2019/07/11 のログ
ツェツィーリア >   
『最初から股開いて腰を振ってご奉仕しときゃ
 痛い目見ないで済んだかもしれねぇのになぁ』

度重なる戦闘で服の至る所が裂け、その下の肌がのぞいている。
血や泥で汚れてはいるものの普通よりも白いその肌は
町娘もかくやというほど傭兵業を営む者にしては傷跡などが無い。

『戦場に出てくるにしちゃお気楽な格好だな?自称傭兵さんよぉ
 エロい体しやがって……しかもノーブラかよ
 本当はこうなるのを期待してたんじゃねぇのか』

この島には見目が美しい物は多いが
まるで娼婦のような体つきだなと嘲りながら
男は眼下の体に足を振った。

「がっ……!」

華奢な体はその見た目宜しく人形の様に宙を舞い、
壁に当たると力なくそのまま落下した。
その衝撃で意識が戻ったのか女は激しく咳込み
血の混ざった息を吐き出しながら横たわったまま片手で腹部を抑えた。

「は、……はは……」

そのままゆっくりと上体を起こす。
暫くは座り込み、俯く様な姿勢のまま
息を整える様に肩を上下させていたが
やがて途切れ途切れの笑い声が零れ始めた。

ツェツィーリア >   
「……そーかもしれないねぇ」

次第に大きくなっていく笑いの中、
青くはれ上がりつつある右腕と腹部に視線を落とす。
嗚呼確かあの時もこんなけがをしたっけ。
確か繰り返し殴られたんだった。

「……初めての時を今でもよく覚えてるよ。
 右も左もわからない中で襲ってきた獣人の集団だった」

頭を振り、くつくつと笑いながら見上げた姿は先ほどまでの
力ない姿とは打って変わって言いようのない狂気に満ちている。

「異世界人だ。物珍しかったんだろう。
 救助されるまでの約一週間弱の間、嬲られて嬲られて嬲られ続けて。
 生きてるのが不思議な位それはもう酷くやられたよ。
 当時何も知らなかった生娘だった私の体中を使って
 娼婦も裸足で逃げ出すような扱いを昼夜問わず。
 全部覚えてる。何をされたか、どうされたか、ぜぇんぶ」

折れていない左腕を胸元にあて胸元のボタンを緩めながら
そのままゆっくりと体の線に沿って滑らせていく。
下腹部までたどり着くとその指先は裂けたスカートの裏へと滑り込み
その奥に触れると身悶え一瞬甘い声と吐息を零して……
ねばりつくような視線を眼前の雄へと向ける。

「それ以降イケないんだよ。平穏な場所じゃ最後までさぁ
 生きてるって思えないと全然イケないんだよ。わかるだろ?
 生半可な事じゃ生きてるって思えないんだよ」

壊れたように笑いながらも相手を見つめる瞳には
餓えたような熱が籠っていた。

「あんたにそれが出来るっていうなら、
 死ぬまでイカせてくれよ。
 乾いて乾いてしょうがないんだ」