2022/01/14 のログ
ご案内:「◆落第街 閉鎖区画」にセレネさんが現れました。
セレネ > 歓楽街の一画で暴動があったという。
報道を聞き、興味本位でそこに向かうとどうやら暴動鎮圧の為に有志も募っており、
詳しく話を聞けばただの暴動鎮圧にしてはあまりに良い報酬、
そして情報についての漏洩をしないという契約書まで書くのだとか。

諸々の事を伝えられ、参加するに至ったのはただ一つ。
そこまでする『何か』がこの先にあるからだ。
そう。ただの興味本位。好奇心に突き動かされたからに他ならない。

――そんな話が数十分前。

『……にしても、まずは情報からよね。』

何も分からないままでは対処のしようもない。
血の海に倒れ伏し、頭部が破壊された遺体を蒼が見下ろして。

砕かれた骨や脳漿、噎せるような血の匂い。
意にも返さず少し考え込む。

『…暴いてしまっても良いのかしら。』

ただ、解剖している最中に襲われたら堪ったものではない。
…そこかしこに寄生された者どもが跋扈しているのだ。
こうなるのならナイフの一、二本は持ってくるべきだった。

ご案内:「◆落第街 閉鎖区画」に八坂 良彦さんが現れました。
八坂 良彦 > そんな風に死体を見下ろしていると、少し遠くから何かを殴打するような音が少し響いた後、足音が近づいてくる。
足音に振り向けば、風紀委員の腕章を付けた、小柄…ぱっとみ小学生に見える少年が近づいてきて。

「何をぼうっとみてるんだ、えーと…有志の人だよな?」

そう声を掛ける。
武器などは持っておらず、制服に汚れなども見受けられない。
先ほどの音が少年の立てたもんであれば、何かしらの異能か魔術を使ったとは簡単に想像がつくであろう。

「っと、すまん、風紀委員の2年、八坂だ…かなり危険な場所なんだけど、ホント何をみてたんだ?」

そう声を掛けながら、近づいてくる。
少年が近づくと不自然に風が動く、少年を中心に外へ向かうような風が。

セレネ > 耳が捉えたのは何かを殴打する音。思考していた頭を止め、
足音が聞こえてくる方に蒼のみ向ける。

「ん?あぁ、そうですよ。腕章もないでしょう?」

見えた姿は随分な小柄。ただ、先程聞こえた音から来た所や
風紀委員の腕章をつけている辺り彼も何かしらの力は持っているのだろう。
口に出す言葉は人が来た事により日本語へ。

「ご同輩ですね。同じく二年のセレネと申します。
いえ、ご遺体があったので何か情報が得られないかと思って。」

近付く彼に細める蒼は警戒が滲む。
不自然な風、それも風紀の少年を中心として動いているように感じる。
…異能か、魔術か?魔術の類なら己の蒼なら捉えられるかもしれないが。
今の所そういったものは見受けられない。
少なくとも、風紀を名乗る以上害は及ぼさないのだろうけれど。

八坂 良彦 > 「情報か…最初に貰った以上のなんかが判るかもしれないって事でいいのか?
あー…そういった事は良く判らないんだが、専門的な知識が?」

それを聞きながら、首を傾げる。
どちらかと言えば脳筋気味な方である少年は、貰った情報から踏み込んだ部分はあまり考えていなかった様子で。

それよりも、相手が警戒を深めた事に気が向いた様子。

「……あ、すまん…もしかして、風気になったか?」

暫くなんでかを考えて、今自分がしている事を思い出したのかそう言って。

「気になったなら謝る、これ索敵用の風なんだが…それと『種子』は小さいから風に乗ってきても困るんで、少し強めに吹かせてるんだが」

そう言った事情を素直に明かしてくるほどに単純でもある様子。

セレネ > 「風紀の貴方と一般生徒の私とでは持っている情報も異なる物でしょうが、
まぁとりあえずはそういう事で良いです。あくまで可能性の話ですけれどね。
…えぇ、まぁ。多少なり人の身体の構造や体組織の知識はありますので。」

己の情報は濁し、相手から得られる情報を探る。
風紀ならもう少し詳しい情報も与えられているだろうが、彼が覚えているかはまた別の話だ。

「…やけに寒いと思ったらそういう事でしたか。
風の異能でも持っているのです?」

聞きながら血だまりにスカートやコートの裾がつかないようにしつつ、しゃがみ込んで遺体の隅々を観察。

「…身体に花と…これは根、か。随分侵食されているご遺体みたいですね。」

皮下に見えるでこぼこは血管ではなく根のようだ。この様子なら筋繊維にも深く張り巡らされているのかもしれない。

「刃物とか持っておりませんか?ちょっと中身を見てみたいのです。」

八坂 良彦 > 「あぁ、そういやそこら辺の差異もあるのか…とはいえ、情報が増えれば打てる手が増えるし、良いと思う。
そうなのか、ふむ…まぁ、骨格なら俺も判るんだが」

その言葉に素直に納得しれ、うなずく。

「そんな感じだな、いや、下からは吹かせて無いぞ…他に当たったのが吹いたらすまんけど」

同じように近づいてしゃがみこんで、遺体を見やる。

「ん、そうだな…だいたいは聞いてる通りかな。
見ての通り、無手なんだけど…もうほとんど気づかれてるし良いか、風でというか所謂カマイタチで大雑把で良ければ切れるけど、それじゃまずいか?」

そう聞きながら、近くにガラスなどがないかを見渡して。

「細かく切るなら、あのガラス片とかに制服でも巻き付けるけど?」

そう提案してくる、

セレネ > 「えぇ。情報がなければ対処のしようもないのですし。…骨格?」

武術か何かの心得でもあるのだろうか、なんて。
人の骨格に対する知識が必要なものなどそう多くはない。
だから不思議そうにそう問いかける。

「…意図的に下から風を吹かせたら、流石に他の風紀の方に通報致しますよ。」

この区画内では何があっても自己責任とは言われたものの。
そんな事がもしあったら遠慮なく通報するぞと。
やらないとは思うけれど。

「うーん、まずい訳ではないのですけどちょっと困りますね…。」

まぁ、駄目になったら新しいものを探せば良いし、作れば良い。
他の場所でも派手にやっている所もあるみたいだ。
先程より周りにいる気配は減ったように感じる。

「…そうですね。即席のナイフならガラス片でも充分でしょう。
お願いできますか?」

相手からの提案を受ける事にした。
もっと細かいところまで知るのなら、また次回ナイフを持ってきた時にしよう。

八坂 良彦 > 「骨格、あー、合気道ってわかるかな、それやってるんだ」

問いかければ素直に応える、極める時も逆関節で投げる時も骨格は重要だからなと、ぼそっと。

「しないしない、んなガキみたいなことはしないって…ただ襲われたりしたときに事故した時は許してくれ」

戦闘中まで細かな制御はきついっすと、冗談ぽく言って、すぐに真顔に。

「だよな、多分腕とかぶつ切りにとかのレベルだし。
おっけ、それじゃ」

近くの良さげなサイズのガラス片を取って、腰につけていた水筒の水で簡単に洗うと、制服の腕の部分を引きちぎり、巻き付ける。

「ほい、一番鋭そうなのを選んだから先には気を付けてな」

そういう割には、本人は物などの扱いになれているのかガラス片の先を落ち、制服を巻き付けた側を差し出してくる、