2020/09/12 のログ
ご案内:「残暑の熱の中で」にハルシャッハさんが現れました。
ご案内:「残暑の熱の中で」に雨見風菜さんが現れました。
■ハルシャッハ >
弱々しい抵抗の動きさえも夏の熱の中ならば、何処か愛おしくさえ思える。
下の口が濡れ、雄を受け入れることが可能となったことを判断すれば、
雄の剛槍が雌の聖域を今にも蹂躙したがって止むことはない。
槍の先を穏やかに合わせ、相手に番えれば、後は――。
「満足するかは知らねぇが、な――!」
己の体重をゆっくりとかけ始める。
先細りの先端から根本へかけるに従って太くなる形状は、
初めての雌であっても比較的穏やかに受け入れられる汎用性であり、
同時に聖域の門さえもまた貫くに向く。
穏やかに、しかし初めて味わう感覚を楽しみながら、
同時に雌の深さを測るかのように。 雄そのものが雌と深く噛み合う。
■雨見風菜 > 彼の剛直が入ってくる。
膣壁は待ち侘びたと言わんばかりに絡みついて迎え入れる。
「入って、来ます……♡」
体重をかけられ、入っていく剛直。
最初は大歓迎していた膣も、どんどんとその中を埋められていき。
完全に呑み込むことはできたが、根本はなんとか、と言ったところである。
それでも、風菜の膣壁は蠢き彼のものを舐り上げる。
彼の精を膣内で受け止めるために、人間ならば心地よい締め付けで奉仕する。
■ハルシャッハ >
己の槍を通じて伝わる悦楽と快楽の信号が、脳髄へと走る感覚が心地良い。
雌を征服することを望むのは雄としての本能であり、
同時に伴う快楽を望むのは肉体に刻まれた原初の本能が故だ。
神が与え給うた物の中で最もより良いものの一つとされる行為。
それが、情交と呼ばれる行為の一つであるがゆえに。
「グッ……。」
一度快楽が入れば言葉をかわすことさえも無粋だろう。
獣の唸り声にも似た声が喉から漏れる中で、
雄の腰がゆっくりと挿抜を開始する。全身の筋肉が更に雌を悦ばせんと、
腰の動きを通じて駆動する感覚は疑いのないものだ。
雌の尻に刺激を与えるよう、軽く張り付かせる動きで叩けば、
腕の力で補助を入れつつ腰が更に奥へ、奥へと叩きつけられていく。
その動きは加速を増せど、遅れることは無く。
■雨見風菜 > まるで征服されているかのような体位が、風菜がこの体位を好む理由。
今この一時は、自分は彼のための雌であることは間違いない。
その認識が、風菜の被虐心が昂ぶらせる。
「んぁっ、はぁっ……♡」
彼自身とは異なる種族の身体を気遣われながらのゆっくりとした抽挿。
それだけでも膣壁は絡みつくが。
尻が軽く叩かれる、そんな刺激が加われば、風菜の肉体は、膣は悦んで。
どんどんと加速する抽挿もあり、ますます彼への奉仕を強める。
■ハルシャッハ >
一度征服したというその感覚が雄の嗜虐性にも似た本能を喚起するのだ。
それは闘争本能からくる元来の熱であるとともに、
強き血を残すという竜ならば持つ元来の本能ゆえである。
挿抜を始めたならばより圧は強く、深くなっていくのが伝わるだろう。
聖域の門を目指したならばその歩みを止めるほど、
雄もそう軟弱なそれではない。
腰と腰が重なる音が空中に響いては消えていく。
より深く、より強く、より小気味の良い音を目指す、
それは雄も望む感覚であるとともに、雌もまた望むそれであろうから。
そして、感覚に重なるように雄の尾の付け根もまた膨らみを増すだろう。
湧き上がってくる悦楽の感覚に従うように、
濁った泡立つ音さえも聞こえてきそうな程の圧を伴う熱が、
尾の付け根の膨らみと張りを増していく。それは、何れ来たる終わりのために。
■雨見風菜 > だが、残念ながらその血は継がれない。
避妊しているということもあるが、それ以上に……風菜は、異能の副作用により生理が起きない。
メカニズムはどうあれ、風菜にとってはそれはある意味で都合が良かった。
こういう火遊びを、無遠慮に楽しむことが出来るのだから。
無論、子を成せないことは少し寂しいものも有るには有るが。
閑話休題、肉と肉のぶつかる音が響く。
愛液が弾け、飛び散る。
どんどんと、快楽の高みへと登っていくさなかに感じる根本の膨らみ。
自分で、気持ちよくなってもらえていることの満足感。
彼の射精が近いことへの期待感。
風菜の媚肉は、それに応えんと彼の剛直にますます吸い付き、果ての到来を待ち望む。
■ハルシャッハ >
むしろ、その方が正しいのだろうとさえ思える。
英雄の血であろうと、いかなる血であろうと。
それは無秩序に撒かれるべきそれではない。必ず秩序がなければならないから。
火遊びといえど、裸火でそのまま取り扱えば、山火事の種となる。
当然のことである。
肉と肉がぶつかる音が響けば雌の聖域の門を目指すべく、
より根本へと押し入れるために腰が叩きつけられる。
腰の挿抜さえもまた悦楽の器の一つ、叩きつける音さえもまた深く、重く。
雌の最奥で吐き出すという悦楽を相互に求めれば、
涅槃の向こうさえも望むことが叶うだろう。
情交は求められる始原の悦楽。
故に相互に高め合い、何れ来る帰結へと向かうのだ。
ごまかすことさえもしない。
吸い付く悦楽に星が散る、その感覚さえもまた良しとして。
腰の速度が落ちれば、一度、二度と根本まで奥深く、深く。柄まで通れと。
そうなれば雄が獣と化す瞬間は、訪れるだろう。
一度で終わるとは到底思えぬ肉体なれど、まず一つ。その瞬間は、訪れる。
■雨見風菜 > 奥底を目指す男を、迎え入れるかのように呑み込む風菜の媚肉。
精を求める貪欲な膣は、そのために男への奉仕を欠かさない。
そして、腰の速度が落ちてきたのを射精が近いと判断。
これまでの経験から、ここぞ直前と思しき瞬間に、膣肉は奥底まで使い、根本をしっかりくわえ込む。
まるで、吐き出される精を一滴も逃すまいと言わんばかりに。
そしてその目論見は当たる。
彼の熱い精が、膣内を満たしていく。
子宮が、待ってましたと言わんばかりに呑み込んでいく。
風菜の膣肉が蠢き、この射精を底の底まで吸い尽くそうと舐り上げる。
「はー、ぁ……♡ 熱い……♡♡」
軽く絶頂した。
だが、まだまだ序の口なのだ。
■ハルシャッハ >
一度吐いて尚剛槍の硬さが劣らないのは竜という種族が故だ。
竜の交合は一度や二度で終わるそれではない。
質と量、相互に圧が強いがゆえに、同種の雌でなければ容易に潰れうる。
故に、男は相手に対しては慎重だったのだ。
一度吐き出した精を吸い尽くすかの如き相手の聖域が、
己の剛槍を絞り上げていく感覚は雄もまた感じていた。
情念が肉体を締め上げる感覚は疑いようのない悦楽であり、
同時に雌もまたさらなる高みを求めるのだろうと。
舐り上げる聖域の肉体に従え。 それは本能が肉体に下す命令だった。
一度吐き出した後に雌に更に吐き出すために、雄の腰が再度動き出す。
今度の挿抜はより荒く、より勢いを持って雌を喰らい尽くすための動きで。
吐き出しつつも更に腰が動く動きは雌も雄も望む先。
空気の蒸し暑さと熱さえもまた、肌を通じて伝わる熱も、暑く、熱く――。
■雨見風菜 > 通常の女であれば、ここで音を上げるだろうが。
風菜の胎は彼の精液で軽く膨れて、それでもなお、男の精を求める。
だが、そこで引かれるなら無理強いはしない。
『自分は男に使われる道具であり、快楽はその対価でしかない』と、過去の経験から己を戒める。
それでもなお、突き込んで来るのなら。
それはもう大歓迎と言わんばかりに、深く呑み込んでいく。
荒々しく突き動かされる男の剛直に、風菜の被虐心が燃え盛る。
「あんっ♡ 竜人さん、すごっ……♡♡ もっと……♡♡」
■ハルシャッハ >
吐けば胎が膨れることなどもはや男からすれば日常である。
量も、圧も、濃さもまた違う世界で互いに互いをやり取りし合うのだ。
それは一種の交渉であり、戦闘であり、そして対話の一つの形。
だからこそ、互いの尊重と互いの熱で語り合い、そして合意の形を見つけ合うのだ。
獣と獣が噛み合い、喰らい合う褥の上の合意の中で。
男は男以前に竜という名の獣として。今目の前の雌を食い荒らしていた。
荒く、濃く、強く。 そして雌の肉体から来る悦楽を絞りあげんとばかりに。
結合部から漏れ出るならばそれさえもまた良し。
そのための備えとしての簡易防水であり、また避妊と防疫である。
獣が獣を喰らい合う。
より圧を増す挿抜は、
より雌の肉体から快楽を絞り上げるというただ一つの目的のために。
肉体と全身の筋肉が駆動し、圧として空間を響かせる。
■雨見風菜 > それでもなお、風菜の合意の底には届いていない。
まだ足りないと言わんばかりに、否、まだ足りていないでしょうと言わんばかりに膣肉が彼の剛直に絡みつく。
食い荒らされるのが至福と言わんばかりに、愛液を垂れ流し。
また、快楽の高みへと登っていく。
「もっと、もっと……♡♡」
嬌声を響かせ媚肉を震わせ、まだまだ底には程遠いと言わんばかりに誘う。
自分が絶頂しても、それで終わりではないでしょうと問いかける。
■ハルシャッハ >
合意の底に至らぬならば、互いにただ、堕ちればいい。
本能と悦楽の向こう、今この場が生み出す熱と悦楽に身を任せ、
ただ自由落下と本能が生み出す勢いに身を任せればそれで良いのだ。
――乱れた髪を梳かす時が何れ来るは必然の理。されどそれは今ではなく。
今はただ、互いに互いが獣となろう。
それだけでただ、さらなる底、頂きの向こうに互いが互いが追い上げられる。
雄と雌、男と女とはそういうものだろうから。
互いに底には程遠い。男もまた然りであるし、雌もまた然りであろう。
生理的に吐精を終わりとする雄と、ただ受ける雌という性差の違いは厳然とすれど、
それさえも種族差が軽々と埋めてくれる。
叩きつける腰と、震える媚肉、そして滴り落ちる汗と、
吐き出す熱を孕んだ息が。 この薄暗い空間に。 ただ満ち満ちていた。
■雨見風菜 > 風菜の髪が乱れていく。
だが、その程度では気にしない。
たかだか一人を相手にしているだけだし、そんなことよりももっと大事なことが有るのだから。
どんどんと、絶頂まで押し上げられていく。
どんどんと、射精をさせようと膣肉で奉仕する。
彼の情欲を受け止めようと、胎を膨らませながらも貪欲に。
遠慮しているだろう未だ出していない情欲を引き出すために。
汗が滴り落ちるのも構わず熱中する。
■ハルシャッハ >
そう。互いに互いを今貪れば、それで良い。
過去に生きるのではない。未来に生きるのでもない。 今は今を生きる。
男も女もまたその一点だけに集中すれば、互いに互いが押し上げられる。
男もそれで良しとしていたし、女もまた然りなのだろう。
互いに絶頂に押し上げられれば、雌もまた押し上げられる。
男も獣としてさらなる欲求を吐き出す、
それを目的として獣としてただ情欲の残り全てを吐き出すように。
互いの熱中に熱を加えて押し上げよう。
先走りが走る中、尾の付け根が再び膨らみ、雌へと吐くその時へと満ち満ちていく。
■雨見風菜 > 二回目の射精の前兆。
一回目と同量でも、溢れることは間違いないだろう。
だが、そんなことはお構いなしに、彼の剛直を舐り上げる。
己が絶頂へと、彼の射精へと。
押し上げられ、押し上げる。
まだまだ、もっと貪ってもらうために。
■ハルシャッハ >
一度吐けばいいのが人間であるが、それで収まらぬのが竜種である。
己の欲望を吐くという点においては男も雌もまた同じ。
だからこそ雌もそれを求めた。男もまたそれを求めるがゆえに、
今この刹那を貪り合うのだ。
今一度、二度目に吐かれるその欲望は、一度目のそれよりも濃く、強く。
聖域の奥を更に満たし、受精さえも望ませるほどに濃く、
熱を持たぬはずであるのに熱を孕むそれで――。
■雨見風菜 > 強く、濃く、熱い。
果たして絶頂したのは、射精の前だったのか後だったのか。
気づけば吐き出される精液の感覚に酔いしれていた。
「二回目、なのに……♡ すごい……♡♡」
ぽっこりと腹を押し上げ、それでもなお収まらない精液。
ごぽりと音を立てて、一度目の精液が押し出されていく。
勿体ない、と言わんばかりにこぼれ落ちるそれを手でひと掬いして、口へ。
「ぁ……にっがい……♡♡」
恍惚とした表情で、臭いと味を堪能する。
■ハルシャッハ >
吐き続けることの肉体的負荷も雄としてはまたあれど、
それさえも倦怠感という感覚のうちにしか収まらないのが竜種たるそれだろう。
英雄ともなれば交わり続けるのは2日3日と連日連夜に至ることも有る。
それは竜種という種族が故の強さであることを否定しない。
「――まだまだ。 ま、適度に切り上げるだろうがな。」
ニヤリと笑う男は相応に強い。吐き続けることに対しては相応に慣れていたがゆえに。
吐き出した二度の白濁を味わう相手を見れば、感覚の差であろうと、
少し苦く笑っていた。 好色な雌も時々やるものである。同種の雌とそう変わらない。
「苦い、か。 ――体位、変えるぞ。」
後ろから雌の体位を変えるべく、一度雌から槍を抜けば、
腕で相手をガイドするように仰向けへと向けていく。獣からヒトとして。
最も、ヒトとして抱くその形こそが、最も負担の強いそれであることは、
雌もまた否定しないだろうが。
■雨見風菜 > 「素敵……♡♡」
彼の宣言に、蕩けた笑顔が溢れる。
普段の清楚さからは考えられないような、口から精液を零したような顔。
「ええ、分かりました。
……こういう女は、お嫌いですか?」
はしたないと分かっていて。
己が汚されるのを好むのが風菜である。
そして、彼のここまでの振る舞いから、そうひどく嫌いでもあるまいと目星は付けてある。
仰向けにされれば、胸に光るピアスが。
そして、先端から少しの範囲が甘白い液体に濡れた乳房が目に入るだろう。
■ハルシャッハ >
「竜種なんてんなもんだろ。 欲求満たされるまでは喰らい続ける。」
清楚さなど交合の場において求めることなど難しい概念だ。
雄もまたそれを否定しない。 互いに獣とならんとする場において、
しとやかにしてい続けることなど不可能に等しいのだから。
「嫌いじゃねぇさ。 獣になっちまえば雌なんてそんなもん、だろ?」
はしたない問なのかもしれないが、男からすればそれはわからない。
獣が本能をむき出しにしている、それを悪と取る感覚がわからないのだ。
原初にただ立ち返る、たったそれだけのことをいたく嫌う感覚がなかった。
胸に光るピアスは男からすれば少し心配の材料だ。
触れば血を出させることになりはしないかという問いにもなる。
しかし、それを気にして相手も付けることはしないだろうと思えば、
相手の足を腕で持ち上げ、顔の近くまで持っていくだろう。
――その状態から腰を打ち付ける。
それは、雌にとっても最も望んだ形であろうと。
顔が間近に近づく、その瞬間にかかる圧さえも、身体に伝えて。
■雨見風菜 > 「ふふ、良かった……♡」
彼が受け入れたことに、そう微笑んで答える。
原初にただ立ち返る、と言うには少し風菜は下心が強い気がするが。
足を持ち上げられ、その状態で腰を打ち付けられる。
「んはっ!♡」
ずしん、ずしんと上から打ち付けられる。
脱出する気はないが、体重がかかり押さえつけられるその体位は脱出困難だ。
それを自覚した途端、また愛液が湧き出してくる。
体重のかかる苦しさも、風菜にとってはまた快楽に変換される。
■ハルシャッハ >
亦、下に心と書いて『恋』と成す。 誰が言ったかは知る由もないが、
それでも心というものはそういうものなのだろうと思える。
原初に立ち返る、それは心もまた似た物だろうと。
上体を支える腕が胸へとずれれば、柔らかくも震える双に手が伸びる。
体重の圧を胸に向け、圧とともに揉み上げながら腰はより深くを目指す。
圧のかかるこの体勢は、最も雌の聖域の門をこじ開けるに適した体位だ。
上から打ち付ける杭が快楽を連れてくれば、雄の尾の付け根も一段と震えた。
圧を、より強い圧を、聖域の最奥で。
それは、雄ならば誰もが持つ本能であるから。
■雨見風菜 > 「ん、ぐっ……♡」
少し苦しそうな声色だが、拒否の色は見えない。
たわわな乳房に圧がかけられ揉み上げられれば、先端の桃色からまた白い液体が湧き出してくる。
ずん、ずんと打ち付けられれば、ますます膣肉が剛直に絡みつく。
そして、圧をかけられて子宮口が先端で突かれて。
入らないと分かっていても、子宮口は剛直に吸い付いていく。
■ハルシャッハ >
「――苦しいなら言え、よっ!」
小気味のいい音とともに腰が更に叩きつけられる。
剛直に絡みつく感覚もまた心地よく、腰を更に深く深く叩きつければ、
聖域の門たる子宮口も先端によって叩かれるのがよく分かった。
入らない、それは分かりきっていることだ。同種でさえも難しい。
しかし、それでも吸い付くその感覚が雄は良かった。
雌を組み伏せている、という事実をより強く感じられる形であることに、
疑いのない体位と感覚であったからだ。
剛槍に吸い付くその感覚を味わいながら、雄は雌を屈服させんとばかりに槍は奥を目指す。
星の散る視界、感覚と脳がもたらす悦楽を、雄は楽しんでいた。
■雨見風菜 > 「苦しい、けど、良い……♡」
押しつぶされているかのように、逃すまいと押さえつけ、組み伏せられている。
明白に、男が上位で、己が下位である。
それが、とても気持ちよくて。
抱きつくように、両腕が彼の両肩に伸びる。
両足も、腰に回して。
己の胎内に白濁を更にそそぎ込まれ、屈服させられる瞬間を待ち望む。
■ハルシャッハ >
「なら、良いが……なっ!」
相互に相互が絡み合う形になる、その形は一つの合意の形であるとともに、
同時に雌が雌として、雄が雄として獣となって貪り合う形の一つ。
男が上位となるということはそういうことであり、
また同時に雌が雌として最も適した形になるということだ。
互いに互いを抱き合いながら、叩きつけるその瞬間に体が合わさるのを待つ。
尾の付け根が更に膨らみを増し、そして雌に対して屈服を強いるための熱を蓄えるのは、
雄としても望む瞬間の一つであることは疑わないだろう。
雄の腕も雌の双丘から肩へと動き、互いに互いを抱き合わせる形となれば、
より深く、寄り熱を持った交わりとして相互に交わる。
腰と腰が重なる音が空間に響く。
雌もまた望むその瞬間を、また雄も望んでいて――。
■雨見風菜 > 「来て……注いで……♡♡」
彼の剛直の根本が膨らんだ。
ということは、もうすぐで射精するらしい。
これまでの二回で、概ねタイミングは理解できた。
その瞬間を、待ちながら……首を伸ばして、彼の口に接吻する。
そのまま、彼の舌を自分の口内に誘導、明け渡す。
そうして、その瞬間が来たならば。
風菜は彼を、しっかりと抱きしめる。
足も、きちんと締めて、子宮口に先端が吸い付いたところで射精できるように。
そして、粘液状の愛液が吹き出した。
■ハルシャッハ >
「――!」
相手が求めるならば男としても応えよう。
接吻で絡みつく相手の口と己の口。
混ざり合う唾液とわずかに感じる己の精の味でさえ、この熱の中ならば今は感じることはない。
互いの聖域を互いの色で染め合う熱と熱の重なる夜の帳が上がる、その時まで。
雄と雌は重なり続ける。
そして、その瞬間が再び訪れるのもまた必然だ。
互いにが互いを抱きしめ合い、そして互いの奥深くで吐き出すために。
雄が今一度、腰を奥深く雌に沈め――。
咆哮する。
聖域を満たす。欲望を満たす、そして、互いに充足する。
それを示すかのような、獣の咆哮が。空に響いていた。
■雨見風菜 > どくり、どくりと精が流し込まれていく。
三回目であるはずなのに衰える様子はまったくないその精液。
すでに注がれた精液がまた押し出されていく。
「──ぷぁ♡」
唇が離れる。
口の中から、胎内まで、征服された。
そんな感覚に、満足して。
「竜人さんは、満足されましたか……?」
満足していないならば、もっと使ってくれて構わない、と裏の意味を込めて問う。
■ハルシャッハ >
吐き出し続ける精は雌を充足するに十分足りるそれである。
3度目にして尚衰えることのないそれは、ひとえに生命力の高さが故だ。
すでに注がれたその精液さえも掻き出すかのように、男の剛槍が抜かれる。
唇が離れれば、口惜しささえも何処か残して。
男が雌を染め上げて、口から体内まで全てを征服したという充足感を味わう。
男もまた、雌の感覚に満足していた。
「――十分さ。 こんなところだろうしな。」
相互に充足したのだ、まずはこれでいいだろうと。
硬さを残す剛槍の熱をそのままに、静まることを待ちながら雌の横へと体を動かす。
色々問うてみたいことも有る。今のこの熱が残るからこそ、聞けることが。
■雨見風菜 > 「それは良かったです」
開放され、足を伸ばす。
そして、精液で膨らんだ腹を撫でる。
一休みしたところで、魔力を集中させ。
『液体収納』を使って、溢れでた精液を、お互いの汗を、愛液を、母乳を回収していく。
ふと、彼の表情に。
「どうしました?」
■ハルシャッハ >
互いに足を伸ばし、一度互いに身体を楽しんだ間柄の空気を楽しみながら、
残る疲れと倦怠感を取るために休ませる。
竜種の中には情交を筋力を付けるためのトレーニングに交えるものも居る。
理解できる話である。 体に良いのもあるのだが、ある種の全身運動だ。
そして、その表情に相手の掛けられた問に、男は――。
「――いや。 ――何故火遊びなんざするようになったもんかな、ってな。
気持ちいいから、もまたそれはそれってもんだが。」
ふと過る問を、相手に。
■雨見風菜 > その問いに。
「そうですね。
小学生……10歳の頃あたり、エッチな本を見つけちゃいまして」
日本で暮らしていた頃の思い出を、手繰り寄せる。
「男の子はこういうのを見るのだ、と興味津々に読んで。
そこからハードな方向にすぐ行ってました。
女の人が縛られたり、外で裸になったり……
そんなのを見ていて、『自分でやったらどう感じるんだろう』と思いました。
やってみるととても気持ちよくて、次第にハマっていった、というところですね」
くすくすと笑いながら、懐かしいなーと呟いて。
■ハルシャッハ >
性の始まりなどそんなものなのだろうと思う。
誰しもに始まりがあり、そして今につながる経験がある。
過去の演繹で今が作られる。 それは戦闘でも現実でも変わらない。
「――なるほどな。 悪いことじゃねぇとは思う。実際気持ちいいことは良いことだ。
しかし、振り回されんなよ。 欲望に。
肉便器とか欲しがる連中、腐るほど居るしな。命が娯楽で消費される世界も有る。
そういう世界で、死んでほしくねぇ。」
ふとそんな警告を、男は受けて投げた。
一夜の恋人だった相手が肉塊で見つかるなど、御免被る。
それは、男なりの優しさだった。
■雨見風菜 > 彼の真摯な忠告に。
「あらまあ、こんな女にありがとうございます。
ええ、死なないようには気をつけます」
果たして、肉便器のような扱いを望んでいると言えば彼はどんな表情を見せるのだろうか。
無論、遊び半分で殺されるのは御免だが。
御免だが……今の風菜は一回二回殺された程度では死にきらないのだが。
それでも、死ぬような目には会いたくはないな、とは考える。
■ハルシャッハ >
事実、『退廃都市』と呼ばれる場所が男の元の世界にはあった。
娼館が都市となったその地では、命もまた娯楽の材料であり、
性癖が性癖を喰らい合うことで釣り合う魔都でもある。
女の姿は、その都市をふと彷彿とさせた。
「大事にしてくれ。 ――お前さんがどんな能力持ってるのか、知らねぇが。
生きてりゃまた、こういうことだってデキんだろ。」
ゆるく、天井を見上げながら呟く言葉は、
相手を思う意思そのものだった。 誇りさえも実利に振った男だ。
しかし、『生き延びる』という一点、男の誇りと、真の強さはそこに有るからこそ。
そんな言葉が突いて出る。
■雨見風菜 > 「ええ、生きてないと気持ちよくなれませんからね。
死にそうな目に合うなら逃げます」
にっこりと笑顔で答える。
彼の経歴を知らない以上、何を考えてるのかも予想できずに。
それでも、命の危機からはなんとしても逃げることには変わらない。
風菜は、直接戦闘能力の乏しい『異能が使えるだけの一般人』程度でしかないのだから。
■ハルシャッハ >
「ああ。 その方が良いのさ。
――なんか不味くて、もし気づけたら。 俺の方でも手を貸してやるさ。」
その笑顔に溜息のような、安息さえも交えて。
互いに互いは知らないことだらけだ。 だからこそ男も女も気を使うし、使われる。
こうして交わる夜さえも、また良いものだ。楽しみが終われば、寂寞さえもまた味となる。
そうしてまた、次の機会があるのか知らないが、
相手の横顔を軽く見て思うのだ。相手の無事と、安息を。
■雨見風菜 > 「ありがとうございます、竜人さん」
彼が味方してくれるのならば、心情として心強い。
しかしながら、あれほどまで用心する以上、相応の報酬は必要かもしれない。
交わった仲だから、と甘えていられないかも知れないことだし。
いざとなれば身体で支払う、ということもできそうでは有るが……
いずれにせよ、頼りになる相手には間違いあるまい。
■ハルシャッハ >
「――竜人、か。 ――『ブラウン』でいい。
名前なんざわかればそれで良いもんだが。」
罠がけをここまでガッチリやる理由は簡単だ。
安全な状況で楽しむために手を抜くことはしない。それだけのこと。
交わる時間が最もヒトは無防備だ。 それを知ってるからこそ、
安全を少しでも確保するために罠に手をかけるのだ。
互いに互いを思うがゆえに、手をかけるのが男だった。
裏を返せば、命に関わらないような場所なら徹底的に手を抜く。
ドアなら開けっ放し、物は戻さない。何処までもズボラな男だった。
■雨見風菜 > 「分かりました、ブラウンさん。
……いつか、本当の名前を教えてくれると嬉しいですけれども」
まあ、好感度が足りませんよね、と言わんばかりに笑う。
相手は異邦人、英語の茶色なんて単純な名前……無くもないのだろうけど。
でもまあきっと本名ではないのだろうとあたりをつけて。
もし本当に本名なのであれば、謝ろうとは思っている。
■ハルシャッハ >
「――悪りぃな。
盗賊の本当の名なんてのは、日常に帰るために取っとくもんだ。
だから、分かりゃぁそれで良いのさ。」
好感度というよりも、日常に帰るための本名である。
それに、名前に対し頓着しないところもある。男らしい性格の点でも有る。
名はヒトを縛る。 分かりやすくするためのレッテルに過ぎない物に、
そう頓着するほど細かくなかったとも言えて。
「――いずれ、盗賊やめることになるのか、どうなるのかなんざ知らねぇが。
そうなったら、普通に名乗れるのかね。」
ポツリと。 そんなことをつぶやく男だった。
■雨見風菜 > 「なるほど、そうなんですか。
じゃあ、私の生きているうちにその時が来たら、ですかね」
今度は悪戯っぽく笑って。
名前に縛られたくはない、なんて考えに至るのには16の小娘には経験が足りないだろう。
「続ける意味がなくなったとき。
続けられなくなったとき。
続けなくて良くなったとき。
考えられるのはそれだけですが……3つ目だといいですね」
果たして、そんな時が来るのかどうか、ということでもあるが。
■ハルシャッハ >
「違いねぇ。」
ははは、と軽い笑いが混ざる。いつもどおりの若者らしい、軽い笑いだ。
縛られれば、いずれ己の首に縄がかかることになる。それは、避けたかったものだから。
盗賊ならば、どんなやつでもその瞬間だけは御免被る。
「――だな。 ――そういう意味じゃ、今の時代は良くなったもんだと思う。
忘れちまった忘れ物を届けに来た、そんな感じでも有るけどな。」
今の時代、スラムや貧民街に本来あるべき盗賊の生き方を持ってきた。
それがこんな男のスタイルだったから。
■雨見風菜 > 「ふふ、それじゃあブラウンさん。
いずれ頼るかも知れません。
大きな怪我をしたときに助けれるかもしれません。
いずれにせよ、よろしくお願いしますね」
異能の詳細も明かさないままに。
問われれば『糸』くらいは明かすつもりでは有るが、それとて相手の体力があってこそ。
『糸』で対処できないならば『触手』だが、これは相手に激痛を与える以上あまり使いたくもない。
無論、そんなことがないほうが良いのだが。
「なるほど、ブラウンさんからはそう見えるんですね」
平穏な世界に生きてきた風菜は、彼の生きてきた世界は想像できないだろう。
■ハルシャッハ >
「ああ。 よろしく頼むぜ。こっちもまた、な。」
互いに詳細を明かすことはしない。最も、男には異能の能力もないが。
ただ、技と知識と機転、そして度胸だけが有る。
それこそが、男にとっての最大の武器だった。
「だな。 今からすれば断然に古りぃ世界だ。
だから俺には、技術しか残ってねぇのさ。 今からすればな。」
ポツリと、男は。
昔と比べれば今は、格段にいいものなのだと。
■雨見風菜 > 「技術しか残っていない。
じゃあなくて、技術が残っている、と考えるべきでは無いでしょうか。
何事も前向きに……ふぁ」
言ってる途中で、ついあくびをしてしまう。
気づけば、どうにもまぶたが重い。
「すみません、ブラウンさん。
なんだか、急に、眠気が……」
言い切る前に、寝息が聞こえてきた。
普段ならこういうこともないものだが、安心できる場所だからか、安心できる相手が居るからか、それともその両方か。
いずれにせよ、裸のまま……汗などの液体類は『液体収納』で収納しているからともかく、眠ってしまった。
■ハルシャッハ >
「――かね。 バケモノ揃いの島だ、武器がすくねぇのは本当に、な。」
眠いのは男もまた同じだ。
あまり口数が多くなる状況でもない。互いに疲労は有るのだ。
なら、今は優しい眠気に身を任せるのが正当だろうと。
「――今は、ゆっくり休もう。 俺も、後――」
そう、ポツリと告げて。
男もまた、ゆっくりと眠気に身を任せるのだった。
今は安心できるこの世界で、身を穏やかに休ませよう。それで、いいのだから。
ご案内:「残暑の熱の中で」からハルシャッハさんが去りました。
ご案内:「残暑の熱の中で」から雨見風菜さんが去りました。