2022/01/08 のログ
乱桜 ありす > 「んー。機械とつながっている状態、なら幽体があるような気もするんですけれど。
……そうなると……うん。気をつけないと。

心を捧げられれば……。
誰かのものになりたいと……
そう言う人に出会えると、いいんですけれど。
けど……存在理由って信念よりずっと重たく、聞こえます。」

もしかして。
誰かのために、本当に尽くしたい誰かを、このお店で待っているんじゃないだろうか。
そんな風に感じて。

3回目に、と考えていた事と、なんでもと言っていたお願い事の候補を、そっとそれぞれ候補から、外した。

迷いみたいなものか、それとも、…まだ見ぬ誰かを思ってか、手が緩くなったことも指摘もせずに――見守る、ともちょっと違う視線で見つめていました。

「うん、少し、考え直します、ね?」

ゆるくなったことに気づかないふりをして。
3回目の候補を選び直すかのように、笑みを作ったのでした。

『調香師』 > 「当り前の事だよ。存在理由が無いと、私は生まれていないから
 ポイントカードの正体は、私のちょっとした我儘。考え直さなくても、いいのにね?」

勿論、貴女の考えなんて読み取れてはいないけれども
声から知った感情の機微は、その『優しさ』に近しい物を感じ取った

歓楽街、数多の誘惑が招く場所。態々そこまで歩いて来てくれるくらいだもの、当然だよね
貴女の優しさは知っている。他の人も、同じように来てくれている

そんな貴方達だから、身を委ねてしまいたくなる所をいつもいつも、
どうにか『こちら側』に居られるように心を保って。『調香師』としてここに居る

私は一体、どこに居たいの?


考え事を進めながらも、身体は正確に動くのは機械の利点
施術がしっかりと終わるまで、彼女は無言。それでも香りは、貴女に寄り添ってくれたのでしょう

乱桜 ありす > 「ある意味では羨ましいかも……?
う。ちょっとしたお試し、よりは、と思っちゃいまして。」

軽く、笑いなおす。
お互いに幽体離脱できれば、なんてこととか
それ以外の候補も、なんだか試しすぎてて、理由をどう言えばいいのか分からない、考え直しになりました。

瞼を細めて、施術が終わるまで、ゆっくりと癒され、解されながら。
異能の制御に集中力を回して、すっきりとしたミントの香りの中……腕を動かさないまま、得心を得たかのような表情を浮かべて。

何かしらの答えを得たかのようでした。

『調香師』 > 脚に施術の中心を向けていれば、その表情を窺い知る事も無かったが
終了と共に向き合った貴女の顔は、なんだか今日一番晴れやかな物に見えたのは、
決してマッサージの成果だけではなかった様子。そう、彼女は首を傾けました

調香師、今度はその中身を問う事も無く。それは、次にきっと教えてくれる事だから
マッサージを終えた後、店頭に戻った後、相変わらず願う事


「またのおこしを!」

頭を下げる、ごく当たり前の店員の仕草に込められた彼女自身の願い想い
それに応えてくれるのならば...ここからは『3回目』のお楽しみ
調香師の中にまた1つ、募っていったのでした

乱桜 ありす > 施術が終わって、傾げる首に、笑みを見せ。
中身は次のお楽しみ。

お楽しみと言うよりは……それはまた次の事。
着替え終え、店頭にもどれば。


「はいっ、今日もまたありがとうございました!
また来ます!」

そう言って笑って、手を振って。
一度ペコっと頭を下げてから手を振り直して、ゆっくりと外へ。扉を閉めるまで、笑顔のままで。
そうして、ゆっくりと。癒された足の調子を確かめながら、軽い足取りで帰っていったのでした。

ご案内:「歓楽街路地裏『Wings Tickle』/マッサージルーム」から乱桜 ありすさんが去りました。