2023/08/26 のログ
ご案内:「◆未開拓区近辺 山間の川辺」に黛 薫さんが現れました。
ご案内:「◆未開拓区近辺 山間の川辺」にメロウさんが現れました。
■メロウ > 果たして、それらの行為が『素の気持ち』か『演じ分け』か
結論の程はこの場では明らかになるまい
例え尋ねてみたとして、『答える』という動作そのものが
遊興の間にそぐわないというのなら、まさしくである
少なくとも、偽りの気持ちはそこには無くて
ちょっと釣られそうになった貴方の反応に、くひひと笑んだ
「薫さまって、結構泳ぎに自信あるの?
あんまり無茶はさせたくないけど...興味もあるかな
昔から遊んでたから?それとも、普段から水を扱うから?
どこかさ。水に親しんでるって要素、時々聞くよね
...あぁ。そういえば、私もそっか」
骨格と、拡張パーツを水で纏う、そんなお人形
流動するってやっぱり、どの分野でも扱いやすい要素なのかも
■黛 薫 >
「得意かって言われると、多分そんなに。
こないだ話したけぉ、あーしの水遊びの
経験って、こーゆー川ばっかだったから。
足付く場所が殆どだったし、深い場所で
流れに逆らって泳げる年じゃなかったし」
「だから、浮き方と流され方が分かってる
ってのが正しぃかも。流れが緩けりゃ
潜るのも出来っけぉ、早く泳いだりとか
素早く方向転換したりは苦手かな」
とん、と軽く川底を蹴ってゆっくりと水を掻く。
沈まないように、流されないように、最低限の
動作でその場に止まる。身体を傾けると緩やかに
岸へ流され、また川底を蹴ってメロウの元へ戻る。
黒いフリル様の水着が流れに煽られて揺蕩う。
川であれば流れを掴んで岸に戻れる浮き方だが、
波に乗って沖に運ばれる海とはやや相性が悪い。
「うぇ、でも魔術で身体動かすのって
フツーに泳ぐのと全然感覚違ぅのな……。
感覚でやってたのを頭で考ぇてやるのって
一瞬分かんなくなると復帰の仕方分かんねー」
しばしその場で浮くことに専念して安定を
取り戻す。ゆっくり泳ぐのが無難そうだ。
■メロウ > 行って、帰って。言葉にすれば簡単な動作
そこに込められた経験と思考と、ついでに魔術の感覚の違いと
それらを透き通るような純粋な目で見つめていました
別の言い方をすれば。全く理解しないままま、と
浮き輪の中に居ると、変わらない筈の腕の射程が
短く感じてしまうのは、ご愛敬と言えるのでしょうか
「つまり、助けに来るとかじゃなくって。薫さまが見てるから、
私に対して、助かる方法を指南できる...ってこと、なのかな
マスターとして私を操作する薫さま。うーん、アリな気もする」
相も変わらず、手を伸ばす以外には脱力モードなメロウでありましたが
ひらひらと泳ぐフリルになりたいなぁとの目線と興味を示し終えると身を起こしました
泳ぐのが大変そうな貴方の代わりに、今回を楽しみ切ってやるとの決意
それ即ち、余計な心配事が増えそうな"フラグ"の要素となりえるのか、も?
■黛 薫 >
「教えるくらいなら出来っけぉ、ホントに
危なくなったらもっと確実な方法取るかんな」
ぷかり、水面から持ち上がった水球が空中で
静止浮遊する。水と区別の付かない使い魔は
水そのものの制御もお手のもの。
予防の段階なら主人が手取り足取り、
けれどフラグ回収すれば "便利な道具" に
レスキューされる。メロウからすればきっと
不本意だろうが、お陰で抑止足り得るろうか。
「ま、泳ぐのは下手になったかもだけぉ。
代わりに出来るよーになったことだって
あるワケですし?」
使い魔は再び水に溶け込み、同時に黛薫の身体は
浮力の範疇を超えて持ち上がる。メロウのように
ステップを踏めるほどの器用さは持っていないが、
黛薫は水面の上に立って数度足踏みしてみせた。
メロウからは見上げるようなアングルになる。
「そいぇば、メロウって呼吸は必要なの?
もし救助が必要になったとして……
いぁ、そーならねーよーにあーしが
ちゃんとしてなきゃいけねーんだけぉ。
万一の場合の優先事項が変わるから」
呼吸が必要なら早急に水から引き上げるのが
最優先。不要なら溺水の危険はなくなるが、
石や流木への衝突、裂傷を防ぐのが肝要か。
■メロウ > 「...得意だよね。そういう先回り、ズルいよね」
解釈を拡大すれば、『あなたに助けられる』という部分は変わらないけれど
差し向けるものの違いがあれば、わざとなんてやるつもりもありません
それが薫の望みでないのは承知の上で、敢えて己を歪めてやる理由も無し
ローアングルからぽよんぽよんと、川に照らされた相手の脚と腿、周辺を眺める程度の反抗で勘弁するとしよう
目線が刺激になる貴方にとっては、それでも多少は『効いて』くれるとは分かるもので
「必要ではないよ。でも、欠かせないかな
これは維持じゃなくて、個性の意味でね
ただ必要であったなら『ニクシー』の中での観測には耐えられない
でもその中じゃ、私は香りを扱えない。だから、ただのお人形かな?」
浮き輪に囚われたまま立ち上がって、やっぱり貴方の目線は少し上
今度は倒れても問題ないよとアピールに体を左右に揺らします
浮き輪の似合う少女姿。なんだかんだ、こちらもズルいのは相変わらず
川の沖の方へ、ざぶざぶと踏み込み始めます
■黛 薫 >
「安全は譲れねーからズルくてもいーの。
メロウだって不意打ちでズルいコトするじゃん」
着替えの際のあれそれに始まり、効くと分かって
触れてくる視線、視線に崩れかけた姿勢に向ける
受容の態度。小悪魔の尻尾がよく見える。
使い魔が川面の制御を解けば、身体はするりと
水中に滑り込む。メロウの浮き輪に掴まる形で
ぷかぷか、ゆらゆら、深みへと漂う。
「あ、魚いる」
きらきらと光る川面を通した川底の景色は
不安定。ゆらゆらと屈折する流れの底の方、
近付く人影から逃げて岩の下に滑り込む影が
幾つか伺えた。
■メロウ > 「え、どこ?どっち?」
連れて、漂う。その方向に決まりなんてなくって
ゆらりと興味のままに、岸に戻ったと思えば次には沖に
本当に駄目な場所ならば、きっと薫が導いてくれまして
「全然見つからないなぁ」
目敏い貴方なら、見つけた傍から水面を揺らし、遠ざけていると知っているでしょう
レジャーになじみが無いメロウは、『居る』なら訪ねて探すのです
記憶から消える、なんて大袈裟な異能を持つ彼女。普段であれば、こんなに隙だらけ
「ねぇ、どこ~?」
舟を出している側が、こうして顔をふにゃっとしながら助けを求める
何ともあべこべ。『出来なくもない』なんて目標は既に遠い彼方
■黛 薫 >
「メロウって結構アクティブよな」
彼方へふらり、此方へゆらり。足を向けて探す
メロウが近付くたび、魚影は岩の下へと消える。
調香師たる彼女は、それこそお人形のように
器具の前でじぃと抽出される香りを注視する
印象も強いが……店内に山と積まれた材料と
試作の数々を思えば、実行力の高さも頷ける。
家事に向ける情熱とてそう。
思えばメロウと出かけたときは買い物だったり
学習だったり、人のいる場所に行きがちで
2人して目を回すことも多かったし、2人きりで
過ごすときはお店だったり、自室だったり。
空間的な縛りも、人の多さによるしがらみも無く、
こうものびのびしているメロウを見るのは、実は
初めてなのではなかろうかと思うほど。
とはいえ、それを眺めているばかりでは
永遠に魚を見つけられそうにないので。
「魚って敏感だから、近付くと逃げちまぅの。
だからちょっとココら辺で待っとくとイィ」
口で言うだけではうずうずしているメロウがまた
何処かに行ってしまうのは想像に難くないので、
柔く抱き止めて時間を共有する。主人と一緒なら
退屈より満足が勝るだろうという腹積り。
「ほら、出てきた」
指差した先、岩場の影から顔を出す魚影が
ひとつ、ふたつ。上から見ているだけでは
岩の下に空間があるようには思えないが、
何尾も出てくるあたり、隙間があるらしい。
■メロウ > シチュエーション補正、衣装補正、そして独り占め補正
挙げればキリがないような、メロウにとっての好都合な条件たち
故に、浮かれ過ぎたと言えば十分なのだろう。懸念の通り、一人ではまた動いていたに違いない
浮き輪の幅を乗り越えるように己を捉える貴方の手は、
ワクワクに比類するようなドキドキとの状況を思い出させて
表現をするのなら、『少し冷静になった』という状態
薫の手に、自分の物を重ねて。時間を一緒に、共有しよう
「...あ、出てきた?」
また、脚を踏み出そうとした動きを心で制止、その場でゆっくりと留まる程度に動かす
浮き輪に体を預けて、水面を覗き込もうとする仕草...多分、アレ?
「ふたつ、出てきたので...あってる?」
そして観察に夢中になって、気付かぬ間に偏ってきた浮き輪のバランスは...
■黛 薫 >
「ん、合ってる」
視認できる範囲では2匹。
もしかしたら未だ岩の下から出てこない
用心深い魚もいるのかもしれないが、
この距離では目を凝らさないと分からない。
と、意識を逸らしたのはやや失策であった。
今日のメロウは普段より浮かれている。
黛薫が浮き輪に慣れていなかったのも問題か。
水中を注視するため片側に重心が寄っていた
浮き輪がぷかりと回転。片側が浮いた分だけ
失われた浮力が体重に負け、一瞬沈んでから
浮力と水圧の重なりで跳ね上がる。
プール遊びの経験があれば、ビート板を
沈めて射出する遊びを思い出すような挙動。
「ちょ、っっ」
再び川面に大きく上がる水飛沫。
今度はまとめて2人分。
「っ、ぷぁ」
ひとまずメロウを抱き止めて浮上する。
浮き輪の確保にまでは気が回らなかったが、
少し離れた場所でちゃんと引っかかって
止まってくれそうだ。
■メロウ > 「ん、ぷぁ」
思いもよらぬ挙動から、飲んだ水ごと空気を吐く
薫に捕まれ引っ張られ、浮き輪の事も忘れていて
急な挙動であっても、貴方に向かってしがみつかない
ある意味で、『本能の欠如』と言うべき部分によって
必要以上にすがる、なんてトラブルは起こらなかった様子
「......?」
視界が水中、水面、そしてすぐに遠ざかって平常
目まぐるしく変わっていく様への理解はまだ追い付かず
もう一度水を、口からぴゅうと。次に目線に捉えたのは、貴方の事
「もしかしてまた、やっちゃった?」
こてん。今日初めての首の傾き
■黛 薫 >
「んー……まぁ?」
黛薫は思案顔。呼吸が不要であれば水を飲んで
噎せることもなく。やらかしてはいるのだが、
あんまりに平常なメロウに対してどう説明すれば
良いのやら分からない。
「今回は安全な場所を選んでっから、
失敗出来るうちにやっちまった方がイィのか、
万が一を考ぇとくべきなのかで悩んでる。
メロウからしちゃ問題ねーのかもしんねーけぉ、
人間だったらたったそれだけで息が出来なくて
溺れるってコトも珍しかねーし。そのまんま
流されたら、ぶつけたり引っ掛けたりして
ケガに繋がるし、ケガしたら余計動けなくて
何処までも流されたりするし」
人間基準の心配がどこまで適用されるかは
分からない。しかし平気だからといって
捨て置くような割り切りは黛薫には出来ない。
相手が人であれ道具であれ、ぞんざいな扱いを
していると受け取られるのは看過し難く。
「あんま危なぃコトすんなって言やイィだけ
なのかもだけぉ。してもイィとかやめた方が
イィとかの基準って何処にあんのかなぁ」
ひとまず、すぃと浅瀬に向けて水を蹴る。
"人間の基準で" 安全な場所へ。
■メロウ > 「ん......はぁい」
水場の飛沫も醍醐味と、楽しめるタイプであったなら良かったのだけれども
楽しむばかりでは済まず、常に『最悪』も考えてきた貴方ならでは
こちらも『悪気』ばかりは無いものなので、議論にするとまた深まりすぎるきらいがあるか
一旦は浅瀬へ、逆らわないように流れていく。足の届く範囲から、ぴょんぴょんと跳ねるように顔が浮き沈み
やがて二人は、体も十分に水から上がった場所へと移動したのでした
「ねぇ。昔だったら、どんな事してたの?
そういうのも確かに、気になるかも」
自分の判断が不都合を招く可能性もあるのなら、試しに聞いてみた方が早いかなと
合理と興味とを両立させる案を試しに提示してみました
ワンピースタイプのこの水着、入った水は股座に指で隙間を作って流します
一応、『身体』として取り込んでも良いのだけど...
水辺だと固定をちゃんとしてないと、際限なく膨れちゃう可能性も無いわけではないので
■黛 薫 >
人間であれば水難事故は死に直結する。
万が一が起きれば言い訳では済まされないので、
どうしても危機管理意識が先に来てしまう。
メロウに溺水のリスクがなくとも、管理責任は
スポットの管理者や黛薫が負う羽目になるし。
「どんな……って、何してたっけな……?
あーしの感覚だと、夏の水場って涼むのが
1番の目的みたぃなトコあったから。
濡れるの面倒ぃ日は足だけ浸して陰にいたし、
そーゆーの気にしてらんなぃ暑さの日は
さっきみたく水に浸かってたり?
昔は水着なんてイィ物持ってなかったけぉ、
暑い日なら脱いで岩の上でも貼り付けときゃ
帰る前にゃ乾いてたんだし。
水切りは結構やってた記憶あんな?
魚取って食べたコトもあったけぉ、
下処理とか分かんなかった頃だったから
美味しかった記憶はねーな……。
鮮度が落ちねーよーに、即席の生簀?
みたぃなの作って、捕まえた魚入れてさ」
指折り数え上げていく。
■メロウ > 「へぇ、そうなんだ。私はてっきり、『何かしに来た』のかと思ってたけど
何もしないって言うのも結構、アリなんだね。この場所の価値って言うには、言い過ぎな気もするけど」
これまでのお出かけでは、『何が欲しい』が先立って、諸々の予定を組んでいたり
場所というのはいつも、要件を満たす場所だった記憶ばかりが浮かびます
しかしながら今回は少し趣向が違うと。貴方も先に、感じていた事でしょう
「『水着の薫さまを楽しむ』でもいいし、
『水着のメロウを楽しんでもらう』でもいいし
うん。こういうのは意外と、出力出来ると思いつくね」
着せ替えの時に、感じ合った物をそのまま想起するのでも良い
貴方の心を揺らしたシュシュで、露わになったうなじの事でも構わない
「こんな場所で、知らないメロウを楽しんでもらう
そういう贅沢の仕方だって、悪くはない遊び方なのかも」
ここで見せた笑みというものは、普段よりも童心の分素直なものに見えたのかも
■黛 薫 >
「そゆコト。つーか、やりたぃコトがありゃ
やってもイィけぉ、やらなぃ贅沢を選んでも
イィ。レジャーって多分、そーゆー自由な
贅沢だと思ぅのよな」
浅瀬で軽く水を蹴って飛沫を上げる。
足を取られない程度の深さまで歩くと、
バランスを崩さないようゆっくり振り返った。
「だからさ、メロウも周囲に気ぃ取られすぎて
水着のあーしのコト忘れてっと勿体ねーかも
しんねーよってハナシ」
「ちゃんと楽しんでよ? あーしのコト」
『物を交えて思い出を重ねる度、
それが手放せなくなる』。
水着を選んだ際、メロウは言った。
重ねた体験が、思い出は価値になる。
また来る、また着てもらうという選択はあれど、
それを言い出せば選んだ水着も "良くなる" 度に
買おうと思えば買えたのだ。
『今の』黛薫を楽しめば、それが思い出になる。
彼女自身が選んだなら着なかったであろう
随分お腹が出ている水着。夏の日差しの下で
身体を動かしたお陰で普段より血色の良い肌は
しとどに濡れた髪や水着から滴る雫で照っている。
肌の色とは対照的で、髪の色と調和する
黒のフリル。髪を纏めるお揃いのシュシュ。
纏う清流の香り。屋外にいながら人の視線に
顔を隠しても、背を縮めてもいない姿。
貴女が見せた、普段と異なる童心の笑顔と同じ。
今日だけの特別な黛薫の姿だ。
■メロウ > 「それは、もちろん。んひひ」
正月の着物と同じく、指は枠を作っていました
貴方の機能と掛け合わせ、『撮る』という合図の仕草
きっと今の貴方は、『怖れ』というものをほんの少し遠ざけている
今までこびり付いて離せなかったものを、この間だけ忘れている
本当は、もっと素直で強気で、綺麗になれる
そんな時間は限られている。だから存分に堪能するものとして
一瞬、薫の姿が幼く見えた。いつか望んだ、過去の憧憬
(あれ。コレ、もしかして...行けるかも?)
悪戯よりは、純粋な希望で。けれど初心とは言い難く、打算の気持ちもちょっとある
でも口にするだけ、試してみても良いのかなと。枠の形が崩れると同時に、ぽろりと落ちた
「水着、着替える前に。何にもなしで、浸かってみたいかも?」
■黛 薫 >
ぴし、と黛薫の動きが固まった。
貴女の言葉は「水の音で聞こえなかった」とか
ベタな言い訳で逃げられない程度の反応を
引き出すことに成功した。
夏の暑さとは無関係に赤く染まった頬、
魚でもないのにすぃーっと流れて泳ぐ瞳。
押せ押せで行くならきっと今以上の
タイミングは無かっただろう。
何せ、自分がメロウを楽しむように
メロウも自分のことを楽しんで、とは
彼女にしては大胆な物言い。
表面上は平静でも、かなり勇気の要る
発言だったのは想像に難くない。
当然、撤回など出来ようはずもないのだ。
「何もナシって」「……なんにも?」
鸚鵡返しの言葉は無意識の時間稼ぎ。
ダメと言えず、返答に窮している証拠だ。
思い切って一歩踏み込んだ直後のこと、
吐いた唾を飲み込むような真似は難しい。
会話上、返事はまだ決まっていないが……
実質的には初手で際まで押し込まれた
黛薫が「本当に押すの?」と最後の一押しに
確認を取っているに等しい。
やってしまうも思い止まるも、貴女の意志ひとつだ。