2022/08/17 のログ
ご案内:「???」に鬼さんが現れました。
■鬼 > 命
命とは何か。
■鬼 >
地深くに蠢いていた鬼が問いかける。
■鬼 >
生とは死へ向かう道。
悦楽を苦悩を食らい果てる生きし地獄。
故に死無き者に生非ず。
生に死は不可欠なりて。
■鬼 >
それが摂理、されど。
生は平等で非ず、死は平等であり続ける。
その理を踏みにじらん者、げに多く。
死なき亡者、地に満ちん。
■鬼 >
不平に嘆く鬼ありき。
均衡を保てと叫ぶ死の鬼の声。
天命に逆らわんとする者を屠れと慟哭し続けん。
■鬼 >
うつしよの不条理を認めてはならぬと鬼は叫ぶ。
知らしめるべきだと死を招く。
死に恐怖する者よ。生き乍らえんとする者たちよ。
罪を看過はせぬと鬼は言ふ。
鬼の形代の影に怯えよとささやき続ける。
■鬼 >
形代よその身をもってやつらに罪を与えよ。
鬼の代行となりて死を散らせ。
命の尊さを軽んじた罪人どもを、決して許してはならぬ。
その末にそなたの命果てんとしても。
その身に死を孕んだ類稀なる身を削れ。
命を奪え、奪え、奪え。
■鬼 > 奪え、奪えと。
鬼は唱え続ける。
生かすもの在るならば、奪うものとなれと。
生の権利の簒奪者となりて、堕ちた尊きものを復権せしめんがために。
■鬼 >
鬼は唱え続ける――――
ご案内:「???」から鬼さんが去りました。