2021/11/17 のログ
毒嶋 楽 > 「死んだ後の俺の魂が―――」

死んだ後のことなど、考えた事も無かった。
ただ漠然と生きて、いずれ死を迎えるまでは考えたものの、それから先の事は、何も。
だから天国に行くか地獄に行くかと脅す様な言葉を並べられても、いまいちピンと来ない。
ピンと来ないが――目の前の天使が、決して嘘を言っているようには思えなかった。

「――ま、後悔ばかりの人生だし、死んだ後でも悔いるのがお似合いかもだ。」

自嘲気味に笑いながら、嘯いて。

「痴態を忘れたら地獄に落ちるだの、人の人生に傷跡を残すだの言っておいて今更何を……とは正直思うけど。
 まあ、それが天使としての?在り方?なら飲み込まざるを得ないよな~とは思うね。」

振り返ったルリエルと目と目が合い、楽はクリソベリルに魅入られたように見つめた。
こうして顔を向かい合わせるだけでも自身の内で煮える滾るような熱を感じる。

「どこまでも意地悪な人だな、ホント。
 人間の相手だなんて、そんな物好き本当に居るんだか怪しいもんだけど。
 ―――いやホント、そんな機会金輪際無かったらどうしようかねぇ。」

不安と期待を押し隠すようにいつもの緩い笑みを浮かべる楽。
今日の今まで自身の性欲に無頓着であった事からも、冗談にで済まない可能性も否めない。
だが、

「――ああ、約束しよう。
 ただ、その時までは――ルリエルさんを愛してしまうかもな?」

既に自分を受け入れる準備を整えたうえで、なおも約束を迫る姿はもはや天使というよりは悪魔のよう。
元来、天使と悪魔は表裏とされる事もあったから、あながち差なんて無いのかもしれないが。

楽はひとつ頷いて、約束を受け入れる。
そしてその証左と言わんばかりにルリエルの大きなお尻に手を添え、女陰へと己の肉槍を挿し入れていく。

ルリエル > 「ふふ。まぁ……私みたいな怪しい異邦人に深入りすると、ロクな末路を辿らないってこと。
 私も今後はもうすこーしだけ慎重になるから、ラク先輩もなるべく冷静に、自身の人生と向き合って……ね」

――正直、忘れたら地獄に落ちるとか、傷跡を残すとか……その辺の発言を今思い起こすと、顔から火が出そうになる。
毒嶋に対し「忘れろ」「忘れるな」などと無茶振りしておいて、自分自身でも忘れたいことばかりである。
まぁ……こういった感情も、故郷の世界においては久しく忘れていたもの。楽しくはあり、恐ろしくもある。

「……ええ。『いつか』って約束してくれれば、その『いつか』までは……その愛は受け入れます。
 もちろん、まかり間違っても『一生貴方を…』みたいな文句を私に吐いたらその時点で天罰ですけどね。
 ――ふふ、ありがとう、言うことを聞いてくれ……て……っ! っんんんあぁ……♥♥」

むっちりと膨れたお尻に男の手が添えられ、しとどに蜜を湛えた陰部に男の怒張が差し込まれる。
膣口が割り開かれる感触に、ルリエルは背筋を反らし、銀髪を跳ね上げながら愛らしい声で鳴いた。
これまでの諸々で充血しきった雌粘膜は腫れているかのように熱く弾力を帯び、男の切っ先の侵入に抵抗する。
だが、それ以上に過剰なまでの潤滑液がこんこんと溢れ、力を込めれば込めるだけ、欲望を受け入れていく。
1cm掘り進むごとにこれまでと違った圧力が膣壁から齎され、海綿体を喰むように締め上げる。
そして最奥まで挿入しきってしまえば、こり、と淫靡な弾力を帯びた子宮口のしこりがカリ首に触れるだろう。

「ふっ……う、うううんっ♥ ………い、いいです、よぉ、好きに、動いてっ……っふ♥♥」

毒嶋が腰を動かせば、その度に天使の全身を構成する白い柔肉が乱雑に震え、汗を散らす。
天使の羽が呼応するように断続的に緊張し、ばさ、ばさ、と風切り音を鳴らす。
熱した砂糖水を思わせる甘ったるい匂いがシャワー室に満ちる。

毒嶋 楽 > 「それは……まあ、そうねえ。一理ある。
 まあ人生をフイにするつもりは流石にねぇんで……」

たとえ地獄に落とされるとしても、と笑う楽。
忘れるなと言われたからにはもちろん忘れることは無い、と胸を張って言えるだろう。
むしろ柄にもなく怒声を上げた自分を忘れて貰えないだろうか、と冷静になった今、振り返って思う。恥ずかしい……。

「さっすがに、一生なんて口が裂けてもねぇ……そんな甲斐性自分にあるとも思えないし?
 と、結果的に生涯をささげた事になった場合、判定はどうなるんだろ。やっぱアウト?
 惚れた女の頼みくらい聞けないとね~……いや、今のは流石に恥ずかしいな。」

自分の発言に顔を赤らめながらも、腰を、怒張を進める。
敏感に反応するルリエルの姿に更に興奮が増しつつも、決して一気に貫く様な乱暴な事はせず、解すように、ゆっくりと進んでいく。
当然ながら性交も初めての楽、油断すればまた腰が抜けそうな快感を覚えながら最奥まで到達し。

「くっ……あ、ああ。もう入れただけでも腰が抜けそうだけど。
 これ以上があるなら……そら欲しくなるわな。」

ルリエルに促されるままに、楽は腰を振り始める。
時に激しく、時に優しく、強弱をつけ、ルリエルの膣壁からの快感を貪るように。
甘ったるい芳香を吸い込みながら、何度も何度も最奥を叩きつつ、ルリエルの胸へと手を伸ばし、大きな胸を弄ぶ。

ルリエル > 「……っ♥ んっ、ふ♥ うんっ♥ くっ、ふぁ♥ ……いい、です、よぉ、ラクせんぱいぃ…♥」

毒嶋は童貞だと明言こそしなかったが、ここに至るまでの経緯や探るような腰使いからルリエルはほぼ確信している。
大事な童貞を自分が奪ったことへの後悔もちょっぴりはあったけれど。
それ以上に女体を知りつつある青年の貪るようなピストンに、ルリエルの昂りも否応なく燃え上がっていく。
じゅぷ、ぎゅぷ、とはしたなく粘った水音が接合部から響き、泡立った本気汁がぼとぼとと床に落ちていく。

「ふうっ……♥ ぜ、絶対本気で好きになる相手が、出来ますからっ。
 どういう言葉を発すればいいかも、自分にどれだけ甲斐性があるかも、そのとき分かりますから……。
 ……まったく……っん♥ ラク先輩、卑屈すぎなのは改善すべき点ですよ………っ!!? っあはああ♥」

腰を振りながら、あれやこれやと戸惑うような文句を吐く毒嶋に、ルリエルは慰めとも取れる相槌を返す。
もちろん言うことに確証はないけれど、ヒトはヒト同士で結ばれてこそ…と思う気持ちは変わらない。
だからなるべく希望をもたせるようなことを言ってみるが、通じるかどうか。

……だが、壁に手を付きお尻を突き出すルリエル、胸でぶるんぶるん震える柔肉を後ろから揉みしだかれれば。
余裕を取り繕おうとした態度が急激に崩れ、喘ぎ声に深みが増す。
爆乳の突端でその身を主張する大きめの乳首、そこを男の指で弄られるたび、女体は爆ぜるように震えた。
小さな翼は暴れるようにはためき、腰は自ら男を貪るように縦横に振られ、男根を食いちぎらんばかりに締め付ける。
ぞわ、ぞわ、と膣壁が蠢き、子宮口が柔軟性を増しながら亀頭に吸い付いてくる。
小さな絶頂を断続的に経験しているようだ。だがその奥、雌の本能の奥底に、より大きな絶頂への昂りが蓄積されている。

「ふうっ♥ うっ♥ ふうううっ♥ ぅあ♥ あっ♥ ら、ラク、せんぱいっ♥ それ、いい、いいですっ♥
 その調子で、もっと、はげしくっ♥ すきなとこに、出して、いいれすからっ………っはあああ♥」

絶頂にあえぐ女体全体が、男の精を絞ろうと不随意の収縮反応を見せる。
膣は締め付け、子宮口は開き、全身の毛穴から甘ったるいフェロモンを放出して……。

毒嶋 楽 > 「んっ……色々、言って、たけどっ……
 結局、ルリエルさんの方がっ、よほど善がってないか……ッ?」

腰を振るのに合わせて嬌声を上げるルリエルに、次第に楽もどう動けば良いのか、を把握していく。
声の高さや、大きさから、天使の弱いところを探り当て、責め立てる。
実践経験が無いだけで、理屈自体は分かっている。何事も飲み込みは早い方だった。
そしてそれは情事も例外ではないらしい。

「天使様のお墨付きかっ……ははっ、背後からっ、突かれながら言う事じゃないってのっ!
 けど、ありがとルリエルさんっ……ふんっ。
 ま、卑屈なのは性根だからっ、改善は時間がかかるかもな……っ!」

言葉の端々どころか全体から自身への気遣いを感じる楽。
それを無下にする程、ヒネてはいないつもりだった。
ただ、現在抱いている最中の女に言われるのは少しだけ傷つく。
少しだけ咎める様に、乳房を強く揉みしだいた後、乳首をキュッとつまむ。
先刻タコによって絶頂を迎えさせられていたことからも窺えた通り、胸への刺激は効果が高いのを確信して。

「くっ、……きゅ、急に締め付けて……激しくって、出し入れも一苦労だぞ……ッ?
 ええいっ、もうっ……腰は意外と硝子なんだからなッ!」

膣内全体が楽の精子を待ちわびるかのように蠢く。
それに抗うかのように、楽はこれまで以上に強く深く腰を振り続け、ルリエルの胸を揉みしだき、

「……く、来る、来たッ!ホントに、好きなとこに出すからな……ッ!?」

遂に絶頂を迎える間際、一気に腰を突き進めて最奥を叩くと、それを合図にするかのように二度目の射精を行った。
二度目とは思えない、ともすれば一度目に天使の口腔に放ったのよりも大量の精子が胎内へと放たれて。

ルリエル > 「ふあ、あ♥ おっぱい、おっぱいきもちいっ、れす♥ そこ、触られるの、っおおお♥」

粛々と人間を窘め、飄々と男を弄ぶような口を聞こうとしてても、結局はこれがルリエルの本質。
怠惰は淫蕩と表裏一体。ルリエルの根はこうもスケベで淫乱なのだ。
乳首を弄られれば、その度に胸から腰へと淡い絶頂の波が走り、腹腔内の熱がぼうっと上がる。
……そして、毒嶋の2度めの射精の予兆を感じ取れば、合わせるように骨盤を収縮させて。

「くぅぅ………………ううううううんっ♥ ……っ♥ ………っは♥ あ♥」

発情しきった雌犬の如き嬌声を上げ、神経を駆け巡る深い絶頂に浸る天使。
膣は波打つように蠕動し、男の射精のすべてを胎内に吸い尽くさんと苛烈に搾り上げてくる。
毒嶋が精を放てば放つだけ、雌孔の奥底がごくんごくんと音を立てて粘液を呑み込み、一滴も漏れ出ては来ない。
自慰では決して経験できない『胎を満たす』射精を、毒嶋の男性器は覚えてしまったことになる。

「はぁ……♥ はぁ……♥ はぁ……♥ ………ん、ふぅっ♥」

絶頂の波が引いた後も甘ったるい天使の香気を汗腺から溢れさせるルリエル。
目がくらむ感覚を振り切って腰を引き、膣内から肉棒を抜き放つ。
ごぽん、と大量の愛液が開ききった膣口からこぼれ落ちるが、その中に精液はほとんど混ざっていない。

「…………ふふ。お疲れ様、ラク先輩♥ あなたの愛、ちゃんと受け取りましたよ。ここに……」

へとへとに消耗しているであろう毒嶋の方に向き直り、頬に手を添え、柔和な笑みで顔を覗き込む。
もう片方の手指は己の白いお腹に添えて。おへその下はほんのりぽっこりと膨れ、ごぽん、と鈍い音が響く。

「さぁ、今度こそ終わりにしましょう? 貴方の腰にも負担が掛かってるようですし、先ほど手も痛めたようですし。
 ……そうだ。念のためこの後、保健室に寄って具合を見ておきましょうか? 今日は校舎は休みですけれど。
 とりあえず私は身体を流しますから、ほら、出ていって出ていって?」

射精の間際に腰の辛みを訴えた毒嶋の声は聞き逃していなかった様子。
今度こそ真面目な面持ちと口調で毒嶋をシャワー室から追い出しにかかる。
素直に風紀委員が外に出ていくなら、数分後には元通りシャツとジーパンを着込んだ天使が現れるだろう。
銀色の髪は濡れたままだけれど。

毒嶋 楽 > 「っ、あ。……あああっ、んん、ああああ」

射精の快感に喉を掠れさせながらも嬌声を上げる楽。
暖かく柔らかく締め上げられ、搾り取られる感覚は自身の手でも、先の口淫でも感じることの無かったそれ。
同時に自身の内で狂いそうなくらいに征服の達成感が渦巻く。

びゅるるる、と音がしそうなほどに勢いよく放たれた精はそこに在るのが当然と言わんばかりにルリエルの胎内に満ち満ちた。
視界が明滅しながらも、天使の膣から肉棒が抜かれれば、数歩、蹈鞴を踏んで後ずさる。
直後、全身を疲労感が覆うが、それは不思議と不快ではなく。
頬に触れた手の感触に顔を上げ、ルリエルの笑みを見てから視線を下げる。
膨れた天使の腹に、悦びに似た感情がふつふつと湧いてくるのを深い吐息と共に抑え込む。

「ああ、ありがとうルリエルさん。
 受け取るというより、半ば奪い取られた気がしないでも無いけど――」

たはは、と苦笑して

「あ――聞いてた?
 おーけぃ、分かった分かった保健室に寄ろう。
 出てく、出てくから急かさないで、もう足がガクガクなんですよ!」

よろよろと促されるままシャワー室を後にする楽。
途中ズボンのジッパーを上げるのを思い出し、慌てて一物を仕舞って。

その後大人しく外にてルリエルが戻るのを待っていたが、いざ現れたルリエルを直視出来ず。
耳まで赤らめながら、出迎えるのだった。

ルリエル > 「天使はいつだって『与える者』であり、欲望を『受け止め』もしますが、『奪う』ことはありませんよ。
 ……フフッ、厚顔無恥にもそのようなことを言うのでしたら、やっぱり地獄行きが相応しいですかねぇ?」

赤面しながら待ち受ける風紀委員に、ルリエルはいたずらな笑みを浮かべながら宣う。
……そんなことを言うルリエルの方もまだ顔は火照ったままだけれど。

「しかし結局、とんだ結末の釣りになってしまいましたね。
 ラク先輩のおかげで、怖い思いしたのはすっかり忘れちゃいましたけど。
 でもしばらく釣りは……いや、海釣りは勘弁かなぁ……? フフッ♪」

釣果はたった1匹の小さなカレイのみ。持って帰るのも面倒なので、海へと返して。
散々な目にもあったけれど、終わりよければ全て良し、とも言えようか。

「……あら、脚までガクガクですか? 無理するからですよ?
 若い性を滾らせるのは勝手ですが、自分の体力やペースを理解することも大事なんですから……。
 ……ふふ、まだまだ教育の必要がありそうですね、『先輩』?」

そうして、二人語らいながら手近の保健室へと向かい歩いていく。

――男と女、休日の保健室、何も起きないはずは……なかったかどうかは別の話。

毒嶋 楽 > 「まあ、地獄行きでも已む無し、くらいの体験はさせて貰っちゃった気がするのよな……。」

照れ隠しにわしわしと己の頭を掻きながら、楽は嘯く。
そうすると全て夢幻だったような気がして、不安になりちらりと盗み見るルリエルの顔もまた火照っていた。
現実なんだよなぁ、と内心で呟き、荷物を痛めていない手で持ち直す。

「そうだねぇ、俺ちゃんは――まあ悪くなかったと思えるけど。
 あー、ルリエルさんさえ良ければだけど。今度はどこかでお茶とか……」

たどたどしく告げながら、猫背の男ははにかんだような笑みを浮かべる。
まだ鼻腔の奥に甘い芳香が残っている気がして、どうにも気分が浮ついてしまう。

「ツヤツヤした顔で言われるとすっごい敗北感……。
 若い若いって他の学生より4つ5つ年上なのよ俺ちゃんてば!
 ……っ! ……はは、お手柔らかにお願いしますよ。」

ルリエルの言葉に目を見張るも、すぐにへらりと笑みを浮かべ。
潮風を感じながら、保健室へと向かったのだった。

――その後何があったにせよ無かったにせよ、翌日楽は腰痛を理由に業務をサボったとか。

ご案内:「浜辺(過激描写注意)」からルリエルさんが去りました。
ご案内:「浜辺(過激描写注意)」から毒嶋 楽さんが去りました。