2021/11/12 のログ
■メア > 「……」
こくり、と頷く。
「私の意思じゃ、出来ないから。多分、抵抗しちゃうかも、しれないけど。
でも、その経験は。きっと糧になると思うから。」
自分の『癒やし』では救えなかった者は、沢山いる。拒絶した者だっている。
自分はそうなるまでに酷い目に遭ったことはない。
でも、それを経験することは、自分からは、出来ない。
「お願い、してもいい?」
敢えて。敢えて内容は、言わない。言ったら、拒絶してしまうから。
■『調香師』 > 「分かった」
彼女は普段通りの笑みで頷いた
自分の『異能』は、彼女の要望を満たすのにこれ以上なく便利な物だから
ふぅ、と吹きかけた息。重厚な香りは吸うと貴女の意識を奪う事だろう
設計図の事は、何日もかけて解読を終えたのだ
何をしたらどうなるのか。『パルム』は知ってしまっている
「それじゃあ。今日は、おやすみ...『またね』」
じくり、と
彼女は今日、自分に『祝福』を与えてくれたはずなのに
それを全部消し去って、今日は『無かった事』になる
心に痛み、僅かに沁みた
彼女の姿はノイズに包まれていく
貴女が全てを忘れて『日常』に戻るまで、あと...
■メア > 「う、ぁ……?」
息を吹きかけられて、唐突に意識が揺らぐ。
抵抗が、出来ない。
そのまま、とさり、と。ベッドに沈む。
ご案内:「歓楽街路地裏『Wings Tickle』/マッサージルーム」から『調香師』さんが去りました。
ご案内:「歓楽街路地裏『Wings Tickle』/マッサージルーム」からメアさんが去りました。