2020/07/31 のログ
ご案内:「出会った路地裏」に持流 童男さんが現れました。
ご案内:「出会った路地裏」にモノ・クロさんが現れました。
■モノ・クロ > 「…お前はヒーローでも何でもねぇよ。」
シュルシュルと、呪文が伸びる。形を作っていく。
「お前は『ヒーロー気取り』の自己陶酔野郎だ」
かちり、と。まるでそれは大剣のように。
「人の話を聞いちゃいない。自分が求めるばかり」
ぶおん、と振り上げて。
「てめぇは『誰かを救う自分がかっこいい』と思っているから『困ってもいない誰かをそうやって暴こうとする』んだよなぁ!?」
振り下ろす。呪いを固めた、『ただの斬撃』。
『殺意の籠った一撃』だ。
■持流 童男 > 「・・・そうか、某は、自己陶酔してたのでござるな」
言いつつも斬撃を受け止める。
まだ耐えれる。
「・・・困ってなかったのでござるな。お主は・・」
自分自信の顔面に、拳を叩きつける。
■持流 童男 > 「何も・・・!!!何も変わってないでござらんか・・!!!!某は・・!!!」
身が切れる勢いで鼻血を流しつつもそういった。
■モノ・クロ > 「そもそも、だ!」
もう一度、振り上げる。
「お前は!私に!何かしてくれたのか!!!」
ぶぉん、と。もう一度、振り下ろす。
■持流 童男 > 「某は、お主に何もしてない・・・」
もう一度受ける。拳で。
傷が増えるが知ったことではない。相手の心の痛みに比べれば。
■モノ・クロ > 「理解なんていらない。ましてや同情なんてもってのほかだ!!」
もう一度、振り上げる。叩きつけた衝撃で呪文の刃は歪んで、重量のない鈍器に変わり果てている。
「話を聞いて、わかったつもりで!高みから『見下して』!!憐れんで!!!何もしやがらねぇくせに!!!!」
ぶぉん、と。振り下ろす。ただの、怒りの一撃。
■持流 童男 > 呆然としていた目に
光が宿る。
鈍器を受けながらもしっかりと目をむいて言う。
「・・・・お主の痛みも、理解せずに、お主の地雷をふんでたのでござ・・るな某は、すまんか・・・た」
受ける。血が飛び散る。しかし鈍器を持とうとする
「それでも・・・何かをしたいのでござる・・・おぬ・・しに!!」
■モノ・クロ > 「…じゃあ、手伝ってくれよ」
「呪うのを手伝ってくれよ」
「怨念と憎悪と怨嗟を吐き出す手伝いをしてくれよ」
「私の為に誰かを不幸にしてくれよ」
「やってくれんのかよ、『ヒーロー』さんよ?」
■持流 童男 > 「それは・・・だめでござる・・・」
言いつつ片膝を着く。
「・・・某は、最低なやつで、クソ野郎で、ダサいやつだったでござるな」
「もう、お主に顔向けできないでござる。」
言いつつ路地裏を後にしようとする。
「もう、某は・・・・・・・」
■持流 童男 > 心が折れてしまった。
■モノ・クロ > 「そもそも勘違いしてんだよお前は」
追うでもなく、その背に言葉を投げかける。
「絶対的な価値観なんて存在しない。私みたいに呪いの塊になるような奴もいれば、モノみたいな体にするのを楽しむような人間もいる。そしてそれを幸福に思うような奴もいる。」
「てめぇが本当に救いたいと思うのなら…『相手の言い分』に耳を貸さないことだな。『救う』ってのは本来エゴなことだ。自分勝手な事なんだ。だからその『自分勝手』を突き通せ。『悪』と見做せば『悪』と断じ、『救うべきモノ』ならたとえ嫌がろうとも『救って』みせる。それが『独善』たる『ヒーロー』ってもんだ」
■持流 童男 > 忘年実質になりつつも、ただ聞いているのはわかるだろう。
ご案内:「出会った路地裏」から持流 童男さんが去りました。
■モノ・クロ > 「…はぁ。あ?いいんだよ。あいつはまだ『芯』がねぇんだ。ああやって強く言ったほうが立ち直った時より『強くしなやか』になる。」
まるで、独り言のように。
「んなもん決まってるだろ。『料理』の下拵えみたいなもんだ。屑を嬲んのも飽きがきたしな」
くくっ、と、笑みを浮かべて。クロも、その場を後にする。
ご案内:「出会った路地裏」からモノ・クロさんが去りました。