2022/01/15 のログ
■セレネ > 「アイキドウ…あー、カラテ?と似たような武術の一つでしたっけ…?
ごめんなさい、そういったものはあまり知らなくて。」
素直に答えてくれた相手に納得する。
テレビでしか見た事は無いが、人を投げたり技を仕掛けたりしているのは何となく知っている。
「あら。それなら貴方と一緒に居る時は遠くから攻撃した方が良さそうですね。」
そも、己は近接より遠距離向けの攻撃方法なのだけど。
冗談めかす相手に己も肩を竦めて答えつつ。
「今回はぶつ切りではなく開く方が目的ですね。
貴方のその力は別の機会にでも頼る事にします。」
拾ってくれたガラス片を水筒の水で洗い、制服を易々と引き千切る彼の腕力に蒼を数度瞬かせ。
「えぇ、有難う御座います。
…制服、後で弁償すべきでしょうか。」
慎重に制服を巻かれた方を手に持ちつつ、やや申し訳なさそうな表情。
言いながら慣れた手つきで遺体の服を切り裂き、皮膚にガラス片を走らせる。
「……人を切っている感覚というより、これは植物を切っている感覚がしますね…。」
ガラス片から伝わる感覚が慣れたそれではない。
切った場所を開けば内臓にも無数の根が張られているようだ。
■八坂 良彦 > 「まぁ、大体似てる…説明してる状況でもないし、それで」
知らなければそんな認識であろ、そもそも細かく言うなら合気道でもない訳で。
「あー、実際その方が良いかもしれない、俺はどっちかと言わなくても近接型だから、遠距離もできなくはないんだが、性に合わないし」
見てわかる通りと言おうとして、此処じゃ見た目は当てにならなかったとふと思いなおして言い方がおかしくなるが意味は通じたはず、と自分を納得させて。
「そういう機会はない方が良いんだろうけどなぁ、とはいえ今はそうも言ってられないし。
あぁ、制服はまぁ、戦闘で破損とでも言って新しいの貰うよ」
慣れた手つきで遺体を解体する少女を、見かけによらず図太いななどと思いながら、ちらっと横目で見て、又遺体に目を戻す。
「植物ね…面倒な『種子』が元らしいし、それの実証かなこれは…写真撮っても?」
小型の携帯端末を見せて尋ねる、風紀委員の備品の様で、機能は少ないモデルらしいが、写真などは取れる様子。
■セレネ > 成程、武術とは色々あるらしい。
縁遠い性質の己からして見ればそんなもの。
護身の術は既に得ているが、今の所そういったものを覚えようと思った事は無いし。
「…さっきの音は貴方が?」
そう、忘れかけていたがそもそも相手はその音が発された方向から来たのだ。
ならば自然、その音の主は相手になるだろう。
「解体途中に襲われたら対処お願いしますね。
まぁある程度中身が知れれば離れるつもりですけれど。
…そうですか、それなら良かった。」
彼の思いは露知らず、腹を裂いた後は胸を切り開き、肋骨に絡みつく根を切って。
「…鋸がないので骨は断てませんけど、肺や心臓にも張り巡らされていそうですね、これ。
成程、種子…。寄生する植物ですか。
えぇどうぞ、何か情報になるなら。」
肋骨の隙間から覗き込むも、大部分までは見えないようだ。仕方ない。
お次は腕や脚などの筋肉を開く。貴重な情報源だ、余すところなく暴いてしまおう。
■八坂 良彦 > 「あぁ、多分犬だと思うけど、動物型のがいたからな、倒してから、こっち着たらセレネがいてな」
此処にいるのは人型みたいだけどと、呟きながら。
「こいつらの対処が主目的だから当然、援護できるならして貰えると楽はできるけど。
その方が良いと思う、こいつら倒した瞬間に『種子』飛ばすから、俺は風纏ってれば防げるけど」
他の人までとなるとちときついと、苦笑する。
「鋸は流石に代わりは用意できないな、そうなると…まぁ、調査人員も来るだろうし。
初期の資料としては助かると思う、協力あんがとな」
写真をとりながら、更に解体をtづける様子を見つめる。
可愛い顔をして、本当に図太いというか冷静で、自分と違って応用が利く知識もある事に感心しきり。
まあ、特殊な状況下でなければ…状況下でも猟奇的に見えるのだが。
■セレネ > 「犬の方がまだ心も痛まないものでしょうかねぇ。
人だとほら、躊躇する人もいるかもしれませんし。」
己の場合は今解体しているのもあって
そんな感情など一切ないのは相手にも伝わるかもしれない。
「援護くらいならお任せを。片手間にでも出来るくらいは腕があります。
…ふむ、そうなると厄介ですね。」
理に適った繁殖方法だ。そうやって多くのものに寄生して増えていくのか。
より多く、より遠く。根を張る速度も今度確かめるか情報を集めねばなるまい。
「いえいえ、報酬もありますからね。それくらいの仕事はしませんと。」
口を動かしながら手も動かす。
他者から見れば今の己がどう見えるかは分かっているし、だからこそ
暴くのを少し悩んでいたのだけど。
…まぁ、情報の為だ。
もっと猟奇的な事になると流石に人避けの魔術くらいは使うつもりだ。
■八坂 良彦 > 「んー…まぁ、そうかもな、どっちにしても生き物だし、嫌悪する奴は多そうだけど。
ま、此処に入る混む人間なら、そこは覚悟の上だろうし」
そうじゃなければ、契約書書いてまで入らないんじゃないかと。
「それは、凄腕だな、いざと言う時は援護よろしく。
厄介だよな…下手に風とかに乗られたり、とか…普段使わない風の結界とかも使わないといけないし」
種が小さく軽いため、自分の風で弾くのは簡単、けれど弾くと何処かに飛散する可能性がある。
結果、普段しない手間が増える、そんな意味でも厄介だと、苦い顔。
「そうかもしれないけどな、まぁ、気持ちって事で、これについては情報提供者として名前だしていいなら、報酬も増えるかもだし」
増えないかもしれないけどと、自分にそこら辺の権限はないしと肩を竦める。
「ま、調べれるだけ調べてくれるか、俺は倒せるけど調査とか苦手だから、協力要請というなの許可をってことでさ」
外部協力者にどこまでの権限があるか判らないので、風紀委員の要請という太鼓判を押しておくよと、暗に…普通に言ってくる。
■セレネ > 「わざわざあれだけ念を押された上に契約書までとなると、普通ならその時点で嫌がるでしょうしね。」
”ただの”暴動にしてはいやに情報漏洩に対して過剰だし。
まぁ、こうなっているのならそうなるのも仕方ないかもしれないが。
「風の異能、結構応用が利くのですね?
とはいえものがものなので少し間違えると犠牲者が増えそうですけど。」
メリットよりデメリットが大きいようだ。少なくともこの場では。
苦い顔をする相手を視界の端に捉えつつ。
「んー。まぁ、名前くらいなら…?」
報酬が増えるならそれは願ったり叶ったりだが、そうでなくとも悪くはない、か。
己の名に聞き覚えのある風紀員もやや居るだろうけれど…覚えて、いないと良いなぁ…。
「…倫理がどうとか、見た事を他の人には言わないで下さいね?」
謂わば寄生された人をモルモットとして使うつもりなのだ。
人権などなく、ただの被検体として扱うと。
それを許してくれるかと、問いかける。
■八坂 良彦 > 「そのためのしつこいレベルのお話と契約書だろうしな」
そういうレベルの話になってしまっているのだと、実感できる、
「そこそこ応用聞くけど、今回は微妙に相性がなぁ、一手間掛ければ済むんだけど、それだけ疲れるし」
少なくとも自分の異能は風という現象系なので、応用は利かせやすい。
「んじゃ、一応さっきの写真に協力者としてくっつけておく、俺じゃこれ出来ないの知られてるし」
こういった行為をしろと言われれば出来るが、こんな細かいことはできないと、言い切る、
「言わないって、てかここでのことは守秘義務きついし、言えないって、それに見てるだけとはいえ止めてない時点で、呉越同舟ってかんじだしな」
止めていないという事は黙認したという事で、それは実行している相手と同じ立場であるという事。
なので、もう許していると、苦笑い。
■セレネ > 「いやもう、流石にちょっと私も辟易しました。」
こんな情報が外に漏れれば島中大混乱だろうし。
それこそ口酸っぱく言われた。
「相性ばかりはどうしようもないですからね…。」
それは色々疲れるだろうなと納得。
属性の相性で悩むのはよく分かる。己の場合は魔術師であるからこそだが。
「わかりました。」
きっぱりと出来ないと言い切った相手。成程彼は素直で分かりやすい子のようだ。
「貴方がこういった行為を止めない人で良かった…。
…でも、初対面でというのもちょっと複雑ですね。」
見知った人に解剖風景など見せたらどうなるやら。
正直、黙認してくれるなら有難いことこの上ない。
安堵の溜息を吐けば、筋肉から骨まで露出させる。
「やはり全身に根が張られてますね。筋繊維までとは…これがどう影響するやら。」
生きてるものに会えればそれも分かるか。
「うん、とりあえず得られた情報はこれくらいですかね。
…この遺体がどう周囲に影響するかも分からないので燃やすつもりなのですけど、大丈夫でしょうか。」
■八坂 良彦 > 「俺らも諸注意とか色々言われてるからなぁ」
洒落にならない一件で、こちらも色々と注意は受けている、
特に事情を知らない者への口外は禁止と何度聞いたことか。
「そうなんだよな、魔術と違って覚えれば属性変えたりもできないし、魔術は魔術で覚えれる奥性もあるのかもだけど。
俺は異能しかないしなぁ」
一番簡単なのは殴って終わる事件なのにと、微妙に思考が脳筋で。
「まぁ、こんな場所であったのは運が悪いのかねぇ…こんな場所じゃ口説けもしない」
複雑だと言われて、手をひらひらさせながら、そんな事を冗談ぽく言って。
「これ多分あれだよな、痛みも感じてないとかだよな、この状態だと」
人の反射を利用する類の技は使えなさそうだと改めて実感する。
「了解、そんじゃそこら辺纏めて送信…。
あぁ、燃やして大丈夫、その許可は…うん、でてるな、種が飛ばない様に少し周りに風張るぞ」
ぱちんと指を鳴らすと周りの風の流れが変化し、遺体の周りを風が覆う。
此処からはこれで種は飛ばないからと、言って燃やしてくれと促す。
■セレネ > 「これが収まるまで…まぁ結構掛かりそうですね。
まぁ、報酬が良いのでまたくるかもしれませんけれど、
また会ったらその時は宜しくお願いしますね?」
勿論此処以外の場所でも見かけたら話して欲しいと。
友人は多いに越した事は無い。
「魔術も魔術で人それぞれ得意な属性があったりするのですよ。
苦手な属性だと効果が半減したり、高位魔術が使えないとか。
尤も、全属性を自由に扱える人も居ますけれども。」
だからこそそれが羨ましく、妬ましい。
「あら、私を口説くおつもりだったので?物好きですねぇ。」
クスクスと笑うのは、冗談だと分かっていたから。
本気だったら流石に驚くが。
「もう亡くなっているので分かりませんが、それも後で確認してみますか。」
次は生きている者を、と。
彼が写真等を送信した後、得られた許可に小さく頷く。
ガラス片は持ったまま立ち上がり、数歩後ろに下がると遺体の下に淡く輝く魔法陣が描かれる。
一瞬強く輝けば遺体は炎に包まれ、灰となっていった。
■八坂 良彦 > 「まぁ、そこそこ掛かるだろうな、何せ『種子』の一個でも残せば増えそうだし。
此処でも他でもあったらよろしくな」
縁は色々と持っているに越した事は無いという考えは似たようなもので。
「そうなのか、まぁ魔術は致命的に向かないって、前に言われたからなぁ。
お前は異能だけの方が頭混乱しないだろ、って、そうなんだけど。
全属性とか…使えるのもすごいけど、どんだけ習得に時間かかるんだと」
魔術は超常の力の一種とはいえ、学問にちかいはず、その勉強にどれほどの時間がかかるのか。
それも関係ないから全属性魔術師は化け物なのか、とふと感じる。
「いやまぁ、可愛いなって事と、ちょっと精神強いなって事と、セレネって名前しか知らないから、口説き文句も浮かばないんだけどな。
あと物好きと言われても、何が物好きなのかが判らないしな」
今の段階では相手の事をほとんど知らないという、事実しか持って居らず。
彼女が有名人かもわからないので、相手の容姿と今見た事実しか言えない状態で。
「基本見かけたら襲ってくるからなぁ…効かない前提で戦術を組み直さないと危なそうだ」
生け捕りは、機会が合ったら協力はできると思うと、呟いて。
「そんじゃ、出るなら出口まで送るけどどうするよ?」
結構時間喰ったし、俺も一時撤退かなと言いながら、提案してくる。
■セレネ > 「貴方も魔術が扱えない人なのですね。
…魔力が視えない訳だ。
そうそう、一つの属性でも沢山あるのにって。
まぁ、覚えるのは地道にやっていけば出来なくはないものですけれど。」
己は上手く扱えるかは別として、それぞれの属性の魔術は頭に入っている。
幼い頃から勉強してきた賜物だ。
むしろ勉強しかしてこなかったのだが。
「……あのですね、女性に軽率に可愛いとか言うものじゃないのですよ?
物好きに関してはその、遺体の解剖現場を見られたので。」
容姿を褒められるとちょっと照れる。
逸らす蒼と小さく咳払いをして取り繕って。
「今回得られた情報が役に立つと良いですね。」
相手の呟きには頷き、徐々に小さくなる炎を眺めて。
「そうですね…あまり長居するのも危険でしょうから、お願いします。」
スマホで時刻を確認すれば、もうこんな時間かと。
ガラス片と巻かれていた制服は、どこか適当な所に捨ててしまおう。
相手の提案には乗り、二人ともにこの場所から離れようか。
並んで歩くと身長差が結構あるな、なんて、彼を見下ろしながら思いつつ――。
■八坂 良彦 > 「使えないな、初歩の初歩って言われる事も出来なかったし。
やっぱ、属性増えると大変なんだな」
体を動かすのと、流派の技、異能のイメージで手一杯だと、笑う。
「あぁ、すまん…主観的にそう思ったんだけどな。
あぁ…うん、事情知らなかったら思いっきり引いたと思う、そりゃ盛大に」
今回はこんな状況だったから、ある意味凄いと思ったけど、と褒めているのか微妙な言い方で。
「何かしらの役には立つと思う、分析は丸投げだから、頭の良い人が調べるだろうし。
そっち系の異能持ちとかも居るだろうし」
餅は餅屋だし、と手をひらひらとふって。
「あいよ…そんじゃいきますかね」
端末で地図を確認して、歩き出す、リアルタイムで他の風紀委員からの情報がきているからか戻る道は特に何も出ずに出口へ戻れた。
なにやら、微妙に気なる視線を感じたが、言葉に出されなかったので気にしない事にしたらしいけれど……この学園、女子生徒の身長高くないか、などと何故か思っていたりしたのは秘密。
ご案内:「◆落第街 閉鎖区画」からセレネさんが去りました。
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