2022/02/08 のログ
■フィーナ > 「色々ズルいことして距離縮めてますので。普通に飛んだり走ったりするより早いですよ」
フィーナが使用している空間転移術式は、正確には空間歪曲術式だ。
この前線基地に置いてある楔を目印にして空間を歪曲させ、そこへ移動するという方法だ。
難点は少しでもズレると致命的な事故が起こる可能性があるということだ。
少なくとも、普段遣いするにしても大掛かりに、丁寧にする術式だ。
「正直――――とても助かりました。自分一人だと脱出までは難しかったので」
丁寧な操作を求められる術式であるが故に、この術式を展開する間は他の魔術は使えない。
戦闘用の短距離転移であれば転移先も自分の座標からどこへ行くかを入力するだけでいいが、今回行った『特定の地点』への転移はそうも行かない。
転移するための座標の確認、途中に存在する障害物も計算に入れなければならない為…加筆しなければならない要素が多い。
実際、八坂さんが時間を稼いでくれなければ、敵がいる状況で安全に転移することは叶わなかっただろう。
■八坂 良彦 > 「はぁ…魔術ってそんな事もできるのか、凄いな」
素直に感心する、魔術的心得がなく、起こった現象だけをを捕らえ、凄いの一言に。
ほぼ物理的な異能しか使えない自分だと移動は、精々飛ぶのが一番早い程度、今夏は高度制限のためそれも出来ず。
「あぁ、いや…応援になったならよかった、でかい音したから急いで行ったんだけど」
汗を拭い、結局使わなかったリュックと中身を地面において、腰から水筒を取って中身を飲み込む。
「あぁ、そういえばちゃんと言ってなかったっけ…風紀委員二年の八坂良彦、えーと名前きいても?」
■フィーナ > 「現実でも似たようなことは起きてますよ。最近の事例で言えば、『門』とか」
《大変容》の後、各地で『門』が開き、異邦人や異世界の生物が現れたことは記憶に新しい。
フィーナは、それを再現しているに過ぎない。勿論、異世界と繋ぐ程のものとなると到底一人では扱いきれないが。
「…フィーナ。フィーナ・マギ・ルミナスと申します。」
閉鎖区画に従事する風紀委員なら、名前だけでも知っているはずだ。
学生証の発行を条件として、初動から現在に至るまで閉鎖区画で活動している唯一の二級学生。
初動では彼女の他にも多数いたが、初動のファーストコンタクトで潰走、フィーナと他数名しか生還出来ず、生還した者もフィーナ以外は心的外傷によって戦えなくなってしまっていた。
風紀の中では、救護活動を行いながら死人の遺物しか持ち帰らないことから『悪魔の使い』と呼んでいる者もいる、らしい。
■八坂 良彦 > 「あぁ…『門』てそういう感じのなんだ、ふわっと何処かに繋がってるしか知らなかった」
頬をポリポリとかいて苦笑する。パラメーターが基本的に肉体方向に偏っていて、魔術とかが凄いとしか言えず。
今回も『調査』よりは、殲滅等を担当しているのは証拠まで吹き飛ばしかねないからもあった。
「フィーナか…んー、よろしくなフィーナ」
名前は知っていたらしいが、其処に言及はなかった。
少なくとも少年的には閉鎖区画での話、噂と目の前で見た相手何方を信じるかと言われれば目の前で見た相手で。
今日見たかんじではそんな印象を持たなかったから。
素直に手を出して握手を求めるのである。
■フィーナ > 「…正直、いつまでお世話になるかはわかりませんが…えぇ、よろしく。ええと…八坂、さん?」
震える手で握手に応じる。
その手は肉付きこそそこそこ良いが、筋肉に力を感じない。
それはまるで、人形と握手しているような錯覚を覚えるかも知れない。
理由はフィーナが全身不随であり、身体操作や生命維持を魔術に頼っている事が挙げられる。
故に筋肉は魔術で動かした刺激で発達しただけのお飾りであり、それが筋収縮を行うことはほぼ無い。
■八坂 良彦 > 「よろしく、呼び方は呼びやすい呼び方でいいぞ」
軽い感触に一瞬違和感を覚え、?と一瞬不思議そうな顔をした後は、軽く手を握って離す。
「んー…まぁ、何か助けがいるなら言ってくれ、力仕事とか得意だから。
代わりに頭脳労働はだめだけど」
そういって、苦笑する。
『門』の開放以降色々な人が増えたんだなと、そう思いはするが、実感は薄い。
■フィーナ > 「では、八坂さんで」
握手し終わったあと、パイプ椅子に座り込む。
「ふぅ」
大きく一息。本来短期決戦型である魔術師が長期戦をしていたのだ。並大抵ではない集中力と魔力だ。
「そうですね………ゆっくり休める環境がほしいですかね?今日は特に疲れたので…」
助けがいるか、と聞かれて、そう答えた。
ここ閉鎖区画は常に危険と隣り合わせであり、24時間体制が敷かれている。
故に仮眠室などがあってもゆっくり出来る時間は少ないのだ。
■八坂 良彦 > 「あいあいまむ」
椅子に座り込む姿を見て、希望を聞くと。
「ふむ、フィーナはここ離れてないんだっけ?
よえれば、連れ出そうか?」
手を差し出しながら。
「出ないんであれば、此処で見張るのとこれ位かな、できるのは」
暖房器具のあたりから暖かい風を少女へ吹かせる。
■フィーナ > 「生憎と契約上出るのは拙いので。お気持ちだけ受け取っておきます」
暖かい風を受けて気持ちよさそうな顔をしている。
「このまま寝れちゃいそうですね」
ぎしり、と深くパイプ椅子に凭れて。
■八坂 良彦 > 「そんじゃ、少し休むと良い、此処で閉鎖区画の方見張って風送ってるから」
体力馬鹿だから、暫くは大丈夫だからなぁと、笑いながら、閉鎖区画の方をじっと見る。
初対面の少女の寝顔を見ている訳にもいかず、遠すぎるとそよ風操るほどの制度は無いので。
近くで視線をずらし、閉鎖区画の方をじっと見つめる。
■フィーナ > 「………すぅ……」
余程疲れていたのか、座ったまま寝息を立て始める。
無防備な姿がそこにある。
黒のドレスでわかりにくいかも知れないが、低身長であるにも関わらずかなり女性的な体つき…つまり出るところは大きく出ており、いわゆるトランジスタグラマーと呼ばれる体型だ。
戦火によってドレスが血みどろになり焼け焦げたりしていなければ、いい匂いがしたかも知れない。
■八坂 良彦 > 「…疲れてたんだな」
うん、いや…体形見抜くのは得意だけど、視線のやり場に困るんだがと、内心思っていたりとか。
武術家なので、そういう意味でも目は良く、現状監視中なので、五感強化してるので。
息の音とか、偶に視界に入る体とか、で微妙に困っていたり。
こんな体格ですが17歳ですし。
■フィーナ > 「……んん……」
もぞもぞと体勢を変えようとして、失敗する。そもそも体が動かない。
やはりパイプ椅子では眠るのに適しておらず、寝心地が悪いようだ。
放っておいたら跡が付きそうな気がする。
■八坂 良彦 > 「仮眠室あるから、そっちなら布団あるよな」
足音を消しながら近づくと、少女の体を持ち上げる。
予想以上に軽い、というか…持ち方考えないなら片手で持ちあがるほど軽い。
「かるっ、いやそれより…」
近づいて判るのは、この軽さでこの体形という驚きで。
悪いことをしていないのに、周りを見渡しながら、仮眠室へ少女を運ぶ。
所謂お姫様抱っこの恰好で。
そのままベッドへそっと降ろしていく。
■フィーナ > 「んっ」
触れられると、悩ましい声が漏れる。
とある事件以来、体の感覚が非常に敏感…それも、性的な方面で敏感になってしまっている。
元々トランジスタグラマーだった体型が更に主張するようになったのも、その事件の後遺症である。
抱き上げられている中で、性感でもぞもぞと動こうとして、動けないまま運ばれる。
そうしてベッドに降ろされれば、ちょっと頬が赤らんでいるが安らかな寝息へと戻るだろう。
■八坂 良彦 > 「…色々と精神的にくるなぁ…ん、役得と思っておこうかな」
近くのベッドに座って風を吹かせる。
手や体に残る感触は女性特有の物だろう、しかも落ち着いた状態で触れる事などほぼなかった事で。
救出などで接触はあってもそれは、作業の一環だったわけで。
そう思うと横になっている少女が気になってしまうのも少年の性で。
■フィーナ > 「………すぅ……」
横になっていて、寝息を立てている少女。
トランジスタグラマーで敏感な場所は主張するように出ていて、且つ性的な感覚が鋭敏になっており、触れるだけで悩ましい声を上げる少女。
今、仮眠室には誰もいない。
さらに言えば今試験期間中で基地の中には最低限の人数しかおらず、声を上げても外で徘徊する犠牲者の叫び声と聞き間違える可能性が高い。
そんな中で、無防備に意識を手放している。抱き上げられて運ばれても起きない辺り、多少のことなら起きることはないだろう。
■フィーナ > ―――――中断―――――
ご案内:「◆特殊Free(過激描写注意)落第街 閉鎖区画」からフィーナさんが去りました。
ご案内:「◆特殊Free(過激描写注意)落第街 閉鎖区画」から八坂 良彦さんが去りました。