2020/09/06 のログ
ご案内:「残暑の熱の中で」にハルシャッハさんが現れました。
ご案内:「残暑の熱の中で」に雨見風菜さんが現れました。
ハルシャッハ >  
「――さて、ここ、になるわけなんだが。」

閂のついたドアは、外部からならば男の持つ鍵で普通に開けられる。
重みのあるドアが一枚、男の手によって開き、
その向こうには最低限の魔力による光源が灯る、薄暗い空間が広がっていた。

閂の掛けられたドアの向こうは、
最低限の動線が空けられた乱雑さはありながらも、
生活動線だけはきちんとまとめられた空間となっているのが見て取れる。

男にとっては装備やカネの元の道具のある空間はまた別の場所だ。
今回相手を通すのは、客人を通してもそう不安のない領域のみに限った中である。

雨見風菜 > 「良い薄暗さですね」

通された部屋を見回して。
少々乱雑ではあるが、生活動線は問題ない。
彼の用心は、もともと他人の物を盗む気のない風菜には関係ないが。
それでもしないわけには、この近辺ではいくまい。

ハルシャッハ >  
「明るくすることもできるんだぜ?
 ――最も、入る前の簡易照明だ。 動けるくらいしかねぇ。」

相手を通せば、ドアに閂を掛け直す。
外側から内側へと通さぬための防衛策であるとともに、
鍵開けの技を無効化するための安全策でもあるそれは、相互の安全の担保となるものだ。

「シャワーは向こうにある。
 先、浴びるなら浴びてきたほう良いぜ。仕掛けとかねぇと不味いものも有るからな。
 俺も後で浴びる。」

施錠と防衛のための策をいくつか張らねばならない。
空き缶を利用した最低限の鳴子と、隘路となるところにはブービートラップを。
不届き者が入ってこられたのでは敵わない。

雨見風菜 > 「へえ、なるほど。
 色々準備して居られるんですね」

まるで表の家庭照明のようだが。
落第街では電気の確保は容易いことではあるまい。
となると、マジックアイテムかも知れないとも思いつつ。
そう考えていると、彼が閂をかけ、シャワーを勧めてくる。

「分かりました、お借りします。
 それにしても、用心深いんですね、竜人さん」

言って、風菜はシャワーを浴びに行く。
閂はきっとピッキング対策だろう。
一般人である風菜はそこまでなら考えられる、そこまでしか考えられない。

ハルシャッハ >  
「元の世界が不便なもんでな。
 相応にある程度の魔術や道具なんかも有ったってもんなのさ。」

元世界に電気など便利なものはなかった。
故に、裏を返せば魔道具が電気の変わりである。
光源系の魔道具は全体的に安く、手に入れやすいそれであり、
同時に調整も効く便利な物の一つだ。使えるものは全て使う、男の信条である。

「――本職が盗賊なもんでな。馬鹿に入られてはたまんねぇ。
 このくらいは仕掛けておいて損はねぇってもんだ――。」

ドアに鳴子を仕掛け、窓塔の入り口には『仕掛け物』を仕掛けておく。
踏めば音がなる魔術罠は、『技巧師の腕輪』があれば仕掛けるのは容易だ。
物理罠は男の手先の仕事、ひとしきり仕掛ければ後は安全だろう。

――早々と戻れば、後は装備を解除するだけだ。
革鎧、剣、バックラー。 全て長く使い込んだものを、順繰りに脱いでいく。

雨見風菜 > そうやって彼が準備していれば、風菜がシャワーを終えて戻ってくる。

「お待たせしまし……あら、ちょうど準備が終わったくらいでしたか」

シャワー上がりの風菜に水気はない。
『液体収納』できっちり水気を取れるからだ。

「竜人さんも浴びられてからします?」

そのくらい待つのはどうということもない。
だが、すぐに始めるというのならそれもそれでいいやと考えて。

ハルシャッハ >  
相手がシャワーを浴びて戻る、その頃にちょうど相手が出たのが分かった。
タイミングとしては悪くない。丁度いい頃だ。

「ああ。 互いに安全にするにも準備がいるしな。」

水気のない相手は本当に浴びてきたのか、疑わしいくらいだ。
異能の類なのかを知る由はないが、少なくともパット見はわからない。
浴びてからするか、との問いかけには、男も――。

「そうするか。 ――何だかんだ、暑いしな。」

未だ夏の気配は残っている。風が湿度を持ち去ろうとも、
彼岸を超えて尚熱の気配を持っているのは疑いの余地がない。

服を脱げば、全身が筋肉で固められた身体であることは、
相手にもよく見えるものとなるだろう。脂肪の膜がうっすらと、
男の鋼鉄の鎧を覆い隠してはいるが、それでも強靭であると良く分かるそれが。
そして、股間を見るならば、一般の男性とも違うのもよく分かる。

男性器は、露出していない。収められた状態だ。

雨見風菜 > 風菜の『液体収納』は液体だけをピンポイントで亜空間に収納する。
普段は汗を収納したり、雨を収納して傘代わりにしたり。
そしてこういった、シャワーや風呂上がりならドライヤー要らずの便利な魔術にもなる。

「ええ、行ってらっしゃいまし」

そうして垣間見えた、彼の裸の姿には。
男性器こそ見えなかったが、逞しい身体。

期待に、思わず固唾をのむ。

ハルシャッハ >  
最近精霊魔術を少しづつ学び始め、生活においてはかなりの楽ができるようになった。
このシャワー自体もそんな物の一つだ。
水が安定的に、無限に供給されるという事実。
それだけでも、心穏やかに風呂やシャワーを浴びることができるし、生活が楽になる。

「ああ、行ってくる――。」

シャワーを浴び、体を洗えば日々の疲れと汗がよく流れていくのが分かる。
男にとっては男性器の器である、割れ目にも似たそれも洗えば、
女を抱くのは久々だと何処か期待に胸は鳴った。

拍動が強くなる心臓を軽くシャワーで冷やし、
漏れ出る熱気と湯気のそれで紛らわせるように身体を洗い流せば、
男の姿はシャワーから上がってくることだろう。

シャワー上がりにアルム石をこするのは体臭の予防だ。
爪もある程度確認し、切っておくのが礼節でもあろうと。

雨見風菜 > 彼がシャワーを浴びている間、携帯端末を機内モードに切り替えて。
彼がここまで用心する以上、自分もうかつに場所を知らせるマネは駄目だろうとも思い。
そして暇つぶしも兼ねて周囲を見回して見れば、いくつかの罠が確認できた。

「……手が込んでますね、私ではこうは行かないでしょう」

そう言って、物理罠を観察する。
完全に真似るのは無理だろうが、『糸』で仕掛ける罠の参考にはなるだろうか。

魔術罠が仕掛けられてるとも思わなかったが、
うっかりそれを起動させずに済む運の良さもあった。

ハルシャッハ >  
シャワー自体はそう時間のかかるそれではない。
身体を洗い終われば、タオルで身体を拭きながら、男が向こうから出てくる。
タオルが終われば次は爪切りだ。怪我をさせるわけにも行かないだろうと。

「――『トラッパー』の基礎的なもんだけだ。探知系オンリーで、殺傷系は一切使ってねぇ。
 少し学べんだったら使ってもいいぜ――。」

物理罠は予めキット化しておくものがほとんどだ。
意外とシンプルなものもあれば、そうでないものもまちまちで、
ピン式の防犯ブザーを鳴子代わりに使うものなど、案外シンプルに応用が効くものも有るだろう。
使えるものは使えばいい。 そんな男である。

身体を拭けば、鍛え上げられた身体が女の前に顕になる。
爪を切りながら、女の隣に座る男は、相応に西洋竜の特徴を残していて。
筋肉質な大腿四頭筋と、全身がきちんと整えられた肉体は地走種の竜人の特徴だ。

雨見風菜 > 「なるほど……」

ふんふんと声をかけられたことに返事しておいて。
彼がシャワーを終えてきたことに気付くのには遅れる。
典型的な漫画のギャグのような反応。
実際問題危険地帯ならば致命的なものではある。

「あ、シャワー終わられてたんですね」

そしてマジマジと彼の身体を見れば。
しっかりと鍛え上げられ、整った体。
これで押し倒されれば、本当に逃げることはできないだろう。
ついつい、そういう事を考えてしまう。

ハルシャッハ >  
むしろ、よくここまで無防備で来れたものだと思う。
相手が相手であれば普通に死んでいる可能性さえも有るだろうに。
それでも生きてこられた、という事。 それは、異能の力が故なのだろうと。

「ああ。 さっき終わった。

 ――おっぱじめる前に――これか、先ずは。」

スタンプ状の魔道具を自身に軽くポンと付ける。
避妊と防疫用の魔道具だ。竜人族はだいたいがこの手の魔道具に避妊を頼る。
ゴムの類は量が多く、破れる等トラブルのほうが多いためだ。

「――そっちも付けとけ。 好きなところに打てばいい。」

ノリは、何処までも軽かった。
女が付ける間、男はベッドの側にも魔道具を付けるだろう。
それは、シーツに対する簡易防水だった。『想像が付くこと』への対応である。

雨見風菜 > 「えっ、あっ、はい」

言われるがまま自分に付ける。
彼が先につけて何も問題なかった以上、危険物ではないだろう。

「……これって、一体?」

シーツへの簡易防水のために魔道具を使う彼の背中を眺めながら問う。

ハルシャッハ >  
「――避妊と防疫の魔道具だ。
 俺らは避妊具なんざ付けねぇんでな。数足りねぇし、破れる。」

女を相手にするのだから当然の処置である。
説明不足は悪いとは思うが、詫びる気もなく。

防水するのはこの後の手間を思えばである。
そうしないと、後の片付けが酷いことになるのは、容易に想像がついた。

「――さて、これでやっと……か?」

ニヤリと笑う男は、女の体を定める目が、獣のそれへと変わっていた。

雨見風菜 > 「なるほど。
 防疫は重要ですね、避妊は私なら要らないんですけど」

ただでさえ『液体収納』で受精卵ごと収納してしまえる。
しかしながら最近は異能のせいで生理の起きない体になってしまっているのだけど。

「でしょうか」

言って、『物体収納』で衣服を収納して丸裸に。
残っているのは乳首ピアスと首輪だけだ。
それらも邪魔なら言えば外すだろう。

ハルシャッハ >  
「――おいおい。流石にそれは不味くねぇか……?
 それに、無しは色々問題がデケェってもんだ。」

相手の能力など知ったことではない側からすれば、それは恐怖でしかない。
子供でも生む気なのかという顔になるのは必然だろう。
とりあえず付けとけ、という形にして妥当であろうとさえ思う。
あまりに都合が良すぎる女であるが故の安全策であった。

「――ゆっくり、か。 先ずは――。」

特段構いはしない、ざっくばらんな男である。
全裸となった相手をゆっくりと抱き寄せ、全身の肌を確かめるように、
指先に相手の肌を通せば、ゆっくりと撫で上げていく。
身体は穏やかに、肌が重なれば肉体は発情のそれを隠すことはしない。
5本の細い蛇が、肉体に探りを入れるように、双丘の先から背中へと動き始めていた。

雨見風菜 > 「まずくないですよ、私の方で避妊ができますし」

手法は秘密にしておこう。
とは言えもう妊娠する体ではないのだけども。

「ん……♡」

抱き寄せられれば、こちらも抱きついて。
されるがまま、抵抗もせず。
相手も発情しているとは分かったが、主導権を奪うことはしない。

ハルシャッハ >  
「そういう、ものなのかね……。 しかし、怖えぇもんだ。」

手法がわからないからこそ尚更、である。
妊娠する身体であろうがなかろうが、相応に闇は闇の中だ。
少しでも主導、防御できるそれであればするに越したことはない。

言葉をそのままに、男はゆっくりと抱き寄せるだろう。
されるがままの相手ならば男もまた相手の様子をうかがいながら、
相手の身体をゆっくりと柔らかく味わっていく。
その感触を味わえば、下半身の割れ目から肉杭の若芽がゆっくりと萌芽し始めるだろう。
それは、男の欲求そのものであり、同時に眼前の雌に対し悦楽を与える器だった――。

ハルシャッハ >  
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