2022/01/14 のログ
■メロウ > 「私の事は好きって、それは決まってたお話だよね
でも、その中身は分からないってお話だったよね
なら私もいいよ。薫さまがどの私も欲しがろうと思ったなら
どの薫さまも受け入れようかなって。考えてみても良いんじゃない?」
くすぐったそうに。そして今度は可愛らしく嬉しそうに
貴女を撫でただけ、メロウも顔を摺り寄せよう
彼女にどう言い聞かせた所で、『出来る事』の線は揺らがない
貴女にただ触れる事。そこから初めて、随分と知ってきた
「薫さまは、優しくてひどい人だもんね
して欲しい事を隠しながら、したくない事が出来ちゃう
もっと素直になっても良いって思ってるし、
でも私はあなたのそんな捻くれの結果、心は失えないままあなたの物になった
良いも悪いも、難しいな。だって元々どっちも持ってるから
私からあなたに思ってる事だよ。知った分、そんな感じだよ
そんな風に言っちゃう私も、もしかしてひどいのかもだけど?」
例えば、今後ろ手にある水の栓。開いてしまえば、二人とも冷たい水でひやっとしちゃうな
そんな悪戯も思考の端には残していたりと。『洗い流す』はきっと人の為
■黛 薫 >
頰の温もり、その柔らかさを手で感じて。
瞼を伏せてしばらくの沈黙。
「……考ぇて、みる」
逃げというには前向きで、決意というには後ろ向き。
でも自分を慰めるために嫌いな自分を傷付けてきた
黛薫からすれば勇気のいる一歩。
「あーしだって、あーたの酷ぃトコまで含めて
欲しぃって思ったんだもん。良ぃも悪ぃも、
全部欲しくて、独り占めしたくて……。
しょーじき、そんなキモチ抱いてるコト自体が
酷ぃよなって未だに思ぅ。でもそーじゃなきゃ、
きっとあーたをあーたのままあーしのモノには
出来てなくて。
あーしのキライなトコも……何かに繋がったり
すんのかな。分かんなぃや、まだ」
苦笑いを浮かべ、思い出したように目を逸らして。
「……でも、今は、その。ちょっとだけズルぃ、
素直になれなぃあーしのままでいさせて。
多分、今の素直なキモチを曝け出しちまぅと
今夜中に帰れなくなっちゃぅ」
機能停止した貴女の様子を見るために丸2日の間
付き添っていたから、部屋に戻らないと同居人や
監視の風紀委員に迷惑がかかるかもしれない。
これ以上欲しがってしまうとどこまでもずぶずぶ
行ってしまいそうな予感があったので、重く疼く
下腹からの不満には耳を塞いで。
「えい」
貴女に先んじて素早くシャワーの栓を捻るのだった。
折角の綺麗な顔を愛液まみれのまま放っておくのも
忍びなかったし。
■メロウ > 「うん。私は待てるよ
だって、宿題を沢山出してるもんね
例えばフィールさんについてとかね
嫌な事嫌いな事苦手な事、私にはある」
一緒に考えよう。その為に私の心の成すがままに
「...今夜中って言うか。思い出したよ
薫さま、ご飯食べてないよね?んんん、ダメだよ?
私とは違うんだから。人間は体、大事にしないと...わっ」
もう、と。貴女に意識が向ききった所で、背後に先んじて浴びせられる冷水!
その反応は軽微。しかし確かに反応がある、ぴょんっと背筋が伸びる程度に
頬を膨らませるその仕草が大袈裟すぎるくらいで
相変わらずの、子供らしい『調香師』としてのもの
彼女は貴女のモノになったメロウ。変わった事は、今はそこだけ
■黛 薫 >
「んひ、宿題貰ぇてんのもあーしにゃ嬉しぃんだ。
考ぇるのも勉強すんのも、分野は偏ってたけぉ
キライじゃなかったから」
ちょっぴり大袈裟で子供らしく、感情豊かな
貴女の表情に思わず笑みを漏らしつつ。
「心配してくれんのはありがたぃですけぉ?
あーたと違って、ってトコは物申したぃな?
あーしからすりゃあーたのが自分を大事に
してほしーーくらぃなんですけぉ?
あーた急に動かなくなったりするし?あーしは
そーゆーときにどーしてイィか分かんなくて
毎度泣きそーなくらぃ気ぃ揉んでんだかんな。
あーしはメシにありつけなくても砂糖水だけ
あればまー生きてられましたしぃ。ちょっと
メシ抜ぃたくらぃで倒れたりしねーし。
最悪体調崩したって、ヒトは薬とか対処法が
明確なんだもん。人間生きてりゃどーにでも
なんでしょーよ」
一般に、2日間の絶食はちょっとでは済まない。
黛薫、基準が完全に落第街に毒されている。
弱みを曝け出せる大切なヒトで、気の置けない
悪戯や冗談で笑ったり怒ったり出来る友人で。
変わっていないようで変わった関係に安堵して、
黛薫は軽口を叩く。
「……メロウ、メロウ」
噛み締めるように、意味もなく名前を呼んで。
ふひ、と下手くそな笑いを浮かべるのだった。
■メロウ > 「薫さまは考えすぎだっていつも思ってるけどね
私の事もそんな急には...」
そんな途中に、不動の表情となる彼女
一見故障したようにも見えるたのかもしれないが、
貴女の笑う声を聞いたから、ぽかんと呆気に取られたのが正しい
「...笑うの、やっぱり下手だね?きひひ」
誰の真似だったのか。それでも『名前』を呼ばれてこちらも零れる
シャワーの栓はまた弄られ、今度はちゃんと二人温かくなれる温度
明日からまだ変わらない私達として過ごす為に、今日を洗い流すものとして
貴女はきっと変われずに、私を想い続けるのだろう
■黛 薫 >
「あーーたには言われたくねーーですよ、もぅ」
憎まれ口とも取れる軽口、しかし声音も表情も
穏やかに。未だ赤いままの頰はシャワーの温度が
上がった所為だと無意味に自分に言い訳して。
お互いのスタンプカードは今日で2つ目。
溜まった1枚、貴女を『求めた』カードは
願いの対価として変換した。
黛薫はきっと変わらず貴女を想い、またこの店に
訪れては香りを楽しみ、痛みのない触れ合いを
望むのだろう。
変わらない明日の為、今日を洗い流すシャワーの禊。
洗う以上、触れて触れられてになるのは避けられず、
黛薫が誤魔化した内心の熱は寧ろ煽られるばかりで。
変われず貴女を想って己を慰める羽目になったのは
また別の話。
ご案内:「歓楽街路地裏『Wings Tickle』/ロッカールーム」から黛 薫さんが去りました。
ご案内:「歓楽街路地裏『Wings Tickle』/ロッカールーム」からメロウさんが去りました。