2020/07/16 のログ
■伊都波 凛霞 >
「────!!」
慌てるように、口を噤む
靭やかな肢体が弓なりに跳ね、連動するように大きな乳房が揺れ、カタチを変える
内側から染み込むような、強烈な感覚、快楽
…もう、もたない。限界が近いことが…はっきりとわかる
少女の弄るそこには、純血の証はない
いかにも男好きのするような、美しくも、厭らしい姿──
口を開けば嬌声が漏れるだけでは、きっと済まない
壊れる───そんな単語が、浮かんだ
■モノ・クロ > 「ふふ、我慢してるんだ」
ブルブルと震える体に、手を緩める。
焦らすように、ゆっくり胸と陰唇をこね回す。
刷り込むように。
呪紋が、『気持ちの良いもの』だと、教えるように。
「いっぱいいっぱい、我慢して。気持ちよくなろうね」
そうして、『気持ちの良いもの』と、受け入れてくれれば…『定着』できる。
私が死んでも、一緒に居れる。
ご案内:「落第街の一室 特殊Free」に霜降寺 響元さんが現れました。
■霜降寺 響元 > それは本来交わらないモノ。
保険ですらない防衛機能は、凛霞を呪っていた元々の主が牙を剥く。
彼女の内側に潜む本来は出てこないはずの徴を楔に呪いが姿を現す。
『定着』させようとする新たな呪いを内側で燻っていた呪いが押し返し、モノが触れた箇所から黒い靄を広がり辺りを包み込む。
それと同時に凛霞へと刻まれる黒い呪いがモノの呪いを喰い始めようと侵蝕を始めていく。
彼女の所有権は自分のモノだと言わんばかりに。
「ヤケに騒がしいと思えば……ソレはこちらが先に手を付けたものだ。それ以上は勘弁してもらいたいね。」
靄の中から薄ぼんやりとした気配の幽鬼のような男が姿を現す。
はっきりとは見えない実体があり実態の見えないナニか、手に持つナニかの皮で作られたような黒い表紙の本がただ靄の中ではっきりと見えている。
本来は対象を蝕むはずの呪いも今回ばかりは新たな外敵を追い出そうとする抗体として稼働することになるとは本の所有者としても想定外ではあったのだが。
■伊都波 凛霞 >
「…な……、…ぇ……?」
突然聞こえてきた声
少女に弄ばれていた凛霞にもそれは聞こえた
見たことのないはずの、見覚えのある男
そして、その手にある本は、盗まれたと思っていた、あの───
どういうことだ、と頭の中がぐちゃぐちゃになる
先に手を付けた…それは、どういう意味なのか──
■モノ・クロ > 「………だれ、あんた」
ぶわりと。光沢のある黒い呪紋が、光を飲み込む漆黒に変化する。
加減していた凛お姉さんの呪いも同じく増幅する。まるで、『邪魔な靄を喰い殺さん』とするかのように。
「じゃま、するの?」
鋭い意思を、向ける。自分では感じたことのない感情が、渦巻く。
消えてしまえばいいという、そんな意志。
殺意だ。
■霜降寺 響元 > 「邪魔、…そうだね。邪魔をしなければ行けない。そうでないと彼らも収まらないだろう。」
カチャ、カタ、カチリ…。靄の中から音がする。
一室でしかない小さな部屋のはずなのに、そこは壁のはずなのにまるで奥行きがあるようにそこからズルと、人形が現れる。
どれも歪で腕が腕の形をしていない。足が脚の形をしていない。
ヒトが悍ましいと思うほどの材料がニンゲンらしいナニかの人形が、マリオネットのように、四足獣の真似をする子どものように、壊れたくるみ割り人形のように、栄養失調の子どものように。
歪な身体を動かして湧き出てきた人形たちは歪な姿に似合わぬ速度で奇怪な動きをしながらモノへと詰め寄っていく。
呪いも同様、強まるほどに呪いは強まっていく。
靄が、また、濃くなる。
凛霞の意識はこの中で堪えられるだろうか。
■伊都波 凛霞 >
「(何──どういうこと…誰…───!?)」
意識を手放してしまいたくなるほどの、感覚の洪水
けれど今は、目の前で起きている現象を、視なければならない
なぜあんなものが、誰かが、本が
出てきたのか、その眼で、確認しなければ
あとは、もう、ただただ必死に、意識を繋ぎ止めるしかない
心音は爆発するように高鳴り、全身から冷や汗が吹き出る
こんなもの、、そう長くもたない──本能的に、それを察知だけはしていた
■モノ・クロ > 「そっか。」
ひゅるん、と。『風を切る』音を、呪紋が鳴らす。
限界まで平面に近くした呪紋は、刃物となる。
人形たちを捌きつつ…その大本の本を、響元もろとも引き裂こうとする。
■霜降寺 響元 > 呪紋がザクリと男とその本を切り裂く。
ズルりと斜めに落ちる身体の内側が晒されるとソレは黒く真っ暗な空洞であった。
「キミも同じモノならわかるだろう。それではダメだと。」
空洞から黒い霧が噴出されモノへと襲い掛かる。
それは、精神への呪い。五感を誤認させあるものと無いものの区別が付かなくなるマジナイ。
人形たちは斬り裂かれても尚動いてはガシャガシャとモノに襲い掛かる。
その人形たちもまた呪い、切るほどに濃い靄を吐き出しさらに靄が濃くなっていく。
凛霞の上で不自然に頁が浮き出て新たに男を創り出す。
やはり男は、実体があり実体のみえないナニかでしかない。
■伊都波 凛霞 >
もう、疑いようがない
あの本が、元凶だ
ではあの男は…?
見知った覚えがあるのに、記憶にない──
けれど理解る
あの男が、きっと‥…
「っ……」
体の中で、違うモノが反発しながら暴れまわっているのを感じる
けれどそのおかげか──気持ち悪さや快感は兎も角として、侵食されている、そんな感じは、薄れてゆく
今なら、逃げられる──?
■モノ・クロ > 「んー………………」
人形を切り裂きながら、悩む。
「やめた。『本気』だそ」
凛お姉さんから呪紋の、動きが変わる。
靄に囲まれようが関係がない。そもそもそんなものに頼ってなどいない。
やられたらやり返す。大本の奴にも同じ呪いが及ぶだろう。
呪紋に、目が生える。ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ、と増え、大小合わせて無数に。元々が呪いである。他の呪いの干渉は、受けない。
そして、凛お姉さんに巣食う呪いの根源を探すように、這い回る。全身、外も中も、遠慮なく。
■霜降寺 響元 > あぁ、それはとてもかわいそうに…。
生えた目が増える増える。
こちらを覗くために、探すために。
見るものが増えてしまうということは、彼を見つけてしまうということは。
『作品』に触れてしまうというということ。
それは呪いでもなんでもないただの異能。
多くの目が、こちらを見つめるということはその深淵を見てしまうというもの。
男はただ何もしていない。
いつものように絵を描いているだけ、『作品』を作っているだけ。
呪いの根源は確かに本ではあったかもしれない。
所持者として男に呪いを返したかも知れない。
壊れたように指を壁に擦り付けられる男の姿が見えるだろうか。
男を認識するということは彼に内包され描かれたナニかを見てしまうということ。
色とりどり、本来は燻っているだけの異能を、観たものの情景を、過去を、想いを、一身に映し。
あまり深く見てしまえば相手は、自身の持つ自分の持つ内側を明かす事になるだろう。
深淵を見るものはまた、深淵に見られているということなのだから。
■モノ・クロ > 「…なにこれ」
『作品』に触れる。
何も感じない。
「くだらない」
『呪紋』に縛り付けられている彼女には何も感じられない。
「それより」
呪いの根源だ。それを、壊す。
■伊都波 凛霞 >
「───!!?」
やや余裕の生まれた、その隙
全身を容赦なく、中も外も這い回る呪紋に身を囚われる
「(だめ──も、う───)」
ぷつ、と何かが切れる音がした。気がする
だらりと崩れた姿勢、力なく下がる腕、──光を失った、瞳
抵抗に抵抗を続けてきた精神力も最早耐えること叶わず、意識を手放すことを選んだ
───あとはもう、糸の切れた人形のように弄ばれるだけの‥…
■霜降寺 響元 > 「あぁ、こちらまで来てナニをしようというのかな?」
現れたモノへと視線を向ける。
男はやはり幽鬼のようで、痩せこけている。
相手を前にしても恐怖しているようには見えない。
傍らには本が黒い光を放っているだけで。
ここにもまた黒い靄が辺りを包み込んでいた。
■モノ・クロ > 「別に。邪魔な物を殺すだけ」
そう言って、呪紋から目を見開いて、呪いの根源を切り裂きにかかる。
ついでに、その呪いを掛けたであろう本人にも。
■霜降寺 響元 > 残酷にも本は切り裂かれ、男の身体もまたズルりと崩れ落ちてしまった。
なんとも呆気ない幕引き。
黒い靄はようやく晴れていく。
「良い夢は見れたかな? こちらも終わった所だ。それでは失礼させてもらうよ。」
どこからか声が響くと共に霧が晴れる。
二人がいた部屋が現れるもモノの傍らにいるのは凛霞本人ではない。
良く似たナニか、匂いや気配そういったモノだけを似せて作られた呪いを移す古来より使われてきた代わり身、呪いに近いからこそ騙されてしまう類の神具。蔓延った呪いはそちらに移され渦巻いていたが、霧が晴れると共に灰となって風に消えるだろう。
本人は既におらず、そこに立っていた男もまたどこにも姿がない。
ただ夢を見ていただけなのだとそこで気付くだろう。
凛霞もまた夢に落ち、起きるといつも見る天井が目に入るだろう。
しかし今回の事は不測の事態、本来は曖昧になるはずの夢の出来事までも、もしかしたら覚えているかもしれない。
ご案内:「落第街の一室 特殊Free」から伊都波 凛霞さんが去りました。
ご案内:「落第街の一室 特殊Free」から霜降寺 響元さんが去りました。
■モノ・クロ > 「……………」
すっかり騙されてしまったようだ。
ぜんぶ、ぜんぶ。
「…………くす」
嗤う。
ざわりと、呪紋が『暴れる』。
その日。とある落第街の一室が、消し飛んだ。
ご案内:「落第街の一室 特殊Free」からモノ・クロさんが去りました。
ご案内:「消し飛んだ落第街の一室」に持流 童男さんが現れました。
■持流 童男 > なんだが、落第街の一室がぶっ飛ばされたと聞いて、何が、あったか
ヒーローらしく、捜査をしようとしに来たけど、
本当になにもないなにこれ一室が跡形もなくないんだけど、すっげぇやべい。
それになんだろう、この既視感ある感じ。
「さーって捜査の時間でござるぅ!。」
言いつつも瓦礫をどかしていく。
「なーんかすっごい既視感あるんでござるよね」
そう思いつつ瓦礫をどかすと
一瞬心臓が止まった。そして心臓に思い切り掌底を打ち込んだ。
呪紋が、一瞬ちらっと見えた気がした。
「これは・・・呪紋殿か・・?」
黄泉の穴で主をしてた頃を思い出す、モノ・クロさんの呪いを受けてなんとか受けきって失神してしまったが、その呪紋は見ている。
あとなんか灰っぽいのもなんか会ったので回収していく。
■持流 童男 > 「こういう捜査は、こういうところがすごく大事なんでござる」
某名探偵もいってたでござる。灰を回収しつつ、部屋を散策していく
どんどン散策していく。
呪いっぽいのと、呪いっぽいのとがある・・つまりここで誰かと誰かと誰かが争ってこの惨状になったってことでござるよね。
「一人はモノ・クロ殿として、もうひとりともうひとりは誰でござるか・・・?」
頭をひねる。
■持流 童男 > 「つまり、この部屋はこの3人のうち誰かが破壊した、・・なぜ?」
「それは何かを取り合ったかもしれない、ただ単に争ったからかもしれない」
「では、なぜこんな風になるまで、こんな風になったか・・・」
思考の海に入っていく。
「灰・・呪いの残滓・・・いかんでござるな。何で争ったかがわからぬでござる。もうちょっと、散策するでござるか・・違うでござるな。何が起こって何を起点にして争ったんでござるかこれ。」
発想を転換する。「何で」争ったのではなく、なぜこんな惨状になったか。
■持流 童男 > 「一人は、モノ・クロ殿・・もうひとりともうひとりがいるならば、何なぜ、モノ・クロ殿は、もう一人ともう一人と争ったか」
・・いや違うなこれ。
「モノ・クロ殿は、誰かと、誰かを取り合った可能性があるとしたら?」
発想を逆転させていく。
「まだ仮設だけど考えろ、なぜ、モノ・クロ殿は、誰かと誰かを取り合ったか・・?」
その時、切り裂かれた本の散り散りになったページを見つけて、拾う。
「・・・これはなんでござろう」
「とりあえずこんなもんでござろうな」
「この本と灰は、祭祀局にわたすでござるか」
言いつつバッグに入れていき、
「とりあえず集められる、のはこんな感じでござろうか」
言いつつ、祭祀局に行くために一室を後にしようとする。
ご案内:「消し飛んだ落第街の一室」から持流 童男さんが去りました。