2022/08/17 のログ
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命とは何か。

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地深くに蠢いていた鬼が問いかける。

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生とは死へ向かう道。
悦楽を苦悩を食らい果てる生きし地獄。
故に死無き者に生非ず。
生に死は不可欠なりて。

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それが摂理、されど。
生は平等で非ず、死は平等であり続ける。
その理を踏みにじらん者、げに多く。

死なき亡者、地に満ちん。

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不平に嘆く鬼ありき。
均衡を保てと叫ぶ死の鬼の声。

天命に逆らわんとする者を屠れと慟哭し続けん。

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うつしよの不条理を認めてはならぬと鬼は叫ぶ。
知らしめるべきだと死を招く。 
死に恐怖する者よ。生き乍らえんとする者たちよ。
罪を看過はせぬと鬼は言ふ。

鬼の形代の影に怯えよとささやき続ける。

>  
形代よその身をもってやつらに罪を与えよ。
鬼の代行となりて死を散らせ。
命の尊さを軽んじた罪人どもを、決して許してはならぬ。

その末にそなたの命果てんとしても。
その身に死を孕んだ類稀なる身を削れ。

命を奪え、奪え、奪え。

> 奪え、奪えと。
鬼は唱え続ける。
生かすもの在るならば、奪うものとなれと。

生の権利の簒奪者となりて、堕ちた尊きものを復権せしめんがために。

>  
鬼は唱え続ける――――   

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