2020/08/17 のログ
『煙恨』構成員 > 『なんだてめぇ!!! 風紀の狗っころか!
 独りで来るとは良い度胸してるけどなぁ、そのちっこい身体で何ができるってんだよぉ!!』

大柄な男性2人が銃口を沙羅に向ける。
トリガーに指をかける。
銃口から弾丸が発射される。
その瞬間までおよそ3秒。

水無月 沙羅 > 予め体内に循環していた魔力を、瞳に、四肢に、身体全体に送り込む。
肉体のリミッターを外し、人間離れした膂力と瞬発力を行使することを可能にする『身体強化』。
魔力を瞳に込めることによって、敵の行なう魔術、及び動きの先読みをある程度可能にする『魔力視』を自身に付与する。

銃口二つが己に向くのを確認する。
人を超えた瞬発力をもって、そのうちの一人のもとへ一飛びに肉薄する。
軋む筋肉、骨、自分の肉体が悲鳴を上げているいるのがわかる。
しかし、今止まることは出来ない。

「まずは一人目!!」

眼前の銃を持った男の手を捻りあげる、前のめりになった脚を払い、そのまま強化された膂力の赴くままに、背中から地面へ向けて叩きつける様に、投げる。
柔道のいう所の背負い投げに近いソレは、異常な力によって叩きつけられれば当然呼吸などできなくなり、一瞬にして意識を奪っていく。

良くて失神、悪くて骨折位だろうか、加減はしたつもりだが。
そしてここまでに2秒が経過する、もう一人の男のトリガーはもう押し込まれられつつある。

「(まずい……)」

気絶した男を放る、強化された脚力で銃口から逃れる。
3秒。

銃口から沙羅のいた場所に火が吹いた。

持流 童男 > まだだ、未だ耐えろ・・・だけど・・!!
本当にそうか?もう後悔したくないじゃないのか

だから・・・ここにいるんだろ!!!!!!!!

そう思った瞬間水無月さんの下に大きく思いっきり脚を踏み出して
知られずの英雄の一撃を使っていた

『知られずの英雄の一撃:30%脚バージョン!!!!』

2秒で追いつく。体のリミッターを一部外したことによる脚の火傷は少ない。少しだけ分かってきた・・!!

そして水無月さんがいたところに2秒で降り立って、目に知られずの英雄の一撃を加える。一時的に見える・・・!!鉛玉が・・!!
『鉛玉を撃ち落とすんだ。デコピンで・・!』
『知られずの英雄の一撃:10%デコピン!!スマッシュ!』

と言って鉛玉を高速で撃ち落としていく、体はついてくる!!

そして、脚に英雄の一撃を加えて、2人目の意識を刈り取ろうとする殺さないように。
『知られずの英雄の一撃:20%!!!キック!』

そう言ってから蹴りを繰り出して水無月さんの前に立つ

『煙恨』構成員 > 「何!? 早っ……もう一人だと!?
 ぐがっ……!」

少女の思わぬスピードに1人は反応するする間もなく倒れ伏し。
もう一人の悪漢もまた、突如現れた持流によって壁に叩きつけられることになった。
たった三秒の殺陣。
武器を持つ者たちを、異能を持つ者たちが圧倒した瞬間だった。

ある意味、彼らの危惧する『異能を持つものが他を淘汰する』
というその縮図が表れたのかもしれない。

銃声を聞きつけ、BARに偽造されたメインフロアから他の構成メンバーがなだれ込んでくる。
残り6名。

水無月 沙羅 > 銃口から逃れるために脚部に力を入れた瞬間、目に前に降り立った男。
いつか、仮面をつけたまま悲嘆にくれ、沙羅がお前など仲間ではないと唾棄した人物。

持流 童男、英雄に憧れる男が目の前に立っていた。
唐突にかけたブレーキに足が悲鳴を上げるが、己の異能は痛みを感じる瞬間には再生を完了している。
この程度ならまだ怒られないだろう。

「……何しに来たんですか! 貴方の異能はそう軽々と使っていいものではない筈でしょう!」

咄嗟に持流の背中を受け持つように背後に移動する。
駆けつけた構成員たちは自分たちを囲むように移動をはじめた。すでに包囲されてしまっている。
これでは銃に撃たれても異能を使うことは出来ない、最悪、持流が痛みによるショック症状を起こして死に至る可能性だってあるのだ。
この時点で作戦は白紙に帰した。

「どうせ私は死なないんですから、一人で突破して逃げてもいいんですよ?
 あなた、もう誰かの記憶から消えたくないんでしょう?
 なのに何しに来たんです。」

彼もまた、自分を犠牲にして力を高める能力を持った者だ。
その異能は、己が思うほど軽いものではない筈だが。 

持流 童男 > 「心配だから助けに来た!!!!!!!!!!!!!!!!!必要ないかも知れないけど!!助けたかったから!!!!!」
持流 童男 > 「某の異能は、もう一つあるんでござるよ。少しだけ制御が分かってきたから、・・・大丈夫!!!」

そう言ってサムズアップをしてから英雄の一撃を振りかぶる
思い切り深呼吸して

沙羅さんに告げる。

持流 童男 > 「某はお主の記憶から消えないでござるよ!!だって、某は、覚えられるヒーローになるでござるから!!沙羅どのちょっとしゃがんでてくれでござる」

そう笑い、英雄の一撃を放つ
限界はいつだって超えるものだ

『知られざる英雄の一撃!!!!!!!!!!50%!!!!デコピン空気圧縮弾スマッシュ!!!!」

そう言ってデコピンを空気に向けて打った、その瞬間に、思い切りでかい空気弾が飛んでいく。殺さないように注意はする。沙羅さんの背後に向けて撃ち抜く

感情が乗る、当たるかも知れないが、あったった構成員は『愛情と、希望』を感じるだろう。

水無月 沙羅 > 「……どうなっても知りませんよ! せっかく、誰にも知られないように秘密裏に動いていたというのにこの人は!
 心配だから来た? 必要ないかもしれないけど助けたかった!?
 相変わらず自分勝手なことを言うんですね! こっちの気も知りもしないで!!」

このままではお互いに蜂の巣になる。
その未来は容易に想像がついた。
背後の英雄を名乗る男が動いた刹那、自分もまた反対方向の集団に飛び込んでいく。
己に銃口が向けば、相打ちを危惧して乱射することは出来ない筈だ。

迷わず、己の限界を振り切り構成員の一人の喉を掴み、一瞬にして呼吸を奪う。
身動きを取れないように鳩尾に拳を叩きこんで失神させたのち、気絶した男を盾にするように抱え込んだ。

脚は破裂する様に血しぶきを上げるが、異能はそれすらも瞬時に回復させる。
時は巻きもどっていく。
そこに残るのは悲鳴を上げたくなるような激痛だけだ。
いつもの様に意識を、感情を殺していく薬物は存在しない。
痛みに少しだけ姿勢が崩れる。

「いっ……づぅ……っ、私はそんなこと望んでいない……貴方が傷つくことを望んでなどいない。
 助けなんて望んでいないというのに、バカですか貴方は!」

持流の空気弾によってまた一人、男が昏倒する。

残り4名。

敵陣の中の二人に銃弾はもう一度火を噴く。

持流 童男 > 「おお!馬鹿だよ!!よく言われるだけど・・!!!」

「今回のは、僕のエゴだ!!!!おせっかいは!!!ヒーローの基本だろ!!!!!!!」

持流 童男 > そして空気弾を発射する。
残り9発・・!セレネさん・・・お世話になるよ!!

水無月さんをかばうように立って立ち回る。銃弾を受けないように腕を交差させてから、知られざる英雄の一撃を腕に防御させる。

3発一気に消費する・・!!!!

「スリー・・・・百%・・!!!デコピン圧縮弾!!!!!!スマッシュ!!!」

3本の指が大やけどを追うが、3発の巨大な圧縮弾が構成員を撃ち抜いていく。殺さないようにコントロールだ!

「まぁ!僕の自己判断だ!!!だから、やりたいようにやるよ!!!!」
そう笑って言った。ピンチの時は笑っちまうんだ

水無月 沙羅 > 「この大馬鹿……!!」

持流の足元を大きく払ってバランスを崩させ、引き寄せては背中向きに床近くまで倒れこませて、自分も瞬時に身を伏せ銃弾を回避する。

英雄の放った空気圧の弾丸によって3人の構成員が壁にめり込むようにして意識を失う。
そのまま持流を横倒しにさせ、自らはもう一人の構成員のもとへ。
銃弾は既にばらまかれている、目の前の怪物たちに、雨をふらる様に、沙羅に銃弾が迫ってゆく。

恐怖の顔が魔力を込めた瞳に映る。

そう、自分は彼らにとって『人間』ではないのだ。

ばら撒かれた弾丸は、沙羅の肩口を抉り、突き抜ける。
それでも自らは速度を緩めず、瓦解する身体をいとわずに、最後の『人間』の腕を捻りあげ、銃を手落させては地面に組み伏した。

ゴキュッ。

人間の関節の外れる音と、構成員の激痛による悲鳴があたりに響いた。
制圧は完了する。

「……弾丸を受けようとする自殺志願者は助けには要りませんよ。
 せめて避ける努力をしてください。」

弾丸に抉られた肩口は既に塞がっている。
自らが流した血液によって制服は紅く汚れているが。
結果的に『死亡者』は出なかった。

持流 童男 > 「馬鹿野郎!!!!あんたが痛いだろうが!!痛みがない人間なんていないんだからな!」

そう言って水無月さんに思い切り怒る
銃弾が痛くないなんてあるわけ無いだろうが!!全く何当然な事言ってるんだ!痛みが、あまり感じない某にいいたかれないけどさ!

そう言って水無月さんの肩を、心配して、言った

「痛くないわけがないわけじゃないだろ!君だって人間なんだから!!さっき見たけど肩がえぐれてるじゃないか!って血が出てるじゃないか!!無茶はするもんじゃないよ!全く!」

そういって水無月さんに怒る。自分のことは棚に上げてるぞこいつ!
「・・・よく頑張ったね。」
と労うだろう

そういって慌てて言う。

持流 童男 > 「・・・・ココに来たこと凛霞さんには内緒ね・・・!」
水無月 沙羅 > 「そのセリフ、自分の負傷した指と身体を見てからもう一度言ってみてください。
 言えたら張り手をお見舞いしてあげます。
 私の事なら問題ありませんよ、ほら。」

肩口の袖をまくり上げて、血に染まった制服を退ける。
傷口はどこにもない、抉られた傷は存在しない。
存在しない傷は痛まない、今はまだ。

「私の体は貴方と違って頑丈なんですから、多少は問題ありません。
 これでも負傷はなるべく避けたんです。
 むしろあなたが来たから余計なリスクが増えて……あぁもう、今はいいです。」

苛立ちを隠せずに、髪をわしわしと掻き乱した。
この人のこの姿勢は如何にも私を苛立たせる。
普通の人間は体に代えなど効かないのだから。

「……頑張ったのは主に貴方でしょう、すぐに病院に行ってください。
 治療を速やかに行うべきです。
 ……はぁ。この任務は極秘処理するので、誰にも言いませんよ。
 もれるとしたら貴方が臆面もなく口にした時ぐらいでしょう。」

ヤレヤレと首をすくめて。

「けれど、その心遣いにだけはお礼を言っておきます。」

助にきたというのは事実なのだから、其れには感謝の意を表すべきだろう。
たとえそれが望まない事だったとしても。

「私は彼らを然るべき場所に連行しますけど、貴方はどうするんです?
 もうすぐ回収用の車が来る予定ですが。」

作戦を初めてそろそろ10分。
予定通りなら後始末をする部隊が到着するはずだ。

持流 童男 > 「あー!それなら水無月殿に同行しようかな!!こう!!なんか心配だ!!」

そう快活に笑ってから、水無月さんに笑いかける。ところどころ血が出てるがまぁ!大丈夫!

「かー・・・今回のは、無茶に入るでござるねこれ・・うおおおおセレネ殿にしかられるぅ・・・・!」
と悶てから、すぐに切り替えて

「大丈夫!!!後・・・いい感じに誤魔化せば・・!」
少しだけ悪巧みをする顔をしてから笑いかける。

「あ、あと!水無月殿!神代殿をゲーセンに連れていこうと思うんでござるがどうでござろうか。あとちょっと某、今痛みが鈍くなってるので、かすかの痛みなら大丈夫でござるよ」

そう水無月さんに笑いかけた。

水無月 沙羅 > 「……人はそれを大丈夫とは言わないんですよ。
 ついてくるのは構いませんけど、邪魔はしないでくださいね。
 報告書とかまとめないといけないんですから。」

足元に組み伏せていた男の意識を、絞め落とすことで刈り取った。
外からは車のエンジン音が響いてくる。

「存分に叱られてくるといいです。 そしてどれだけの無茶をしたのか少しは思い知ってください。
 私と違って貴方は不死じゃないんですから。」

もう溜息しか出てこない。
そして、意図的に意識から避けていた名前が飛び出してくる。
思わず顔をしかめて、すこし目線を逸らした。

「……理央さんですか。 私に聞かないでください。
 いま、あの人にとって私はいない者に等しいみたいですから。
 それに少しそっとして置いたといいかもしれません。
 下手な助言は彼にとってマイナスになるでしょうし。
 ……まぁ、どうしてもというなら好きにしてください。
 そもそも私に許可が必要なわけでもないでしょう。」

8名の構成員を手際よく縛り上げて、入口へ歩いてゆく。
この違反部活も今日でおしまいだろう。
残った構成員も、此処に後からやってくる後始末用の部隊に取り押さえられることになっている。

「ほら、行きますよ。自分で歩けますよね?」

英雄を一度だけ振り返って、もう一度歩き出した。

『人間』ではないものを見る目は、しばらく忘れられそうにもない。

持流 童男 > 「・・・・まぁ!大丈夫!!!」
そう水無月さんに笑いかけてあるき出す。

「もちろん!歩き出せるでござるよ!!」
そう言って水無月さんと車に乗って

いろいろと会ったんだろうけど彼女は女の子だ!傷つくし、不死だろうと女の子なんだ。だから、大丈夫、君の王子様はきっと君を迎えに来ると想う!!

少しだけにやぁと水無月さんに笑ってから。サムズアップをした。

ご案内:「◆違反部活『煙恨』活動拠点」から持流 童男さんが去りました。
水無月 沙羅 > 「……どうしてあの人は笑えるんでしょうね」
水無月 沙羅 > 英雄を病院に送り届けた後、少女は小さく呟いた。
少女は、『英雄』ではない。

唯の少女は、鉄火場の最中に笑うことなどできはしない。

水無月 沙羅 > 此処にはいない、此処に来るはずだった人物を想う。
彼も、こんな心境だったのだろうか。

報告書をまとめるべく、風紀委員本部に足を運ぶ。
血に濡れた制服は、捨てておかなければ。

ご案内:「◆違反部活『煙恨』活動拠点」から水無月 沙羅さんが去りました。
ご案内:「◆特殊Free(過激描写注意)1」に水無月 沙羅さんが現れました。
ご案内:「◆特殊Free(過激描写注意)1」から水無月 沙羅さんが去りました。