幸感に包まれる。

デザイア・ハート > 「ふふん、期待しとくね♪」

くすくすと笑みを浮かべながらも、さてどのような仕返しをしてくれるのか、ひそかな期待を寄せていた。とはいえそれよりも、いまは口の中に広がるパフェの甘味の方が重要だったが。

「ん~♪おいし♪」

もぐもぐと、どこかだらしのない幸福な表情でパフェを楽しむ。
そこではっと思いついたような仕草を見せて。

「じゃ、次はボクの番だね、あ~ん?」

もう一つのスプーンを手に取ってパフェを一掬い。
返す刀でそれをエリクの口元まで持っていく。

エリク・スタン > 「だろ? ここの店は評判良いんだよな。」

今度こそ当たりだったようで、エリクは至福な様子のデザイアの顔をじっと見ていた。
ああ、やっぱり可愛いなあと心の中で呟きつつ。

「まあそうなるよな。
…あ~~~ん。」

他のカップルもよくやっていることだしと、少し赤面気味にだが口を開ける。
パフェ自体もあまり食べたことが無いし、こんなに可愛い相手を連れては初めてだ。

デザイア・ハート > 「いやー、ここに来てよかったなぁ。
このパフェ、ホントに美味しいもん。」

ニコニコと満面の笑みで言葉が返る。
甘味が好きな彼にとって、まさにここはアタリだった。

「…どう?」

口の中へとパフェを運び、食べたのを確認すれば感想を伺う。
話を聞く限り甘味は嫌いではないようだったが、どういう食べ物が好みだとかはこの先のお付き合いを円滑に運ぶために知っておきたかった。

エリク・スタン > 「ひょっとして、甘い物とか好きなのか?
なら今度行くときはそういうの持って行ってやるよ。」

これから荷物を預かってもらうのだし、定期的にお土産なんかも持って行くのもいいかなと
思いつく。 もっとも、そうなると本格的にその日は泊るかもしれないが。

「いや~、やっぱり美味いな。
元の世界ではこういうのほとんど食べたことなかったもんな。」

広がる味覚に口元が緩む。
その後も互いに食べさせあったり。
ちなみにエリクはたいていのものなら美味しく食べてしまうだろう。
可愛い相手が一緒なら尚のことで。
その後、暫く二人で楽しいひと時を過ごしたか。

デザイア・ハート > 「うん、大好きだよー!
甘いもの大歓迎♪そんなことされたらサービスしちゃうよ~。」

にっこにこと割と本気でそう返す。
本当に甘いものには目がないようであった。

「甘味ってやっぱり希少なんだねぇ、他の世界だと。
ねね、普段はどういうのを……。」

そんな会話に花を開かせながらこの日のデートは和気藹々と互いに楽しく過ごした事だろう。

ご案内:「◆特殊Free(過激描写注意)1」からエリク・スタンさんが去りました。
ご案内:「◆特殊Free(過激描写注意)1」からデザイア・ハートさんが去りました。